世界を更地に…
旧題:世界を更地に変えよう!(03/12/07)
あるサイトの日記を読んでいたら、悲しくなる話が書かれてあった。
その方の近くには鬱蒼と生い茂る林とも呼ぶべき一角があった。空を見上げることもできないほどに大きな木々で埋まった場所だったとか。その地は、ある変わった方が住まれていたが、事故で亡くなられてしまい、以来、荒れ放題の土地となった。
昼間でも暗く、そのためか、子どもがらみの事件が続いて、物騒でもあり近隣の不安の種ともなっていた。
それが、或る日、その場所にトラックなどが来て、見上げるような木々も一気に切り倒されていった。どうやら、土地の相続の問題も片付き買い手も決まり、物騒だった一角が一週間もしないうちに想像以上に開けた更地となった。
そうなると、不安の種にもなっていた土地が逆に全く別の顔に変わり、物足りなくもあり淋しくなってしまった。その方はお子さん達と密かに「トトロの森」と呼んでいたのが、今は何処にでもあるような更地になってしまったのである。
ある人から近くの病院の前で車に轢かれて死んでいたハクビシンのことを教えてもらう。ここに引っ越してきた頃、家に帰る途中、車の前を横切る2,3匹のハクビシンを彼女とお子さん達は見ていたのだとか。ただ、その頃は、タヌキだとばかり思っていたけれど。
そのハクビシンたちは、あの林に住んでいたのだろう。
住処を追われて死んでしまったハクビシン。日記では、ハクビシンが死んだ話を子ども達にしたら、随分ショックを受けた。そして、お子さんがその話を元に創作を加えてお話に纏めたと続いている。
ここから以下の話は、小生による全くの別の話である。
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