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2013/01/17

上村一夫…劇画なる世界に焦がれ戯画に生き

1月11日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗くと、興味深い事項や人物の名前が多数出ていて、誰を、あるいは何を採り上げるか、迷ってしまうほど(以下、文中で敬称を略させてもらうが、有名人だからこその尊敬の念を込めて、である)。
(先に進む前に、「毎月11日」が「めんの日」だと、今日、初めて気がついた。なんでも、「「11」が細く長い麪に見えることと、「いい」と読めることから」だって。こいつぁ、うまくしてやられた。1本、取られた! 昨日のうちに、「安藤百福…我あるは即席麺の賜物さ」という麺に関係する記事を書いておいて、タイミングがピッタリ?!)

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← 45歳で亡くなった女絵師・ 上村一夫の世界。下記参照。

「1983年」の今日に「ワコールが肩ひものないストラップレス・ブラジャーを発売」したという。発売された当時は、ヌーブラの発表以上に衝撃的で、何故か小生、ドキドキしたものだった(あるいは、トップレス・ブラジャーと勘違いしたのか…。ちなみに、「トリンプ・インターナショナル、買い物袋としても利用できる特製ブラジャー「No!レジ袋ブラ」を製作」というニュースがある。そのうちヌーブラならぬヌーパンなんて出ないとも限らない…?)。

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 今日が誕生日という人物は(以下、カッコ内は誕生年)、例えば、伊能忠敬(1745年)、ウィリアム・ジェームズ(1842年)、極東国際軍事裁判の検察官だったキーナン(1888年)、大作『徳川家康』の作家・山岡荘八 (1907年)、歌手の江利チエミ(1937年)、漫画家のちばてつや(1939年)、女優の深津絵里(1973年)らの各氏……。

 ウィリアム・ジェームズというと、小生にとっては『宗教的経験の諸相 上・下』(桝田啓三郎訳、岩波文庫刊)が何と言っても印象深い。これまで三度、読み通した。
 プラグマティズムの哲学者とされるが、宗教的体験の諸相を描きとおしてこれほどの書は、なかなか現れてこないと思われるし、実際、依然として筆頭に挙げるべき書である。
 ここでは、拙稿「ジェイムズ『宗教的経験の諸相』(前文・承前)」を示すに留めておく。
 宗教家自身の書としてなら、アウグスティヌスの『告白』を初め、挙げるべき本はあるが、一般人であっても、時に神秘としか言いようのない宗教的体験をするもので、とにかく関心のある方には一読を薦めたい本だ。
 小生の推薦では心もとないというのなら、かの夏目漱石も本書に深く感銘を受け、影響を蒙った一人なのである:
小倉脩三『夏目漱石-ウィリアム・ジェームズ受容の周辺-』(有精堂) 『比較文学』第32巻(1990年3月刊)掲載

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→ 山岡荘八著『徳川家康 1』(山岡荘八歴史文庫 23

 山岡荘八の『徳川家康』は、とにかく面白くて、そのつもりもなかったのに、とうとう全巻を読み通してしまった。一度は、読んでおいていいのではなかろうか。

 江利チエミは、「テネシーワルツ」、「新妻に捧げる歌」や「酒場にて」などのヒット曲を持つ歌手としても好きだったが、何といってもテレビドラマで演じた「サザエさん」での彼女。いろんな方がサザエさんを演じたけれど、彼女が一番だったと思う。
 ちなみに、江利チエミさんは映画でも何本もサザエさんを演じていたことを小生は今日、彼女に付いて調べて初めて知ったのだった!
 ああ、若すぎる死!

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← ちばてつや「ハリスの旋風

 漫画家のちばてつやというと、多くの方には『あしたのジョー』(高森朝雄=梶原一騎原作)なのだろうが、小生には『あした天気になあれ』であり、さらには、『ちかいの魔球』『1・2・3と4・5・ロク』『紫電改のタカ』『のたり松太郎』である。
 が、究極的には、断固、『ハリスの旋風』!
 小生にはネガとポジのまさに陽の世界での活躍を果たしてくれているようで、小学生時代の小生にはヒーローだったのだ。単行本となった漫画も揃えたっけ。
 ちなみに、テレビアニメでの主人公・石田国松の声は、大山のぶ代さん。


 今日が忌日という人物というと(以下、カッコ内は没年)、イギリスの作家のトーマス・ハーディ(1928年)、スイスの画家・彫刻家であるジャコメッティ(1966年)、小説家の山本有三(1974年)、劇画家の上村一夫(1986年)らの名が小生の目に飛び込んでくる。

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→ アルベルト・ジャコメッティの彫刻作品。極端に細長い作風を「サルトルは、(略)現代における人間の実存を表現したものとして高く評価した」という。存在することの不可思議や困難、あるいは存在への嫌悪を示す? 屹立しているかのような真っ直ぐさに小生は強い意志を感じてしまう。

 アルベルト・ジャコメッティ については、いつか記事のメインとして扱うときがあると思う。
 小生がこの彫刻家・画家の存在を知ったのは、友人宅の壁で。
 壁にジャコメッティの彫刻作品写真が掲げられている展覧会のポスターが貼ってあったのである。
 初めて見る作家であり、その特異な作風に、びっくり。
 無論、小生が、日本人哲学者の矢内原伊作をモデルにしての作品のエピソードなどを知るのは、ずっと後年になってからのこと。

 小説家の山本有三についても、機会を作っていつか何か書くかもしれない。
 小生には、「『米百俵』山本有三(付:後日談)」なる書評風エッセイがある。
 小泉前首相が『米百俵』の精神と喧伝したことに触発というか啓発というか、挑発されるようにして読んだのだった。
 それにしても、小生、この十年近く、あるいはそれ以上の歳月、「米百俵」の精神で生きているが、一向に展望が開けない!

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← 「同棲時代 上村一夫」(電子書籍はeBookJapan マンガ

 劇画家の上村一夫については、漫画「同棲時代」に尽きる。絵のタッチが好きだったこともあるが、ヒット曲の「神田川」ではないが、小生には縁遠い世界をある種の感懐を抱きつつ読み浸っていた…。
 劇画家というより、女絵師と呼称されるべき上村一夫の世界については、下記などを参照:
So-net blogマンガ部ログ上村一夫「同棲時代」夭逝の天才女絵師
上村一夫作品の流れを追う  学芸員 細萱敦

                         (2007/01/11

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