サンバエッセイ

2009/06/26

ブラジル不思議・探検

 小生は、リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)というサンバチームのメンバーである。といっても、加入したばかりだし、実際の活動は何もしていない。なんだかメンバーになったら安心したというのか、フカフカのソファに腰を埋めたようで、動くのも億劫になっているようである。
 まあ、実際には、言い訳になるが目下、家庭の事情もあり、忙しくてメンバーとしての活動に携われないでいるのだ。
 ところで、我がサンバチームは、毎年行われる浅草サンバカーニバルに今年も参加する。優勝の経験もあるし、常に上位に食い込んでいる都内でも、あるいは日本でも有力なチームの一つなのである。
 浅草サンバカーニバルには、数多くのチームが参加するが、パレード行進の際には、それぞれにテーマを持っている。例えば我がチームの昨年のテーマは、「マジック」だった。シルクハットからウサギが現れるように、幻想から愛に満ちた現実が現れる、人生と言う舞台で老いも若きも人生を愉しみ夢を見る、というわけである。
 さて、今年のテーマは、「不思議探検」だとのことである。噂によると、「不思議発見」などのテレビ番組名を合体させたというのだが、小生は決定に至る経緯は知らない。

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2009/06/24

09浅草カーニバルテーマ「アマゾン」の周辺散策

第29回浅草サンバカーニバル」も、もう間近である:
平成21年8月29日(土)13:30~18:00(予定)

 我がリベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の浅草に向けてのパレードテーマは、「アマゾン」だとか。
 さらに、「2009年度 エンヘード  「命の森 アマゾン」」と発表されている。
 エンヘードは、パレードのテーマ曲と思っておいていいだろう。

Tobirae

→ リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の2009年度チラシ。

[以下、かつて、リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のメンバーだったものとして、勝手な思いを書くだけであり、チームには文責は一切、ない。チームのパレードテーマ「アマゾン」に籠める気持ちや意味合いについては、「G.R.E.S. LIBERDADE---浅草サンバカーニバル:2008年 パレードテーマ---」なる頁などを覗いて確かめてほしい。]

 アマゾンというと、南米であり、ブラジルなどを連想する。

 いきなり、余談だが、小生などは、我が日本の東京には申し訳ないが、2016年のオリンピックは、ブラジル(のリオデジャネイロ)に決まってほしいと、切に願っている。
 パリが圧倒的な支持を集めていると仄聞するが、ブラジル(南米)という国や国民の勢いからしても、そうなるという確信めいた予感を抱いている。

 1万数千年の昔、ベーリング海を渡り、北米を超え、南米に渡った、アメリカ先住民たちの先祖は、十数万年前から数万年前にアフリカを出て、南米大陸の山々や熱帯雨林、巨大な河などに出遭うことで、時間的も空間的にも遠く遥かな先祖の地に再会した思いがあったのではなかろうか。

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2008/09/18

浅草サンバカーニバル幻想

謝肉祭 - Wikipedia」によると、「謝肉祭(しゃにくさい)とは、カトリックなど西方教会の文化圏で見られる通俗的な節期」で、「仮装行列やパレードが行なわれたり、菓子などを投げたりする行事が行なわれる」とか、語源については、「カーニバルの語源は、一つにラテン語のcarne vale(肉よ、さらば)に由来するといわれる。ファストナハトなどは「断食の(前)夜」の意で、四旬節の断食(大斎)の前に行われる祭りであることを意味する」とか、あるいは「この農耕祭で船を仮装した山車であるcarrus navalis(車・船の意)を由来とする説もあ」ったりする。

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↑ 以下、ピーテル・ブリューゲルの絵画を除き、画像は全て、batoさんの「コンデジ画像館 (浅草サンバカーニバル)」内にある、「浅草サンバカーニバル(2008)スナップIndex」より。撮影は一部を除いてFinePix S100FS。大きな画像で見てみたい!

 後者の語源(説)がどれほど妥当性があるのか、小生には判断が付きかねる。
 ただ、リオや浅草のサンバカーニバルで、アレゴリア(山車)が一つの呼び物(見物)であるのは、根拠のあることだし(浅草サンバカーニバルの出場規定の一つなのは別儀としても)、むしろ、花形であり、もっともっと注目を浴びていい出し物だと理解すべきなのだろうと思う。

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2008/09/07

浅草サンバカーニバルから(5)…宴の後

 夕方の七時頃だったろうか、浅草寺の駐車場を使っての作業が制限されている時間となった。
 小生は作業場を抜け出し、着替えのため控え室へ。
 スタッフとしての活動の際に雨に降られた衣服も完全ではないが、渇き始めている。
 オレンジ色のTシャツの色が落ちてズボンも何もかもが淡いオレンジ色に。

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← この頁では、浅草のコース脇から撮った、主にダンサーさんの画像を載せる(本文と画像は基本的に関係がない)。但し、我がチームのものではなく、午後の二時過ぎ、たまたま目にした、しかも、スタート前の姿。なので、踊る躍動感なんてものは期待できない。
 
 控え室へ向おうとしたら、作業の間は止んでいた雨がまた降り出した。
 最後の最後まで雨に祟られるカーニバルとなった。
 チームのテーマ「海中探検」があまりにタイムリー ? !

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2008/09/06

浅草サンバカーニバルへ(4)…美は細部にあり!

[不明な用語については、「G.R.E.S. LIBERDADE---浅草サンバカーニバルパレード全体イメージ--」、あるいは「サンバ(ブラジル)関連用語解説」を参照してください。]

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→ この頁では、アレゴリア(アプリアーラ)の細部にこだわっていく。遊び心たっぷりの美と匠(たくみ)との粋は細部にあり!

 さて、いよいよパレード地点へ向うという合図が来た。
 山車は大きいし、高いし、幅も広い。山車の天辺は沿道の並木の枝葉に触れる。
 神経を使いつつ、スタート地点へ。
 スタート地点に立つと、ダンサー陣などの面々が出迎える。
 ワオーという声が上がる。


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2008/09/05

03志村銀座サンバパレードに行って来た

[本稿は、「03/09/08」付のメルマガにて公表したもの。追われる方の迷惑も顧みず、無我夢中で追っ駆けし始めていた頃のもの。本稿は、その後、HPに掲載したが、画像の容量の問題で削除。5年前の記事。改行を変更し、一部のみ削除したが、原則的に当時のまま再掲する。いつか、当時の画像が見つかったら、画像も掲げたい…のだが、古いパソコンは故障したままなのだ…。]

志村銀座サンバパレードに行って来た」(03/09/08記)

 やあ、今日の見物は疲れました。勝手にファンになっているリベルダージというサンバチームの追っ駆けをしている(正確に言うと、ネットでのたまたまの知り合いとなったそのチームの中のSさん、Cさん二人のファンとなったのが、チームを追っ駆ける切っ掛けとなったのである。

 商店街でのサンバパレードは、チームの数が多くても三つ。それが今回はリベルダージだけ。一つだけだし、それなら前にも経験したなと思っていたが、今日は、予想外の長丁場になり、運動不足というより運動欠如の小生の身には堪えたのだ。
 但し、天気は曇天。ちょっと雨を心配したが、ネットで志村の天気を事前にピンポイントで調べたところによると、幸い明日(当日)の夕方までは降らないという。

 気温的には小生にも、そして激しい踊りをされるダンサー(パシスタと呼ぶ)にも望ましいものだったと思う。
 会場の熱気があるからよかったが、ただじっとしているとポロシャツ一枚では、吹く風が寒いほどだったりしていたかも。この前の浅草サンバカーニバルも、比較的低い気温だった。踊られる方にも、小生にもラッキーである。

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2008/09/04

浅草サンバカーニバルへ(3)…水の泡でも夢は夢

[用語については、「G.R.E.S. LIBERDADE---浅草サンバカーニバルパレード全体イメージ--」、あるいは「サンバ(ブラジル)関連用語解説」を参照してください。]

 アレゴリア置き場(作業場)といっても、そこは浅草寺の裏手で駐車場となっている辺り。
 数々あるアレゴリアには青いビニールシートが被されている。
 昨日の雨を物語っている。
 駐車場の砂利道というか泥の面を見ても、雨でぬかるんでいるし、水たまりも方々にある。

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← 次第に晴れてきた。制作に当たるスタッフも集まってきている。制作スタッフといいつつ、ほとんどがパレードする当人たちである!

 ただ、曇ってはいるが、雨が降っていない。
 それどころか、次第に晴れてきて、ついにはジリジリする暑さに!

 どのチームも、メンバーが徐々に集まってきて、アレゴリアやアプリアーラの上のシートを外し、作業を始めだした。
 パーツの組み立てを含め、細部の造作など、最後の作業がたくさん残っているのだ。


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2008/09/03

浅草サンバカーニバルへ(2)…東京 ! サウダージ

 さて、出発の日時が近付いた。
 アルバイトのほうも、29日の金曜日や週末の土日を含め、休みにさせてもらった。
 父母も小康状態を保っている。
 あとのことは姉に頼んである。土日には忙しい中を我が家へ来てくれる。

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← 青いビニールシートや足元の泥濘が前夜の天候を如実に物語っている。

 夜の10時頃になって、やっと旅の準備。慌しくて、用意するものも分からず、思いつくままカバンに詰め込んだ。
 オートバイをやめ、自転車通勤していた際、使っていた、リュックサックが旅行カバンだ。
 荷物を背中に背負うと、両手が開くし、体のバランスもいい。疲れ具合が気のせいか、違うようでもある。

 東京から帰省する際には、パソコンをバッグに忍ばせたものだが、今回はパソコンも自宅に残したまま。
 東京では浅草に徹する。他は予定なし。

 11時を回った。バスが到着する11時40分が迫ってきている。

 思いつくものをバッグに放り込んで、いざ駅前まで。

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2008/09/02

浅草サンバカーニバルへ(1)…東京へ

[「浅草サンバカーニバルへ」を全6回の予定でアップさせる。浅草サンバカーニバルのレポートは、3回目と4回目の予定。但し、2回目以降は浅草サンバカーニバルのアレゴリアやアプリアーラの画像を満載。ダンサーさんの画像は??]

 八月末、東京へ行ってきた。
 1978年の春に学生時代を過ごした杜の都・仙台から引っ越してきて、今年の二月末まで一人暮らしを続けてきた東京へ。
 つまり東京は30年間、暮らした地なのである。

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← 29日、富山での夕景。

 家庭の事情があって東京は大田区の住まいを引き払って郷里の富山へ戻った。
 二月末以来の東京。早くも半年が過ぎたというべきか、まだ半年なのか分からない。
 でも、バスの車内から眺める東京の風景は、ひたすら懐かしく感じられるものだった。

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2008/08/29

何ゆえ浅草でサンバカーニバルが始まったのか:追記

何ゆえ浅草でサンバカーニバルが始まったのか」への追記です。

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→ 映画『黒いオルフェ』 (画像は、「映画 黒いオルフェ - allcinema」より。) 「ギリシア神話のオルフェとユーリディスの挿話に基づき、ブラジルの詩人ヴィニシウス・デ・モライスが書き下ろした物語を映画化したもの

浅草サンバカーニバル - Wikipedia」には、「浅草はかつて映画館や演芸など娯楽の一大中心地として名を馳せたが、昭和30~40年代にはすでに街の活気が下火になりつつあった。これを案じた当時の台東区長である内山榮一と浅草喜劇出身俳優の伴淳三郎の発案により1981年に初めて実施されたといわれる」という<定説>を示した上で、下記の記述が続いている:

ただし一方では、兵庫県神戸市がすでに神戸まつりでサンバパレードを行っていたことから、浅草の商店街や観光連盟などが読売新聞社を通じて、神戸まつり関係者にコンタクトを取ってそのアイディアを浅草サンバカーニバルに流用したというのが真相であり、伴淳三郎の話は後づけであるという指摘もされている。

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