2022年12月の読書メーター
← 一昨年 庭先での幻光現象。数年に一度の奇蹟の瞬間に遭遇した。…別にお宝を掘り出したわけじゃない。…毎年、出現しているかもしれないが、その場にその時居合わせないと見ることも撮影も叶わない。
先月(師走)も多様な本を楽しめた。苦手な政治経済社会分野も。その分、文学系が減った?
12月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:5148
ナイス数:5146
古事記の神々 付古事記神名辞典 (角川ソフィア文庫)
読了日:12月31日 著者:三浦 佑之
踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代の感想
「ウーマンリブが台頭してきた時代、わいせつ裁判を通して、図らずも「反権力の象徴」に祭りあげられた一条。普通の生活がしたいと願うも、周囲はそれを許さず、本人もまた酒と嘘と男に溺れていく。」というもので、かなりな程度、想像が付くような人生。
読了日:12月27日 著者:小倉 孝保
月や、あらん (なんよう文庫)の感想
書店で発掘した本。なんよう文庫 2012年刊の再版とのことで、2020年の刊。 著者のことは全く知らない。著者は、「1954年西表島生まれ。琉球大学国文科卒。「水上往還」で九州芸術祭文学賞、「うんじゅが、ナサキ」で鉄犬ヘトロトピア文学賞を受賞。ほかの著書に「ゆらてぃくゆりてぃく」など。」 沖縄文学ということで、手にした。
読了日:12月22日 著者:崎山多美
今を生きる思想 宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて (講談社現代新書)の感想
小著だが中身の濃い本だった。書店で衝動買い。日本でもさすがに新自由主義や市場至上主義の経済は行き詰まりを示し、失われた30年のドツボから脱出すべく若手の経済学者らが台頭してきた。吾輩も何冊か読んできた。その極めつけであり先駆者が宇沢弘文なる傑出した経済学者だ。
読了日:12月20日 著者:佐々木 実,宇沢 弘文
ネアンデルタール (単行本)の感想
本書の世評の高さは、実際、「人類の親戚としてのネアンデルタール人を、最新の研究の知見をもとに親愛をこめて描く。人間に関心のあるすべてのひとに――ユヴァル・ノア・ハラリ」という評が刊行された昨年早々と出たほど。
読了日:12月19日 著者:レベッカ・ウラッグ・サイクス
死のドレスを花婿に (文春文庫)の感想
「『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス。狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。」と出版社は謳うが看板に偽りなし。
読了日:12月19日 著者:ピエール ルメートル
和田松次郎の人としての感想
ひょんなことでゲットした本。自伝。富山市出身の人物なので、馴染みの地などが出てきて、我輩も嘗て組合の執行委員長の職にあったこともあって親しめた。
読了日:12月17日 著者:和田松次郎
あの日に消えたエヴァ (小学館文庫)の感想
「ポーランドNo.1ベストセラー作家によるスリラーが満を持して日本上陸」だとか。そんな謳い文句に誘われたわけではなく、読書メーターで本書の感想を目にして手にした。ウクライナがポーランドに(誤って?)ミサイルを撃ち込んだ事件がまだホットな余韻を漂わせていた頃ということも読む誘因になった?
読了日:12月12日 著者:レミギウシュ ムルス
昭和史 世相篇 (小学館ライブラリー)の感想
ひょんなことから入手した本。残念ながら楽しめなくて、最後は流し気味。昭和も遠き闇に沈みつつある…のか。昭和の半分は同時代に生きた自分として、個々の具体的事例や貴重な写真に懐かしさを覚えて楽しむことはあった…が、それが本書の味読の仕方ではないだろう。
読了日:12月12日 著者:色川 大吉
22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)の感想
大半を仕事の合間に車中にて読んだ。最近、マスコミに登場する機会も増えているようだ。ただ聞いていて発言の内容も主旨も理解が及ばなかったので、せめて本の一冊くらいは読んでおこうかと。
読了日:12月08日 著者:成田悠輔
増補 女が学者になるとき: インドネシア研究奮闘記 (岩波現代文庫 学術 438)の感想
書店の岩波文庫コーナーで見出した。同氏のことは全く知らない。インドネシア研究なる分野があることも知る由もない。ただ、読書でも欧米に偏りがちな傾向に偏頗さを感じ、日本の古今の本はもちろんだが、韓国や中国、東南アジアなどアジア圏の本も読まないと、という一環の読書。
読了日:12月08日 著者:倉沢 愛子
クライマーズ・ハイ (文春文庫)の感想
書店で表紙画像を観て買った。吾輩が買った本の表紙には、北関東新聞の「日航ジャンボ機墜落炎上」なる大見出しの記事が一面となっている新聞画像が。御巣鷹山での墜落現場の写真が載っていて、まだ煙が燻っている。
読了日:12月06日 著者:横山 秀夫
軀 KARADA (文春文庫 の 7-13)の感想
二日、サッカーワールドカップのスペイン戦の劇的勝利の熱冷め遣らない日に読了。乃南アサ作品は初めて。書店で表紙画像に惹かれて手が出たかも。小生は女性作家の小説やエッセイを読むのが大好き。発想法の根っこや生理感覚を嗅ぎ取りたいのかもしれん。
読了日:12月02日 著者:乃南 アサ
飼いならす――世界を変えた10種の動植物の感想
「狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の動植物をそのまま享受するだけだった。やがて人間がいくつかの野生の種に手を加えて飼いならす(家畜化・栽培化する)ようになると、歴史は激変する。人口は増え、文明が興った。そしてそれらの種は人間の生存と繁栄にますます欠かせない存在となっていった…」ドラマを描くもの。
読了日:12月01日 著者:アリス ロバーツ
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