「富山市美術展 2009」を観て来た(下)
病室での長い長い夜を想う。
「命が静謐なる闇の中で密やかに滾っているようでもある。熱く静かに、静かに熱く、命は燃え、息が弾む」。
いや、もう、滾りもしないし、弾みもしない。
→ 不詳
← 直江定雄「昼下りの山村」(入選) こういう山間の古民家の光景は、もう、それだけで小生の気を引く。竹林の中の古民家…。小生の短編「筍の家」の挿画に使わせてもらいたくなる。
→ 新井利子「野の秋」(優秀賞) (実際の作品は、黄色と青色との対比がもっと鮮やか。但し、メモの際、名前を間違ったかもしれない。)
← 浅岡栄子「満月」(入選)
→ 村井敏子「蔵をつたう」(入選) 単純素朴な構図だし、見過ごしていいはずなのに、つい振り返って見直してしまった。
「輪廻とは、光の粒子自身には時間がないように、この世自身にも実は時間のないことの何よりの証明なのではなかろうか。だからこそ、来世では誰も彼もが再会すると信じられてきたのだろう」。
関連拙稿:
「あなたを縛るものは何ですか」
(09/10/12 作)
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2024年8月の読書メーター(2024.09.04)
- 2024年7月の読書メーター(2024.08.05)
- 2024年6月の読書メーター(2024.07.14)
- 2024年5月の読書メーター(2024.06.03)
- 2024年4月の読書メーター(2024.05.06)
「美術・日本編」カテゴリの記事
- 川合玉堂の「二日月」に一目惚れ(2016.02.25)
- イラストレーター八木美穂子ミニ特集(2014.09.03)
- 異形の画家「小林たかゆき」を知る(2014.09.01)
- 山の版画家・畦地梅太郎の世界(2014.05.23)
- 霧の作家・宮本秋風の周辺(2013.10.15)
「富山情報」カテゴリの記事
- 芭蕉に「何もないっちゃ」と答えたわけは(2018.11.09)
- 前田普羅のこと(後編)(2011.11.19)
- やっと「斎藤真一」に出会う(2009.12.11)
- 木版画家・鈴木敦子展へ(2009.11.29)
- 「富山市美術展 2009」を観て来た(下)(2009.10.14)
「旧稿を温めます」カテゴリの記事
- ヴィルヘルム・ハンマースホイとリルケ(2015.05.21)
- IT is キラー・クラウン(2015.05.23)
- アウグスト・ペイショットの終末への追懐(2015.05.24)
- Yaga Kielbの澄明なる迷宮世界へ(2015.05.22)
- アルトドルファー:風景画の出現(前篇)(2013.03.21)
「富山散歩」カテゴリの記事
- 芭蕉に「何もないっちゃ」と答えたわけは(2018.11.09)
- 瓜南直子twitter展覧会(2010.02.27)
- 木版画家・鈴木敦子展へ(2009.11.29)
- 『ブラックホール戦争』は決着したのか(2009.11.27)
- 「富山市美術展 2009」を観て来た(下)(2009.10.14)
コメント
国見さま
ご無沙汰いたしております。お元気な様子。
私のブログ「なんと‐e.com」の「なんと万華鏡」も、ご覧いただければと思います。ブログネームは「ほそみち」です。
投稿: 奥野達夫 | 2009/10/18 14:29
奥野達夫さん
いえ、ほそみちさん
ようこそ!
こちらこそ、帰郷しておりながら、無沙汰して、申し訳なく思っています。
元気…というより、家庭の事情で家に張り付いたような生活。
外出も所用だけ。
帰郷して一年と半年余りになりますが、富山の美術館も名所もどこも、ほとんど訪ねていません。
ブログの記事もかなり低調になっていて、とにかく持続だけはさせたいと頑張っています。
貴殿のブログ、お邪魔させてもらいました。
相変わらず活発な活動をされているのですね。
交流の幅も広いことに驚かされます。
投稿: やいっち | 2009/10/20 19:42