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2008/11/26

尾崎真吾のホッとワールド

 気がつけば、本稿(下書き)を書いてから一ヶ月となろうとしている。アップするタイミングを外してしまった。
 尾崎真吾氏は(以下、通例によって敬愛の念を籠め、敬称は略させてもらう)、細密で繊細な描写の鉛筆画の数々、絵本の挿絵などのホッとする世界、金子みすゞとの癒しの時空(金子みすゞ水彩画)などと多彩な世界を、柔軟な感性で展開されている。

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← 『そうっと そうっと』(木村 裕一【作】 尾崎 真吾【絵】 岩崎書店)

 尾崎真吾の作品は、精細な鉛筆画であっても、人をホッとさせる、何処かやわらかなもの、あたたかいものが息衝いているのを感じさせる。
 なので、勝手に「尾崎真吾のホッとワールド」などと題してみた。

 とにかく作品の数々に接するのがいいに決まっている。

 御覧になった方々は、どんな印象を持たれるだろうか。

 以前、ミニ特集(本稿末尾参照)を組ませてもらった西牧徹のサイト内のある頁(「画家 西牧徹の世界」)を覗いていて、<本人コメント>を読み、さらなる世界を知った。

 このコメントの前半自体はは何度か読んでいる(し、紹介している):

私が描く子供の世界では男女の性差は殆ど無く、性器以外は同一の存在です。そのような子供たちがいる、未踏の森の中のホテルまたは特別な施設などを設定背景とし、至福を追及した世界を創りだしています。そして、奇異なものと、現実のものを同居させることによって、私たちの住む世界と似て非なる世界を可能な限りリアルな描写で表現することを目指しています。

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→ 尾崎真吾「big fish」(鉛筆画) (画像は、「OZAKISHINGO~イラストレーター尾崎眞吾WebSite」より。) 【尾崎真吾 常設ギャラリー】にてもっと鮮明な画像を見ることができる。

 上掲の頁は何度となく覗いている。
 ここまではフムフムと読むばかりだが、最後の「技法的に到達したい画家として、アーリング・ヴァルティルソン、エリック・デマジエール、尾崎眞吾といった方々がいます」というくだりが最初から気になっていた。
 ある画家や作家を知ると、その人を通じてさらに他の作家の世界へ飛んでいける。
 大好きな西牧徹が技法的に到達したい画家とは一体、どんな画家なのか。
 今日は、尾崎眞吾(尾崎真吾という表記もある?)の世界を覗いてみる。

Maiko

← 尾崎真吾「舞妓」(鉛筆画) (画像は、「OZAKISHINGO~イラストレーター尾崎眞吾WebSite」より。) 【尾崎真吾 常設ギャラリー】にてもっと鮮明な画像を見ることができる。

 やはり、本人のサイトから覗くのが順当だろうか。
「イラストレーター尾崎眞吾WebSite」と銘打たれた、「OZAKISHINGO」を覗いてみる。

 ざっと眺めただけだが、想像以上に豊かな世界が広がっている。
 どうやら、彼を好きな人には、あるいは絵本が好きな方には、慣れ親しんだ画家であるようだ。
 彼を知らないのは、小生がボンヤリだっただけなのだろう。

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→ 尾崎真吾「軒と犬」 (「海とかもめ」より) 小生は何より、この絵を見て特集を組んでみたくなった! 不思議に惹かれてしまう…。

OZAKISHINGO~尾崎眞吾プロフィール」によると:

1944年 山口県生まれ
阿佐ヶ谷美術学校卒業
米国カンザス・フォートヘイズ州立大学
大学院美術学部修士修了

私の元々の趣味は船の設計図の収集である」以下の、「山口新聞に掲載された東流西流」というコラムが面白い。
「クラッシュ・オザキ」というニックネームの秘密もそのコラム記事を読むと分かる。

 あるいは彼の日記(「地球は小さかった~ピースボート世界1周の船旅~」)を読むのもいいだろう。

 とにかく彼の世界は広い。
 たとえば、「金子みすゞの詩と尾崎眞吾の鉛筆画とのコラボレート」の世界。「矢崎節夫氏が詩を選定し、JULA出版より2002年1月に販売」とか。

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← 尾崎真吾「無題1」(雨ニモマケズ挿絵) (画像は、「OZAKISHINGO~イラストレーター尾崎眞吾WebSite」より。)

金子みすゞ水彩画」の頁を覗くのも楽しい。
 あるいは、「ドリーミングストーリー」なる頁に遊んでみるか。
絵本「ぴっぴのあしあと」」も是非、覗いてみるべし。

雨にもマケズ」挿画なんてのもあった。

 ただ、個人的な好みとしては、「オリジナル鉛筆画」なる頁の作品の数々が興味深い。

ギャラリー喫茶ショアーズ」なんて店もある。リアル作品を眺めつつ喫するのも一興だろう。

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→ おざきしんご「お魚のポストカード」 (画像は、「金子みすずとクジラ」より。)

長門市くじら資料館館長のブログ 似顔絵を描いていただきました」や「長門市くじら資料館館長のブログ ショアーズに行って来ました」なる記事は、尾崎真吾の仕事ぶりを知る上でも、人柄や交流の一端を知る上でも、とにかく読んでいて楽しい。

参照拙稿:
西牧徹…ラブドール幻想
西牧徹の黒戯画的ユートピアとロリータ文化
                    (08/10/29作 08/11/26追記)

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