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2024/07/14

2024年6月の読書メーター

 先月もそれなりに読めたかな。ブライアン・グリーンの大著『時間の終わりまで』やカルロ・ロヴェッリの物理学本4冊の再読がトピックか。ウルフの『波』も素晴らしかった。

6月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4630
ナイス数:4217

 



点と線から面へ (ちくま学芸文庫 カ 44-1)点と線から面へ (ちくま学芸文庫 カ 44-1)感想
「芸術にも科学を―。20世紀はじめに“抽象絵画”の概念をいち早く提唱し、絵画作品の新局面を切り開いたカンディンスキーが試みたのは、絵画の構成要素を徹底的に分析し、理論的・科学的に吟味することだった」ということで、「点や線がもつ本源的な力を把握すること。そうしてこそ、それらが平面の上に置かれたときに相互に共鳴し合い、生きた作品としての“コンポジション”が実現するのだ」というのだが、正直、吾輩は論旨どころか、論述のどの一文も全く理解できなかった。
読了日:06月30日 著者:ヴァシリー・カンディンスキー


わが人生の数か月 2022年10月-2023年3月わが人生の数か月 2022年10月-2023年3月感想
ウエルベックの本は断簡零墨も読みたい吾輩、エッセイの本書も早速入手、庭仕事に頑張ったご褒美に楽しんだ。
読了日:06月25日 著者:ミシェル・ウエルベック

 


波〔新訳版〕波〔新訳版〕感想
素晴らしい! 感想など書けない。訳者の森山恵さんのあとがきもいい。正直、本作品で初めてウルフの真髄にほんの少しだけど触れた気がする。これも訳者のお蔭なのかな。森山等の訳した「源氏物語」を再読したくなってしまう。
読了日:06月25日 著者:ヴァージニア ウルフ


古墳を築く (577) (歴史文化ライブラリー 577)古墳を築く (577) (歴史文化ライブラリー 577)感想
弥生時代から墳丘をもつ墓がつくられるようになり、(中略) 墳丘形態の変化から、文化の浸透や集団のネットワーク、築造技術の進展などを明らかにし、巨大古墳がいかに築かれるようになったのかを問う」というもの。
読了日:06月22日 著者:一瀬 和夫


生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか (ブルーバックス B 2258)生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか (ブルーバックス B 2258)感想
過去、こういったジャンルの本はリチャード・ドーキンスやアントニオ・ダマシオ、中屋敷均、福岡伸一らの本は読んできたが、小林憲正の本書で渇を入れられた感が強い。特に、「フラスコの中から宇宙空間にまで思索を広げて提唱する「がらくたワールド」と「生命スペクトラム」」の考え方が興味深い。特に、「「生命」と「非生命」のあいだに境界はあるのか?」は、示唆するものが大なのではないか。
読了日:06月18日 著者:小林 憲正


文庫 生と死を分ける数学: 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ (草思社文庫 イ 1-1)文庫 生と死を分ける数学: 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ (草思社文庫 イ 1-1)感想
高等な数学を数学に親しみたいが数式は苦手な吾輩のようなものに分かりやすく伝える類いの本は少なからずある。吾輩も数学に限らず物理学関連も懲りずに読んできた。
読了日:06月18日 著者:キット・イェーツ


美女と野獣 (叢書人類学の転回)美女と野獣 (叢書人類学の転回)感想
「サトウキビ・プランテーションの広がるコロンビアを舞台に、美容整形に身をゆだねる女たちと暴力に手を染める男たちが織りなす、“自然の支配”のおとぎ話」というもの。
読了日:06月16日 著者:マイケル・タウシグ


花散る里の病棟花散る里の病棟感想
過日、NHKラジオ深夜便で同氏へのインタビューを聞きかじり、同氏の本を読みたくなった。名前は予てより知らないではないが、まったく未知の作家。何を読めばいいか分からない。書店で題名に惹かれて選んだ。  
読了日:06月11日 著者:帚木 蓬生


すばらしい孤独:ルネサンス期における読書の技法すばらしい孤独:ルネサンス期における読書の技法感想
内容案内によると:「古代ローマのキケロやセネカの時代から、著作は「魂の肖像」と考えられ、ルネサンス期に古典を読むことは、いにしえの知性との、孤独な空間における、文字通り対話であった。」
読了日:06月10日 著者:リナ・ボルツォーニ


ルポ 出稼ぎ日本人風俗嬢 (朝日新書)ルポ 出稼ぎ日本人風俗嬢 (朝日新書)感想
終わりの見えない日本のデフレ経済。劣化する先に光は見えない。少なくとも若者たちは日本を見限ってる。風俗嬢の出稼ぎはその先駆けであり象徴。嘗ては日本に東南アジアの方たちが出稼ぎに来てたよね。今は逆転。政治が機能してない。暗澹たる気分だ。
読了日:06月10日 著者:松岡 かすみ


弥生人はどこから来たのか: 最新科学が解明する先史日本 (587) (歴史文化ライブラリー 587)弥生人はどこから来たのか: 最新科学が解明する先史日本 (587) (歴史文化ライブラリー 587)感想
「最先端科学が弥生時代のはじまりの状況を解明しつつある。弥生人の祖先は、いつ、どんなDNAをもつ人が日本列島に到達し、縄文人の子孫と関係を結んで生活していたか。炭素や酸素の同位体を用いた年代測定や核ゲノム解析、レプリカ法などの最新科学と考古学の学際研究により実像に迫る」というもの。最新の研究成果を知りたくて読んだ。先端科学技術などは弥生時代像を随分と変貌させてる。
読了日:06月06日 著者:藤尾 慎一郎


新しい戦前 この国の"いま"を読み解く (朝日新書)新しい戦前 この国の"いま"を読み解く (朝日新書)感想
対論の書。仕事の車中の待機中に読んできた。知名の論客。異論反論多々だろう。吾輩も首を傾げること少なからず。ま、日本社会を考える材料として読んだ。
読了日:06月05日 著者:内田 樹,白井 聡


時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙 (ブルーバックス B 2232)時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙 (ブルーバックス B 2232)感想
カルロ・ロヴェッリの本を先月は立て続けに四冊再読していたので、その延長というか、片やループ量子重力理論の雄ロヴェッリ、片や超弦理論の雄グリーンと、両雄の書をほぼ並行して読んでいたわけである。
読了日:06月03日 著者:ブライアン・グリーン


正直不動産 (2) (ビッグコミックス)正直不動産 (2) (ビッグコミックス)感想
本書も頂き物。せっかくなので。
読了日:06月02日 著者:大谷 アキラ


正直不動産 (1) (ビッグコミックス)正直不動産 (1) (ビッグコミックス)感想
頂き物。せっかくなので。
読了日:06月02日 著者:大谷 アキラ

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