2024年2月の読書メーター……読書なくして人生ある?
それなりに幅広いジャンルで読めたかな。昨年末の薪ストーブ導入に伴うドタバタがあって、せっかくの休日も薪(柴)作りに慌ただしく、読書に傾注できなかった。それでも二月の後半からは少しは読めるように。
但し、老眼の度が進んでいて、悲しい気分に陥ることも。楽しみ(趣味)の少ない自分。先行きが厳しいね。
2月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4394
ナイス数:5561
金箔のコウモリの感想
26日(月)に楽しんだ。2年前に買ったが、ビニールを被せたまま温存。さすがにたな晒しも淋しいし。 エドワード・ゴーリー (ゴーリー,E)は、1925年シカゴ生まれ。アメリカの絵本作家。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。2000年4月死去。
読了日:02月26日 著者:エドワード・ゴーリー
日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか (ブルーバックス)の感想
十日ほど前に読了の保坂 直紀著『地球規模の気象学 大気の大循環から理解する新…』(ブルーバックス)に引き続いて気象気候もの。保坂氏本は気象を太陽系も含めた空間的に把握。佐野氏らの共著は、5000万年の長い歴史という時系列で解き明かしている。
読了日:02月25日 著者:佐野 貴司,矢部 淳,齋藤 めぐみ
依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのかの感想
解題の松本俊彦氏によると、「本書の特徴は、著者が依存症専門医であるとともに、自身がアルコール依存症からの回復者であるという立場から、米国の依存症対策史を記述した点にある。」「本書には、米国の依存症対策の在り方を俯瞰的かつ中立的にサマライズし、対策の問題点を鋭く指摘した、一線級の学術資料としての価値がある。」
読了日:02月20日 著者:カール・エリック・フィッシャー
野生の棕櫚 (中公文庫 フ 17-2)の感想
本作については全く情報もないまま、書店で衝動買い。読み始めて圧倒的な想像力表現力にやられた。高校時代だったか無謀にも『響きと怒り』に手を出して半ばに達することなく挫折した苦い記憶が蘇った。
読了日:02月19日 著者:フォークナー
太公望―殷王朝を倒した周の名軍師 (PHP文庫 し 12-2)の感想
時代(歴史)小説好きな父の蔵書から。太公望は釣り人でなくとも有名な伝説の人。あくまで小説として楽しんだ。
読了日:02月19日 著者:芝 豪
オーギー・レンのクリスマス・ストーリーの感想
ポール・オースターファンの我輩。図書館通い時代にあるだけの作品を読んだ。帰郷して買って読めるようになって再読を兼ねて買い揃えていった。物語を信じるオースター。本作は彼の物語作りの原形を感じる。タダジュンの単色の絵が物語世界を膨らませてくれてる。
読了日:02月12日 著者:ポール オースター,柴田 元幸,タダ ジュン
北京性史の感想
北京性史とあるのに、北京の性の歴史は語ってない。やや安直な作り。「女悦交悦」のほうが、艶笑譚も載ってて愉しかったな。頁数が表示されないので、オリジナル登録。画像も手元の本で綺麗な表紙。
読了日:02月12日 著者:青木 信光編著
バルザック(下) (中公文庫 ツ 2-2)の感想
上巻を読了後、もどかしい思いで下巻に突入。伝記本としても、シュテファン・ツヴァイクの本としても傑作。ツヴァイクは若い頃からバルザックに魅せられてきた。ある意味、本書までの作品はこの本を書くために腕を磨いてきたとも言えそうなほど。あまりのバルザック愛ゆえにか、バルザック病にかかって、何度も書き直し書き足しと十年を経ても完成できず、未完のままに遺った。
読了日:02月12日 著者:シュテファン・ツヴァイク
地球規模の気象学 大気の大循環から理解する新しい気象学 (ブルーバックス)の感想
地球大気などの温暖化(沸騰!)が喧伝される中、ここはやはり専門家の本を読むに限る。一時期は温暖化を疑問視する向きもあったようだが(トランプ元大統領がもしトラになったらやばそう)、今では科学者には疑う人はいないか。
読了日:02月12日 著者:保坂 直紀
旅順―日露決戦の分水嶺 (PHP文庫 つ 5-3)の感想
著者の柘植 久慶は、1942年生まれ。戦中派とは言いづらいが、「1962年、アルジェリア戦争においてフランス外人部隊の格闘技教官(中尉待遇)として参加」(Wikipediaより)など特異な経歴の持ち主。吾輩が若い頃はテレビなどマスコミでも活躍していた。
読了日:02月11日 著者:柘植 久慶
バルザック(上) (中公文庫 ツ 2-1)の感想
シュテファン・ツヴァイクの本を読んだことがあって本書を手にした。バルザック作品は少しは読んできたし、繰り返し読んだ本もある。が、バルザックの桁外れの人生(人間性)は知らなかった(知ろうとしなかった)。本作はツヴァイクのバルザック愛(畏怖)がたっぷり詰まってる。とにかく面白い。直ちに下巻へ!
読了日:02月11日 著者:シュテファン・ツヴァイク
数学者たちの黒板の感想
「黒板に魅せられた写真家が100を超える数学者の板書を撮影し、その数学者たちの黒板に関するエッセイを同時に収めた、黒板への愛に溢れた異色の数学×黒板写真集」というもの。何かの広告で本書の題名を観て即買いたいという気持ちが募った。書店でも目立っていた(と感じたのは吾輩だけではないはず)。
読了日:02月05日 著者:ジェシカ・ワイン
女悦交悦 の感想
青木信光の著書。性愛本。写真満載。中国艶笑小噺多数(挿絵豊富)。就寝用。古書店で発掘。中国の艶笑小噺で僧侶の活躍(?)が目立つのは何故? 妻帯してないから振る舞い自由?
読了日:02月05日 著者:青木信光編著
大悲の海に―覚鑁上人伝 (新潮文庫 つ 6-9)の感想
平安時代になっても大衆は人間扱いされず、南都六宗は都や貴族らに守られてきた。大衆は死ねば墓に葬られることなく、よくて山に穴でも掘って捨てられるだけ。風葬…体のいい路上放置である。 空也などの登場活動もあったし、浄土教の盛況もあった。覚鑁は、「民衆のあいだに骨を崇拝して、墓を設ける習慣を植え付けた。盂蘭盆、彼岸には仏が帰ってくるという供養の形式も、覚鑁がととのえて人々に広めたと考えられる。」
読了日:02月04日 著者:津本 陽
相分離生物学の冒険――分子の「あいだ」に生命は宿るの感想
本書はまさに。「分子群がドロプレットを自在に形成する条件は何か。著者は、個々の分子に注目する従来の分子生物学の見方を変え、「分子と分子のあいだ」まで視野を広げることで、溶液化学や熱力学などに手がかりが見つかってきていると語る」という「生命を駆動する法則を探る、新たな生物学の冒険へと誘う書」なのだ。
読了日:02月02日 著者:白木賢太郎
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