『数学者のアタマの中』やら『コズミック・イメージ』など
小学校の終わりから高校にかけてのころ、小生の一番の憧れの仕事、対象は数学者(となること)だった。
その夢はあっさり潰えたが、数学者への憧れの念は今も強い。
「人間のアタマのなかだけの創造物である数式」、「はたして数学者とは、数学的発想とは何なのか」、何より、数学者のアタマの中、発想を知りたくてならない。
問題に着手し、集中し、あれこれの登攀ルートを探り、燃えるような思考と試行錯誤の業火の果てに、ある瞬間、閃き、解決の糸口、一筋の光明を見出したという、その人だけの、しかし断固たる確信。
本書は、『偶然とカオス』と比べると、専門家でないと理解不能な数式が容赦なく例示されていたりして、理解が行き届くというわけにはいかなかったけれど、その分、数学者の気分を味わえたようで、読後感は満ちたりたものとなった。
← ジョン・D.バロウ著の『コズミック・イメージ 美しい科学1』(桃井緑美子訳、青土社 )
上掲書を見出した翌週、図書館へ。
すると今度は、新入荷本のコーナーに気を惹く本があった。
題名もだが、著者がジョン・D.バロウと、申し分ない。
ジョン・D.バロウ著の『コズミック・イメージ 美しい科学1』(桃井緑美子訳、青土社 )である。
同氏の本は歯応え十分だが、訳書は目に付く限り、読んできた。
サイエンスの目が捉えた数多くの画像は、科学的な意味も無論だが、一個の画としても、時にアート作品に比高し、あるいは凌駕することも。
珍しい画像だから、ということじゃなく、とにかくアーティストには想像し得ない世界が示されていたりするのだ。
この本には続篇があるらしい。必ず読む。
というより、入手し、座右の書としたくなる。
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