2025年9月の読書メーター
← 10月16日(木)の午後茶の間から撮影。画像が白っぽいのは、豪雨に煙る窓外の光景ゆえ。
九月は、会社での仕事も珍しく忙しかったが、自宅でも庭仕事にたっぷりの汗を流した。日頃、運動などはしない。庭仕事が運動だと自分に言い聞かせている。自宅でもっと本を読みたいと思いつつ、庭先で頑張っている。それでもそれなりに読書できている。あるいはバイクを転がしてのツーリングが出来ないでいるせいでもあるのか。
9月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4560
ナイス数:4693
インセスト: アナイス・ニンの愛の日記 【無削除版】1932~1934の感想
350頁近くまで読んできたものを、翌日が休日と云うことで残りの百頁余りを一気読み。実に読み応えがあった。本書は訳者解説などを読むと極めて著名な本…というか著者が著名な作家だったと手にして初めて知った。迂闊。本書を古書店で発掘した。全く未知の書き手で、題名のインパクトもだが、パラパラ捲ってみて読むに耐えるなどと生意気な感触を抱き、即ゲットした。それがこれほどの本(書き手だったとは! 懸念した際物ではまるでなかった。
読了日:09月29日 著者:アナイス ニン
数学の魔術師たち (角川ソフィア文庫)の感想
再読なのに読んだと云えるか自分でも疑問。数学的センスは欠片もないことは重々自覚してる。でも、中学生の頃から数学…特に幾何学が好き。好きなものは好きなのだ。町中で見かけた美人に一目惚れ。相手にされずとも面影を追いかける。身の程知らずにも程があると重々自覚しつつも惹かれるのは仕方ない。本書の「あとがき」には、数学音痴の吾輩を励ますような言葉が:
読了日:09月25日 著者:木村 俊一
ウェルギリウス小品集 (講談社学術文庫 2851)の感想
「ウェルギリウスは、ラテン文学の黄金期を現出させたラテン語詩人の一人である。共和政ローマ末の内乱の時代からオクタウィアヌス(アウグストゥス)の台頭に伴う帝政の確立期にその生涯を過ごした(#生涯)。『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の三作品によって知られる。」 「ヨーロッパ文学史上、ラテン文学において最も重視される人物である」ということで、やや期待過剰で読んだが、吾輩には味読できなかった。やはり、読み手を選ぶということか。…というか、肝心の主著を読んでいないのではお話にならないか。
読了日:09月22日 著者:ウェルギリウス
空間の詩学 (ちくま学芸文庫 ハ 14-3)の感想
読了した。これで四回目か。何度読んでも吾輩の読解は深まらない。というか、詩的センスにも欠ける吾輩は詩学の表層を流れすべるだけ。ここには、初めて読んだ時の感想とも言えない夢想風な呟きを転記しておく(「バシュラール…物質的想像力の魔」より):
読了日:09月20日 著者:ガストン バシュラール
カフカ断片集:海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ (新潮文庫 カ 1-5)の感想
ある物語が始まる。始まりもなければ終わりも見えない。そもそも語り手が誰なのかも定かじゃない。じゃ一体誰が語ってるんだ?語り手がいてこその物語だろうが。まさにそこなのだ!この〈物語〉の難しいのは。語り手とやらが居るには居るが、常にどんよりした、朧な意識、そう言うなれば酩酊する意識、下手な麻酔薬に溺れたような、絶世の美女と自称する不可思議な輩にとろかされたような、まあ腐りかけの林檎のような意識に揺蕩っている。
読了日:09月18日 著者:フランツ・カフカ
生命の起源を問う 地球生命の始まり (ブルーバックス B 2302)の感想
「著者は、東京科学大学の教授であり、地球生命研究所の所長である、関根康人氏。土星の衛星タイタンの大気の起源、エンセラダスの地下海に生命が存在しうる環境があることを明らかにするなど、アストロバイオロジーの世界的な第一人者である。」「46億年前の地球で何が起きたのか? 生命の本質的な定義とは何か? 生命が誕生する二つの可能性などを検証していきながら、著者の考える、生命誕生のシナリオを一つの「解」として提示する。」類書は少しは読んできた吾輩だが、本書は生命の起源の探求の困難さをつくづく感じさせた。
読了日:09月16日 著者:関根 康人
虫・全史 1000京匹の誕生、進化、繁栄、未来の感想
この本を読み出した頃、わざわざブログ日記「我輩は虫が苦手である」を書くほど、吾輩は虫が苦手。一応は農家の生まれ。庭でも畑でも昆虫などの虫は散々出会ってきた。本書の題材には入ってないが、蛇に絡む恐怖体験もある。野鳥は勿論だし、カナヘビも庭の常連。蝶や蜂、蜻蛉も。畑で草むしりなどすると、ミミズは必ず顔を出す(あるいは野鳥が啄んだミミズだったのか)。
読了日:09月15日 著者:スティーブ・ニコルズ
数学思考のエッセンス――実装するための12講の感想
「身近な問いをもとに、数式をほとんど使わずに、数学者や統計学者の考え方の勘どころを伝授する実用的数学入門。「構造」「ランダムさ」「情報」の3つのパートごとに解説する」というもの。「著者は、コロナ危機時に正確な情報発信で話題となった英ブリストル大学数学科の情報理論教授」で、信頼できる書き手。別に本書を読んで今更参考にしようとは思わないが、本書では、コロナ禍での様々な尤もらしい諸説が乱立し、混乱を極めた中からの教訓も詳しく書かれていて参考になる。極論を排し穏当なところで理解する節度の重要さは納得。
読了日:09月09日 著者:オリヴァー・ジョンソン
歌の祭り (岩波文庫 赤N509-3)の感想
前半は神話の話だが、後半になると、インディオたちの苦渋の歴史が語られる。「インディオたちの生活の美しさと秘められた知恵、そして深遠な宇宙観。神と人が渾然一体となった夢幻的な「創世神話」。」 というが、そうした世界観は凄惨な歴史の果ての知恵というべきか。 本書を読んでて付箋だらけとなった。転記したい文章が多すぎる。ここでは、一つだけ。土地を奪われ当てのない流浪を迫られ、コマンチ族の首長らがテキサス州知事へ宛ての訴え:
読了日:09月07日 著者:ル・クレジオ
数学の窓から: 科学と人間性の感想
「往年の数学者・科学史家で、名随筆家でもあった著者の代表的随筆集の復刊」という本。1953年に角川文庫から出されたもの。書店でたまたま目にして衝動買い。 解説は村上陽一郎なのだが、懐かしい名前。往時は同氏の活躍は目覚ましかった。彼の本も読んだことがあるような。
読了日:09月04日 著者:小倉 金之助
水と夢 〈新装版〉: 物質的想像力試論 (叢書・ウニベルシタス 898)の感想
2年前に以下のように書いた:解説が丁寧で人によっては初めに解説を読んで分かった気になるかも。特に本書は大半は第二次世界大戦前に書かれたものだが、従軍経験のある著者はナチスに侵略されているフランス(人)への声を上げることはできないとしても、文の端々に応援の意を籠めていると訳者は書いている。その点だけは、最後に解説を読んだのは惜しかったかなと思った。
読了日:09月03日 著者:ガストン バシュラール
人類はどこから来て、どこへ行くのか (ちくま学芸文庫ウ-8-3)の感想
予てより高名なエドワード・O・ウィルソンの本を一冊は読みたかった。念願を叶えた。「アリ研究の第一人者であり、社会生物学の草分け的存在として、また「生物多様性」という言葉を生み出したことでも知られる生物学者」である。「人間を人間たらしめた決定的な要因とは果たして何だったのか。(中略)専門とする生物学のみならず、考古学、歴史学、人類学、進化心理学など多分野の成果を結集させた果敢な試み」の書。
読了日:09月01日 著者:エドワード・O・ウィルソン
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