2025年10月の読書メーター
先月もまずますの読書ができたかな。ただ、今回の読書内容はちょっと変わってる。それは、12冊読んだうち、9冊は再読だったこと。再読が悪いわけじゃない…というか意図的なんだが、あまりに再読が多い。新刊や未知の本も読みたいよね。
10月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4981
ナイス数:4360
百億の星と千億の生命 (新潮文庫 セ 1-5)の感想
カール・セーガンの白鳥の歌というのか率直な感想。本書は同氏の最後の著作。最後の章では、「自らの肉体に見つかった異常、その経過と治癒への希望が述べられ」、「さらにエピローグでは彼の死後、夫人のアン・ドルーヤンが夫の代わりに執筆する」という驚きの構成。まさに白鳥の歌の書なのである。 それにしても、地球環境危機が大国の大統領の我儘勝手で対策が後手に回り、今や未曽有の危機的状況に陥っている。 もし今カール・セーガンが生きているなら、彼は警世の声を発するだろう。
読了日:10月31日 著者:カール セーガン
火山と日本の神話の感想
戦後まもなく刊行された『火山と太陽 古事記神話の新解釈』の復刻に加え、著者アレクサンドル・ワノフスキーのロシアの革命家であり、日本への亡命者である側面など、ワノフスキーの読目すべき活動ぶりを伝えてくれる。今後、ますます評価が高まるだろう。彼の火山神話論を各界の専門家による今日的観点からの再評価が興味深い。
読了日:10月27日 著者:アレクサンドル・ワノフスキー,鎌田 東二,野村 律夫,保立 道久,蒲池 明弘
マイコフィリア-きのこ愛好症 -知られざるキノコの不思議世界-の感想
キノコに魅入られた、食べることを中心に据えた本。キノコを求めて何処へ出も。毒になるキノコ、食べるとおいしいキノコ、見た目がユニークで河合キノコ。菌類は世界の至る所に生きている。人体の公共空間つまり外胚葉(鼻、口、喉、腸、膣、肛門、肺など)には微生物が生息している。人間は、生きている限り、微生物と共生している。微生物(細菌)の腸内などでの重要性は認識されつつあるが、菌類の役割は重要だと思われつつも、まだ未知の部分が多い。その意味で、キノコを含む菌類の研究は可能性が大なのだ。
読了日:10月24日 著者:Eugenia Bone(ユージニア・ボーン)
川端康成随筆集 (岩波文庫)の感想
仕事の車中での待機中に少しずつ。再読なので、今回はゆっくり読み、随時メモしながら。編者の川西政明の編集が巧み。今更ながら、川端康成の孤独の淵源を思い知る。自殺に至った経緯は書いてないのだが、つい憶測を逞しくしてしまう。ノーベル文学賞は作家にとって苦痛だったのではなかろうか。作家は、無頼、流浪の徒であるべき、栄誉や地位は障害。そんな作家の覚悟や心中など周囲は関係ないってことか。
読了日:10月23日 著者:川端康成
ドラゴンの歯 (創元推理文庫 104-20)の感想
一気読み。最初のほうはやや単調で、会話の遣り取りや話のテンポの良さだけが救いだった。が、読み進むうちに、さすがに読ませる。結末はあまりにうまくいって、出来過ぎの感が強いが、ミステリー作品だし、娯楽性を大事にしているのだろうから、これでいいのか。ち密な伏線と意外な展開は考え尽くされていると感心はしたが、ま、読後感は強くはない。
読了日:10月19日 著者:エラリー クイーン
数字の国のミステリー (新潮文庫)の感想
マーカス デュ・ソートイファンの吾輩、『素数の音楽』に魅せられて以来、『知の果てへの旅』、『レンブラントの身震い』、『数学が見つける近道』などと読んできた。数学(数式)音痴なのにも関わらず、こうした一般向け数学本が大好物。本書でも時に理解が及ばないことがありつつも、それでも改めて数学というワンダーランドに目くるめく楽しみを持った。
読了日:10月16日 著者:マーカス デュ・ソートイ
掌の小説 (新潮文庫)の感想
内容案内に、「神秘、幻想、美的感受性等、川端文学の粋が凝縮されている」とあるが、まさにその通り。今回は十日ほどを費やしてゆっくり読んだ。2010年ころまでの間に、掌編を200篇以上作った経験を持ったからか、以前に増して味わえた。
読了日:10月16日 著者:川端 康成
童話ってホントは残酷 (二見レインボー文庫)の感想
仕事の車中での待機中に楽しんできた。嘗て、桐生 操 著の『本当は恐ろしいグリム童話』 (ワニ文庫) などを読んだことがある。こちらは記述が割り切っていて(単純明快で)通俗的に面白かった。三浦氏の本は便乗? 同氏の性格が出てるのか、桐生氏の本より優しくまとめてる。
読了日:10月11日 著者:三浦佑之
においが心を動かす; ヒトは嗅覚の動物であるの感想
数年ぶりの再読。今回も錯綜する記述に翻弄された感が強い。それは視覚とは違う嗅覚の機能の研究の難しさを物語るようだ。ずっと手強い感覚だったのだ(過去形は微妙だが)。
読了日:10月09日 著者:A・S・バーウィッチ
物理学の発展 ――山本義隆自選論集Ⅱ (ちくま学芸文庫ヤ-18-7)の感想
読了というのはおこがましい。悲しいかな数式はほぼ全て理解不能な、理系のセンス皆無の吾輩なのである。が、学生時代から山本義隆は心の英雄だった。研究者としての道は早くに諦めたらしいが、もしかしたら優れた業績も残せていたかもしれない。それでも、紆余曲折はあっても物理学史などの研究に打ち込まれた。吾輩も理解は及ばないながらも、理系のヒーローとして遥か後方から追いかけてきた。
読了日:10月07日 著者:山本 義隆
明治日本散策 東京・日光 (角川ソフィア文庫)の感想
ギメの熱意が素晴らしい。外国人による風物や風俗の感想は、日本人には当たり前のことが物珍しくて事細かく観察し言葉にしようとしている。ギメはあくまで自分の目で見、聞き、確かめようとする。初めて箸を使う場面は日本人には滑稽だが、彼は真剣。日本の食べ物もチャレンジ。ギメが来た頃は古き良き日本の風俗や文化が濃厚に残っていた。それなのに日本は、欧米の技術や文化、風習さえ採り入れた。
読了日:10月03日 著者:エミール・ギメ
辻の華: くるわのおんなたち (中公文庫 M 230)
読了日:10月03日 著者:上原 栄子
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