「兼古良一 水彩画の世界へようこそ」!
ますます切羽詰ったような生活で、記事を一応程度にも纏める余裕がない。本稿に着手して二週間以上も経ったが、半端なまま。
このまま放置するのも癪だし、勿体無いので、ここらでアップしておく。
「兼古良一 水彩画の世界へようこそ」!
→ 「ポン・タヴェンの夏」(フランス・ブルターニュ地方 F6号) (画像は、「水彩画の世界へようこそ」より。)
どういう経緯があって出合ったのかは忘れた。
絵画作品の芸術的評価は小生は知らないし分からない。
でも、最初に見た作品が、どこか知的で清潔で透明感があるなって感じたので、作品のいくつかを勝手に転載しボンヤリ眺めてみる。
何かの折、同氏の絵を初めて見たのは、「兼古 良一 水彩画の世界へようこそ」(Painting in Watercolors by Ryoichi Kaneko)というホームページの表紙の作品だった。
サブタイトルとして、「ロマンと感動する風景をもとめて」とある。
← 「朝日一番」(根室納沙布岬 M6 日本で一番早く朝日が見られる所) (画像は、「水彩画の世界へようこそ」より。)
「作者プロフイル」によると、1935年に札幌市に生まれ、根室市で育ち、絵は秋本 不二春氏に七年間師事して、現在は独立して活動しているとか。
個展を積極的に開かれているようだ。
現在、「日本スケッチ画会理事」とのこと。
あくまでネット上での鑑賞に過ぎないが、細部にやや雑な感じが見受けられるのは、解像度のせい?
水彩の淡く滲む感じは、好きだ。
その特性をうまく表現に結び付けられたら、水墨画の比ではない世界が描きえるとも思う。
が、逆に、滲みや淡さが、雑と受け止められかねない。
難しいものだと思う。
→ 「春の乗鞍高原」(F12 スケッチ アンド スキーの旅だった) (画像は、「水彩画の世界へようこそ」より。)
「ロマン と感動する風景をもとめて (私の信条)」という項目が興味深い:
1 透明水彩による 風景画 に徹する
元気で動けるうちは、外へ出て旅をして、
感動する風景を求めて。
したがって、当面 人物 静物は描かない
2 公募展などへの出展はしない、
公募展の水彩画は、50-100号 不透明水彩が多い、
透明水彩は 30号位までが限度と思う。
3 絵の具の白と黒は使わない、透明感のある絵と、
紙の白さを如何にして活かすかに掛ける。
4 ペン 筆 は毎日持つ
5 良い絵を多く観る、
しかしあくまでも客観的に観て、自分を失わない。
6 2年に一回は個展を開くことにより、
多くの人に絵を見て貰い、
またグループ展にも積極的に参加、
水彩画の普及、発展に努めたい。

← 「西伊豆の富士」(三津浜あたり F4号) (画像は、「水彩画の世界へようこそ」より。)
「私の信条」の中の、「絵の具の白と黒は使わない、透明感のある絵と、紙の白さを如何にして活かすかに掛ける」とか、「元気で動けるうちは、外へ出て旅をして(略)当面 人物 静物は描かない」といったポリシーは興味深い。
外で人物(風景の中の人)を描くとか、木になる果実を描くとか、庭や山野の花々を描くとかは、ポリシーに反する? なんて突っこみは野暮だろう…か。
あるいは、「紙の白さを如何にして活かすか」というが、どんな紙を使っているのか、ホームページ(の画像)からは識別できない。
水彩紙には、ラングトンとかボッキンフォードとか、いろいろあるようだし。
まあ、実物を見れば分かるのだろうが。
また、信条には、「透明水彩は 30号位までが限度と思う」とある。
その如何については、小生は今の所、意見がない。
ただ、号(絵の大きさ)について、初歩的な勉強はしておきたい。
→ 「葉山遠望」 (披露山公園より F6号 秋の陽射しを受けて何艘ものヨットが浮かぶ) (画像は、「水彩画の世界へようこそ」より。)
「絵のサイズ・キャンバスの大きさ」などによると、絵画のサイズはF・P・M・Sなどがあるという:
Fは人物型 Figure
Pは風景型 Paysage
Mは海景型 Marine
Sは正方形 Square
1号だと、大よそ葉書サイズが目安かもしれない。
兼古良一氏は、「F」パターンでのサイズ表記されている。
つまり、人物型(Figure)である。
当面、風景画を主に、とされているのに、何故、「P]パターンではないのか、なんていうのは、つまらない疑問か。
この辺りのことは、絵の専門家に説明してもらいたいものだ。
…どんな絵もそうだろうが、水彩画ほど、ネット画像(写真)と実物を見た際の印象の違う表現世界はないような気がする。
いつか実物を見る機会に恵まれたいものだ。
(08/12/02着手 08/12/20加筆)
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コメント
こんばんは。お気に入りサイトにナナ’ログ?
ありがとうございます。私もマイ・リンクに壷中水明庵様を登録しました。今後ともよろしくお願いします。
投稿: ナナ | 2008/12/21 20:52
ナナさん
お互い、楽しく、ブログ、続けたいものです。
これからもよろしく!
投稿: やいっち | 2008/12/22 00:55
「兼古 良一水彩画の世界へようこそ」
を紹介頂き有難うございます。
私の個展は来年の10月に横浜関内のギャラリーで予定していますが、私の所属する
日本スケッチ画会展が、今年9月21日~
27日まで京橋二丁目のギャラリーくぼた
で行います。メンバーは65名で一人3点程
出展します。旅先でスケッチできる4号の小さい絵ですが、この種水彩画が今注目をあつめています。毎年4,000名程の来場者があり、混雑していますが一度覗いてみてください。
投稿: 兼古 良一 | 2009/08/15 10:44
兼古 良一さん
作者の方にコメントを頂き、恐縮しています。
この小文を書いた頃はまだ東京在住だったのですが、現在は富山に帰郷しています。
絵の素人で、あれこれ好き勝手なことを書いてますが、(あくまでネット上で見て)気に入ったので、採り上げさせてもらいました。
いつか、実物と対面したいものです。
投稿: やいっち | 2009/08/16 09:34