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2010/02/27

瓜南直子twitter展覧会

Twitter(ツイッター)」にて見つけた強烈な個性を感じさせる画家・瓜南直子(かなん・なおこ)。
 思わず、我がブログにて掲載したいとお願いしたところ、快諾していただけました。
 瓜南ワールドを堪能してください。

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← 雨上がりの今日のお昼、玄関の戸を開けたら、庭先に白っぽいものが。梅の木が開花! 思わず庭に出て撮影。開花したのも多いけど、芽吹きつつある花の可憐さに見惚れてしまった。今年も梅酒ができるかも。


 付した言葉は、絵を引き立たせる背景、壁紙です。決して瓜南直子の言葉ではありません。
 絵に付いても門外漢の小生が何を語ることもありません。
 ただ、感じるのは、瓜南直子ワールドの大らかさ。異質なもの、異世界のものもそのままに受け入れてしまうような度量の大きさ、です。

 やや不明な言葉については、末尾に註を施しました。
(例によって敬愛の念を籠め、敢えて敬称は略させてもらっています。)

瓜南直子twitter展覧会(photo by 銭谷均)」

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→ 「瓜南直子twitter展覧会S30『千の眠り』―photo by 銭谷均

 

私は土の子、土の精。
大地を寝床に夢を紡ぎ、
大地が私を褥(しとね)に愛を営む。


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← 「瓜南直子twitter展覧会M6『うおつりぼし』 photo by 銭谷均


 

まどろむ私に星が降る。
あの星々の連なりはサソリ。
魚の私を釣ろうとするの。


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→ 「瓜南直子twitter展覧会変80『かみなづき』photo by銭谷均


 

胎児の私は秋津州(あきつしま)の空を飛ぶ。
不尽の高嶺をはるか眼下に。
身を委ねるように。

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← 「瓜南直子twitter展覧会変80『しもなづき』photo by 銭谷均


 

私は二十億年の夢を生きる少女。
光の輪に満てる観音様。
霞の大地を舞い飛ぶの。


参考:
瓜南直子のブログ」(瓜南直子(かなん・なおこ)さんの公式ブログ)
「うおつりぼし(魚釣り星)」は、方言で「さそり座」のこと。
「しもなづき」は、「下な月」で、「霜月(しもつき)」のことか(「神無月」を「下な月」と理解していいとして)。
「あきづ島」は大和にかかる枕詞。日本は古来「秋津州(あきづしま)」とか「豊秋津州(とよあきつしま)」とか呼ばれていました。

                            (10/02/27 作)

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コメント

きゃ。ありがとうございます。それぞれにいただいた解釈も、うれしいかぎりです。私自身、参考になりました。今後もツィッター展覧会、続けてゆきますので、よろしくお願いいたします。何かしら、言葉と絵が感応、呼応できたらいいな、と思います。ツィッターは、言葉や句や歌の方たちのアンテナに接触できるのが、最大の特典でありました。

投稿: 瓜南直子 | 2010/02/27 21:44

瓜南直子さん

拙ブログへの掲載を快諾していただき、感謝、感謝です。

瓜南直子さんの絵の世界の豊饒さには、小生のどんな言葉も太刀打ちできないと、つくづく感じました。

でも、表現をしようと試みる営みを通じて、時間をかけて絵をじっくり眺めるという体験もできるのです。

許されれば、第二弾を試みたいと思っています。

投稿: やいっち | 2010/02/28 21:04

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