2024年8月の読書メーター
猛暑の夏にしては読めたかな。それなりに多様に。八月の休日はほぼ常に庭(畑)仕事に汗を流したし。外仕事のあとは入浴。週に一度の入浴は数年ぶり! 外仕事がなければもっと読める?
2024年8月8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊読んだページ数:4111ページ
ナイス数:4311ナイス
ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信 (岩波文庫)の感想
第一版は1956年、第二版は1961年のもの。岩波文庫入りして古典という評価。専門家には知悉した内容だろうが、大英百科辞典を愛読書とする著者の広範な素養は、今も(専門家はおろか)門外漢の者にも読ませる中身となっている。まさに古典。
読了日:08月29日 著者:ノーバート・ウィーナー
父が子に語る科学の話 親子の対話から生まれた感動の科学入門 (ブルーバックス B 2268)の感想
掘り出し物だった。60年近くまえの本とは思えなかった。数式もないし中高生向け…らしいが、我輩にはちょうどかも。科学は失敗と挫折と論争…あるいは突飛過ぎて無視されたり。科学者にも頑迷な常識に囚われ、新説は産みの苦しみを味わう。…科学は人間の真剣な営み。ライプニッツやファラディを再認識。
読了日:08月22日 著者:ヨセフ・アガシ
菌類が世界を救う ; キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力の感想
内容が濃い。敢えて日に30頁にセーブして10日で読了。本文もいいが、冒頭の数十枚のカラー画像が素晴らしい。動画で観たくもあるが、怖いもの見たさの感が極まるかも。菌類…地衣類は専門家の想像をも超える! 感想など要らない。植物でも動物でもない謎の生命体なのだよ。
読了日:08月22日 著者:マーリン・シェルドレイク
月の裏側 (日本文化への視角)の感想
「知の巨人は、かくも深く日本を理解し、そして愛した――。人類学者の眼差しが捉えた日本、日本人、日本文化に関する文章を集成」というもの。 必ずしも全てに説得力があるとは思わなかったが、日本への思い入れは感じられた。遠い昔、学生時代、『悲しき熱帯』やその後、『野生の思考』などを読んで以来、久々のレヴィ=ストロース。レヴィ=ストロースへの入門編になるか、微妙かな。
読了日:08月20日 著者:クロード・レヴィ=ストロース
ディフェンス (河出文庫 ナ 2-5)の感想
「チェスに魅了された少年は、たちまち才能を発揮して世界的プレイヤーとなる。優しい恋人でさえ入りこめない孤独な内面。著者の「最初の傑作」にして、最高のチェス小説」というもの。ナボコフの本は何冊も読んできた。あとは古書店で物色するしかない。ファンとまでは言い難いが。
読了日:08月20日 著者:ウラジーミル・ナボコフ
史記 (1) (ちくま学芸文庫 シ 2-1)の感想
何とか通読完了。尤も、ほとんど眺めたようなだけに終わった。本書を読むのは長年の懸案だったが、とりあえず端緒に着いた? なんたって「中国の古典中の古典ともいうべき『史記』」だからね。
読了日:08月14日 著者:司馬 遷
ひとりみの日本史の感想
仕事の車中の待機中に楽しんできた。同氏の本は三冊目か。「卑弥呼から古事記の神々、僧尼、源氏物語の登場人物、大奥の女性権力者など、古代から幕末まで、多様なひとりみたちの「生」と「性」を追う」というもので、日本ではあまりに遅れている女性の活躍の機会を考える上でも時代の関心に沿う内容か。
読了日:08月14日 著者:大塚ひかり
島はどうしてできるのか 火山噴火と、島の誕生から消滅まで (ブルーバックス B 2267)の感想
つい先日読了した田村 芳彦著『大陸の誕生 地球進化の謎を解くマグマ研究最前線』(ブルーバックス)に続く関連書。日本近辺に限らず地球環境が怪しくなっている気がするので。温暖化すると大地が緩みプレート境界の歪もタガが外れやすくなるはず。
読了日:08月13日 著者:前野 深
ルドン 私自身にの感想
「20代の若き日から晩年にいたるまで、幻想の画家の人生と芸術と芸術家をめぐる自分自身との対話が記録されている。「黒と白」の版画の世界、色彩ゆたかなパステル画の群。ルドンの言葉は、彼の作品とともに限りなく美しい」のだが、惜しむらくは表紙を除いて一つも画像がないこと。版画、石版画の作家なのだ。カラーでなくていいから画像が欲しかった。今だからネットで眺められるが、本書で言及されている画像を見つけるのは案外と難しい。
読了日:08月10日 著者:オディロン・ルドン
魔術的芸術: 普及版の感想
再読。感想は後で。
読了日:08月07日 著者:アンドレ・ブルトン
一葉舟 (角川ソフィア文庫)の感想
8年ぶりに読んだ。案の定 煙にまかれて 何が何やらだった。が、岡の嘗ての古き良き日本を想う気持ちは伝わる。理解はし難いが。 (08/06 13:01) 以下、8年前の感想から:
読了日:08月05日 著者:岡 潔
WAYS OF BEING 人間以外の知性の感想
素晴らしい本だった。長年探し求めていたテーマをほぼ正面から捉えた本。「知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も、独自のあり方で知的といえる。それらが体感する「世界」とは?」という本。
読了日:08月02日 著者:ジェームズ・ブライドル,James Bridle
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