井筒俊彦著『イスラーム生誕』
イラク問題に限らず、イスラーム勢力の伸張はすさまじいものがあるようだ。
下記サイトによると、「現在、世界人口の5分の1を超える13億人がイスラーム人口と推計されて」おり、しかも、「その3分の1は、中国、インドや欧米諸国を含む非イスラーム圏にマイノリティとして暮らしている」とか。
「キリスト教とイスラーム-相互理解に向けて――イスラーム世界論 の観点か
ら 小杉 泰(京都大学)」
それだけの勢力や人口を有し、人口が爆発的増えているアラブ人の宗教であるイスラーム教のことを小生は、知らないに均しい。
アラブというと、人によっては、加藤まさを氏の「月の沙漠」を思い浮かべる方もいるだろう:
あるいはアラブというと、アラビアのおとぎ話集『アラビアンナイト』、特に、『シンドバッドの冒険』を読んだりアニメを見たりした記憶が、蘇る方も多いかもしれない。アラジンやアリババの物語なども、懐かしい。小生も挿絵の多い、活字も大きな本で夢中になって読んだことを思い出す。
イスラム社会の<民主化>を目指すというアメリカ、そのアメリカ生れのディズニーランドが、アラビアンナイト的であり、アラビア的イメージに満ちているというのは、何か不思議な気がする。東京ディズニーシーなどは、謳い文句が「魔法と神秘に包まれたアラビアンナイトの世界」だったりする:
小生にしてもアラブやイスラム社会についての認識はその程度で、遠い昔、中央公論社の世界の名著シリーズで『コーラン』を読んだことがあるが、当時、やたらと退屈した記憶があるだけである。
イスラームということではないが、中東関連で、パレスチナで生まれ、少年時代を衰退しつつあった大英帝国による植民地支配下のカイロとエルサレムで過ごしたサイード著『遠い場所の記憶』を紹介したことがある:
後は、刊行されて間もない井筒 俊彦著『イスラーム生誕』(人文書院)や井筒俊彦著『イスラーム文化』(岩波文庫)を読んだ程度だろうか。今回、書店で文庫本版の本書(中公文庫BIBLIO)を見かけたので、懐かしくなり手にとってしまった。
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