美術エッセイ・レポート

2016/05/18

ニコライ・レーリッヒの孤高の境涯

 今日は、休日なので、庭仕事や畑仕事をしたかった。滞ったままで、昨日、少しはやったけど、まだまだやることがたくさんある。
 でも、前夜来の雨。それも、終日。

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→ ニコライ・レーリッヒ(Nicolas Roerich)作 (画像は、「∞山田みきのおむすびっ記∞ バイクでニコライ・レーリッヒ@Manali3」より)

 仕方なく、今日は、家の中を掃除。久しぶりに掃除機を使って、5つの部屋や寝室、茶の間、廊下や玄関を掃除。
 掃除機を使ったのは久しぶり。大抵は、モップだったり、ダスキンだったり。

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2016/02/25

川合玉堂の「二日月」に一目惚れ

 過日、NHK 日曜美術館を見ていたら、思わずほれぼれするような絵に遭遇した。

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→ 川合玉堂「二日月」(明治40年 墨画淡彩・絹本・軸・1幅 86.4×139.0 東京国立近代美術館

 見ようと録画しておいたのは、東京在住時代に好きになった向井潤吉の特集(「民家巡歴 向井潤吉の戦後|NHK 日曜美術館」)を見るためだった。
 作品の保存されている「世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館」へは、砧の公園で憩いたいというのもあって、幾度となく通ったものである。

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2015/08/12

深井克美 あるいは 愚よ、愚よ、汝を如何せん

 我が畏敬の対象である、小林孝至(たかゆき)さんの「絵画錬金術師ドクターカオス(@takayuki419)さん Twitter」を眺めていたら、なんと深井克美の世界が紹介されていた。久々の再会。

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→ 「1976 2時37分」 (画像は、「~ 命を削って ~  深井克美の描く世界  漂えど沈まず、風に訊け  つれづれがたり」より)

 もっとも、本ブログにて、昨年、「ダーウィンやら深井克美やら台所やら」(2014/09/24)なる拙稿を書いている(ただ、その時は、さっと触れているだけ)。
 ただ、彼の世界に初めて出会ったのは、三十年ほども昔。東京で各地の美術展を観て回り、美術関係の情報を熱心に摂取していた頃のこと。

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2015/08/10

先手必笑

 肉は煮え滾る鍋の中に。
 視線と肉欲とのごった煮鍋。
 眼窩は胃の腑に直結し、煮えくり返る腸が高嗤いしている。

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→ 魲 万理絵(Marie Suzuki)作『全人類をペテンにかける』(制作年:2007年/素材:紙に油性ペン) (画像は、「境界線を溶かす芸術「アール・ブリュット」とは?~エシカル百科事典Vol.1~」より) 「アール・ブリュット」と呼ばれたりするけど、そんなことより、絵の迫力に圧倒される。

 眼下の敵は誰だ。それはお前自身。
 たらーりと溢れ零れる涙と汗と涎が、鍋の恰好の隠し味。

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2015/06/26

メリッサ・マクラッケン あるいは豊饒なる共感覚の世界

ディープタイム

 浮べる脂の如くして、くらげなすただよへる時……

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← Melissa McCracken 「David Bowie – Life On Mars?」 (以下画像は全て、「I See Music Because I Have Synesthesia, So I Decided To Paint What I Hear Bored Panda」より。そこには、「I See Music Because I Have Synesthesia, So I Decided To Paint What I Hear 」とある。)

 夢の世界に居る。真っ青な海の中。自分が海の真っ只中にいて、時に浮かび、 時に潜って行く。
  そう、潜って行くのである。決して沈んでいくわけではない。なぜなら、不 思議な浮遊感が自分の体を満たしているのが分かるからだ。海の水が体を浸潤 している。目の玉にも耳の穴にも鼻の穴にも、尻の穴からだって、尿道口から でさえ、水は遠慮なく入り込んでくる。

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2015/06/23

ボク ペノベックの猫を眺める

 ボクは猫を眺めていた。ベランダの手摺に凭れて、息を潜めるようにして、 猫を眺めていた。
 猫の奴は眺められるのに馴れている。それとも、ただ、ボクに無関心なだけ なのかもしれない。

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← エンドレ・ペノベック(Endre Penovác)作 (画像は、「Watercolor Cats by Endre Penovac «TwistedSifter」または「Cats Fluffed Up Through Smudged Ink and Watercolor Paintings - My Modern Met」などから)

 でも、そんなんことはどうでもいい。大切なことは、猫を眺められる、心行 くまで猫の姿を楽しんでいられるという、そのことだ。
 猫の奴は、って、あいつがオスなのかメスなのか、未だに分からない。

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2015/05/24

アウグスト・ペイショットの終末への追懐

High

→ Augusto Peixoto 作「high」 (画像は、「. T h e A r t O f D r e a m s .」より) 「 T h e A r t O f D r e a m s.」によると、アウグスト・ペイショットはポルト(ポルトガル)在のデザイナー(March 24, 1971生)。彼によると、在住するポルトは、芸術的インスピレーションを得るに最適の地だとか。ミステリーと憂愁に満ち、同時に喜びと活気に溢れていて、彼の創作に反映しているようだ。

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2015/05/23

IT is キラー・クラウン

 ピエロは嗤う。あなたを、世間を、世界を、そして自分を。
えっ、舌をペロッと出してるって? ベロが鏡に釘付けされているのさ、なんて言って信じる? あなた。

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← ピエロ姿のジョン・ウェイン・ゲイシー 「ジョン・ウェイン・ゲイシー (John Wayne Gacy, 1942年3月17日 - 1994年5月10日)は、アメリカ合衆国生まれの連続殺人者」。(以下、コメントや画像は、「ジョン・ウェイン・ゲイシーまとめ【ゲイシーが描いた絵画】 - NAVER まとめ」より) 

 心は殴られ潰されてしまった。涙の河は行き場を失い眼窩へと流れ込む。
 サテンだったはずの衣裳は、まるで心と体を甚振るように、風と戯れる。風に舞う。

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2015/05/22

Yaga Kielbの澄明なる迷宮世界へ

 今日は、休日。午前中は、この数日、車中で読んできたジュディ・ダットン著の『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』横山啓明訳 文春文庫)の残り百頁ほどを読み切った。
 まさに青春もの。日本は理科系、文科系と、何処かでまったく別世界へ分けられるように選別され、違うコースを歩んでいく。数学(数式)に弱い人は自動的に文科系へ。

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→ 「セイレーンの誕生(Sirens birth.)」 by YagaK (「セイレーン - Wikipedia」参照) (以下のアート画像は全て、「Yaga Kielb」より)

 しかし、科学も芸術的センスが必要だし、文系の学問や絵画や音楽だって、数学的センスが必要だったりする。
 本書を読むと、文系理系の区別の無意味さを感じる。女優を志望する少女が、気がついたら科学の世界へっても、当たり前にあるアメリカ。文化の地力の差を感じてしまう。

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2015/05/21

ヴィルヘルム・ハンマースホイとリルケ

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→ ヴィルヘルム・ハンマースホイ「陽光、あるいは陽光に舞う塵 (1900) (画像は、「ヴィルヘルム・ハンマースホイ - Wikipedia」より) 「宮殿などの建物や都市近郊の風景を題材にした風景画も制作しているが、ハンマースホイの描く風景には人物がほとんど登場しない」 ネット時代の恩恵。ネットサーフィンしている中で、いつだったか遭遇した。何か気になる。不思議な孤独感。シャイとも違う。人の内面と正面から向き合うのが怖いのかもしれない。でも、人からは離れられない…

 今日は、何も語らない。掲載した絵の数々を眺めてもらえればそれでいい。

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