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2022/10/04

2022年9月の読書メーター

 ←  今秋もこんな光景が我が庭で観られるかな。庭の一角を掘ったら、小判がザックザク! 

 今月もそれなりに読んだが、再読や借読が半数以上。物価高で書店へは足が遠退いている。つい先日、三か月ぶりに。読書傾向の転機になるかも。

9月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4368
ナイス数:5983



肉眼の思想―現代芸術の意味 (中公文庫 M 100)肉眼の思想―現代芸術の意味 (中公文庫 M 100)感想
背表紙には、「現代芸術は今大きな過渡期の瀬を渡っている。その瀬の荒い流れ、大小さまざまな波にもまれつつ、自分の位置を確かめ、全体の展望を得ようと努力している一人の抒情詩人の顔貌と思索と批評の書」とある。  古書扱いで、ネットでは詳しい情報は得られなかった。表紙・扉 の絵は、白井晟一。解説は飯島耕一である。
読了日:09月29日 著者:大岡 信


ユークリッドの窓: 平行線から超空間にいたる幾何学の物語 (ちくま学芸文庫)ユークリッドの窓: 平行線から超空間にいたる幾何学の物語 (ちくま学芸文庫)感想
著者のレナード・ムロディナウは、「1954年、ユダヤ人の両親のもとに生まれる。カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。カリフォルニア工科大学特別研究員、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団招聘研究員等を経て脚本家に転身。『新スター・トレック』ほか、多くのテレビシリーズを手がける。」という人物。
読了日:09月26日 著者:レナード ムロディナウ


改訂新版 統一教会とは何か改訂新版 統一教会とは何か感想
有田氏の講演会場にて購入し、その日から読み出して、夜半過ぎには読了した。  読書は小生は好きな本、面白い本、好奇心を掻き立てる本などを読む。勉強やノウハウのための読書はしない。 が、時には読まないといけない本もある。
読了日:09月25日 著者:有田 芳生


ひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究ひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究感想
23日読了。少なくとも三度目。初めて読んだのは、40年以上も昔の学生時代。どのようにして本書を知ったのか。当時は、我がことのように読めてしまって、どの症例も他人事とは思えなかった。  感想めいたことは既に書いた:
読了日:09月23日 著者:R.D.レイン


時間 (岩波現代文庫)時間 (岩波現代文庫)感想
数年ぶりの読了。若い頃、芥川賞作品の「広場の孤独」などと共に読んだから、三度目か。「南京事件を中国人知識人の視点から手記のかたちで語り,歴史と人間存在の本質を問うた戦後文学の金字塔」というもの。 少し作品の出来で粗さを感じた。これは作家の意図したものか。現実の凄まじさの前で言葉が無力に感じられる。それでも、立ち向かわないと風化する、今、書いておかないと…。
読了日:09月22日 著者:堀田 善衞


マゼラン雲(スタニスワフ・レム・コレクション)マゼラン雲(スタニスワフ・レム・コレクション)感想
ほぼ半月を費やした。レム作品ということでやや構えた感がある。「レムの幻の長篇がついに邦訳なる」となれば、猶更。レム本人は翻訳されることを嫌ったという。実際には、翻訳はされたが、旧共産圏諸国に限ってのこと。レムは、生活費を稼ぐために、当時の共産主義イデオロギーに反しないよう、用心深く記述したようだ。
読了日:09月20日 著者:スタニスワフ・レム


亡命ロシア人の見た明治維新 (講談社学術文庫 (548))亡命ロシア人の見た明治維新 (講談社学術文庫 (548))感想
仕事の合間の楽しみに読んできた。書庫から発掘した本。  レフ・イリイッチ・メーチニコフは、「ロシアの革命家、東京外国語学校のロシア語教師」。「バクーニンを支援する」過激派と見なされていた。「メチニコフは、明治維新を社会主義革命と思い、1871年に逃亡先として日本を選んだ」とか。
読了日:09月15日 著者:レフ・イリイッチ・メーチニコフ


エレンディラ (ちくま文庫)エレンディラ (ちくま文庫)感想
作品集であり、以下の中短篇が載る: 大きな翼のある、ひどく年取った男 失われた時の海 この世でいちばん美しい水死人 愛の彼方の変わることなき死 幽霊船の最後の航海 奇跡の行商人、善人のブラカマン 無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語  これらの題名自体が詩のようだ。
読了日:09月14日 著者:ガブリエル ガルシア=マルケス


シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)感想
ほぼ一気読み。訳がいいからか、読みやすいし、とにかく面白い。若いころに読んだが(福田訳だったか)、その後、映画のイメージが邪魔になって敬遠気味になっていた。でも、松岡和子編訳が全集の形で出たので、これを契機に読むことに。
読了日:09月11日 著者:W. シェイクスピア


旅路のはてに―随筆 (1956年) (カッパ・ブックス)旅路のはてに―随筆 (1956年) (カッパ・ブックス)感想
「夏目漱石、親鸞に関する著作もあり、エッセイストとしても長年執筆を行い、学内事情を暴露した『大学教授』や『歎異抄入門』はベストセラーとなった」というが、吾輩は今日に至るまで全く存じ上げなかった。あるいは同氏翻訳の英文学作品を読んだかもしれない。
読了日:09月09日 著者:本多 顕彰


西田幾多郎と仏教―禅と真宗の根底を究める西田幾多郎と仏教―禅と真宗の根底を究める感想
本書もまた、読了など烏滸がましい。内容案内によると、「「宗教は深い魂の問題であると共に、世界そのものの根柢の問題であり、また新なる時代の発端の問題である」――西田哲学と仏教思想を時に切り結ばせ時に対決させながら西田の宗教哲学の核心を究明する。」(wikipediaより)
読了日:09月08日 著者:竹村 牧男


日本古典と感染症 (角川ソフィア文庫)日本古典と感染症 (角川ソフィア文庫)感想
ロバート・キャンベルの本を読みたいと予てより思っていた。同氏の論考も載っている。そこへタイムリーな内容の本。本書は21年の2月に刊行。そう、新型コロナパンデミックの真っ最中。感染症をテーマに日本の過去1300年の記録を辿っている。
読了日:09月05日 著者:ロバート キャンベル


アルゼンチンまでもぐりたい (文春文庫)アルゼンチンまでもぐりたい (文春文庫)感想
つい先日、同氏の本(『チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代 』(中公文庫))を読んだばかり。書庫を引っ搔き回していたら、ひょいと本書が出現。これは読むしかない。頭がよく、音楽理解や価値観がしっかりしていて、自在な表現をひたすら楽しんだ。
読了日:09月03日 著者:中村 紘子


私の文学放浪私の文学放浪感想
内容は、「父エイスケの記憶、学生時代の思い出から、肺結核、第三の新人、芥川賞まで、自身の文学観をエピソードを交えて綴る、瑞々しい回想録」といったもので、同氏の独自な歩みが瑞々しく生々しく。
読了日:09月03日 著者:吉行淳之介


逆問題の考え方 結果から原因を探る数学 (ブルーバックス)逆問題の考え方 結果から原因を探る数学 (ブルーバックス)感想
9月1日(木)に読了した。いや、通読もおこがましい。通覧…通過…素通りした。「数学で命を救う!? 数学の“超難問”を解いて「痛くない乳がん検査装置」を発明 - サイエンスZERO - NHK」を再放送も含め見て、録画までして、しかも、その録画を未だに消せないでいる。
読了日:09月01日 著者:上村 豊

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