2025年3月の読書メーター
仏の畑の落穂: 他の感想
今回で三回目か四回目かな。入手したのは40年前か。改めて八雲の想像力と感性に驚く。しかも文章の瑞々しさは傑出している。 前回、以下のように書いた:
読了日:03月28日 著者:小泉 八雲
幸田文 どうぶつ帖の感想
「犬と育った幸田文にとって犬は家族だった。大人になってからは猫が家族。手放しで動物を愛した作家の愛情があふれ出る随筆集」ということで、犬好き、猫好き、動物好きなら楽しめそう。幸田文ファン、あるいは幸田露伴絡みで読むのもありかな。
読了日:03月25日 著者:幸田 文
無限の話の感想
「宇宙論の第一人者が、物理学、数学、哲学、宗教など、あらゆる分野を経めぐり語りつくす、無限の知的興奮に満ちたサイエンス・エンタテインメント」という内容。最後は永遠の命に絡めて人生論(?)にまで至る。 やはり面白い。再読なのだが、まさに二度目であり且つ流石に三度目はないだろうとゆっくり読んだ。でも、面白くて正味三日余りで。
読了日:03月25日 著者:ジョン・D. バロウ
物質的恍惚 (岩波文庫) (岩波文庫 赤 N 509-1)の感想
この文庫版では再読。高校時代だったか、書店で単行本を見掛け、手にし、奇異な表現にひたすら好奇心で買った。当時の(今もだろうが)吾輩には全く付け入るスキのない表現。冒頭の「物資的恍惚」なる導入の一篇で圧倒された。吾輩は小説だろうと思って読んでいた。エッセイだと知ったのは、文庫版を手にした時だったような。 ただ、「物質的恍惚」という表題に訳も分からず魅入られた。この言葉だけで妄想的な雑文を幾つも綴った。ル・クレジオの詩的世界とは全く縁もゆかりもない世界を彷徨ってみたのだ。
読了日:03月19日 著者:ル・クレジオ
荷風追想 (岩波文庫)の感想
多種多彩な書き手たちによる荷風追想、荷風賛歌、あるいは作家ならではの厳しい評価とか。 明治の世を生きた作家たちは、漢文を幼少の頃から学んでいる。繰り返し繰り返し読んで、聴いて体に沁み込ませる。作家の素養が欧文のみならず、漢文なのだ。
読了日:03月19日 著者:
ある秘密 (Shinchosha CREST BOOKS)の感想
こんな作品を半日で読んじゃっていいものか。小波すら目立たない湖面。一人の少年の小さな想像の遊びから物語が始まる。家の中の秘密の領域にいつしか迷い混む。誘惑めいた、でもいつかは破らなければならない秘密の領域。それは家族の、一族の禁忌の領域を侵犯することに他ならなかった。インセストタブー。それは民族浄化という異常すぎる戦時下ならではの歴史と絡んで、事態は一層錯綜してしまう。
読了日:03月17日 著者:フィリップ グランベール
「里」という思想 (新潮選書)の感想
一昼夜で一気読み。12日(水)「近代化社会の申し子といえるグローバリズムは、継承される技や慣習、説話など、私たちの足元にあった「もの・こと」を次々に解体していった。その結果、私たちは手ごたえのある暮らしや幸福を喪失してしまった。」というが、グローバリズムの影響も大きいだろうが、日本国内の政策の影響も見逃せないはず。
読了日:03月13日 著者:内山 節
生物に世界はどう見えるかー感覚と意識の階層進化の感想
数年ぶりに再読した。当時、以下のようにメモった: 人間は視覚に由来する認識を特に進化させた(視覚そのものよりも)。一方、嗅覚や聴覚は進化させなかったか、犠牲にした。味覚も優れていると自惚れているがさほどではない。あくまで見た目や知識に相関させているだけ。犬の嗅覚が優れているというが、哺乳類の中では平均的。鋭い動物は他にいる。犬は人に近いから嗅覚の鋭さを実感している。鳥の視覚や聴覚は想像を絶する。コウモリの能力も驚異的。闇の中で大きさや固さも把握する。
読了日:03月12日 著者:実重重実
折たく柴の記 (岩波文庫 黄212-1)の感想
「2度にわたる貧しい浪人生活の後,藩主綱豊の侍講として甲府藩に出仕した白石は,次第に綱豊の信任を得,「生類憐れみの令」の将軍綱吉の後を継いで綱豊が6代将軍家宣となるや,ともに幕政の改革に乗り出してゆく」様を語っているが、「折たく柴の記」は、白石の自らの一族に遺すための日記。公表する意思はなかったもの。肉声を聴く気がする。再読してよかった。
読了日:03月10日 著者:新井 白石
時空のゆがみを解きほぐす数学の感想
「時空と重力、そして摩訶不思議なブラックホールに関連して「無毛定理」や「宇宙検閲官仮説」、さらには「弦理論」「11次元多様体」など、〈私たちの宇宙〉を探りつづける〈科学者たちの歩み〉を総覧することもできる本」。一般向けだが吾輩が読んできた中ではややハード。アインシュタインが一般相対性理論構築に至るギリギリの探求が類書の中では一番詳しく(さすが書いたのはジャーナリストで、ドキュメント風にさえ感じられる筆致で…且つフィールズ賞受賞の世界的権威の数学者シン=トゥン・ヤウに監修されつつ)描かれていた。
読了日:03月08日 著者:スティーヴ・ネイディス,シン=トゥン・ヤウ
誘惑者の日記(1975年)の感想
休日まる一昼夜を費やして再読了。やはりキルケゴールはキルケゴール。こんな彼と出会った女性は非凡な生を余儀なくされるしかない。印象に深く刻まれた著作。人に一読を勧める気にはなれないな。覚悟が要るかも。
読了日:03月06日 著者:キルケゴール
天上大風: 同時代評セレクション1986-1998 (ちくま学芸文庫 ホ 3-4)の感想
10年ぶりに読んだ。やはり現代じゃ見当たらない批評家。新しい書き手も増えてる。漱石などの時代では悲壮な覚悟での留学。荷風などの世代を過ぎて、堀田などは自在に活躍してる。サルトルと平気で雑談してたり。そう、当たり前に活躍してる。隔世の感あり。再読してよかった。
読了日:03月06日 著者:堀田 善衞
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