富山を描いた絵画の数々(1)
ネットで見つけた富山を描いた絵画の数々をズラズラっと並べていく。
富山を描くといっても、テーマはいろいろありえるが、対象が自然か街中の光景かを問わず、基本的に風景画である。
富山関係の画家の手になる動植物や人物画などは機会を改めて試みたい。
← これは小生の手になる写真。帰郷して二日目の2月29日に松川にて撮影。
プロの絵描きさんもいれば、素人の方も居る。
まあ、絵を見れば分かるだろうし、付記を読めばプロアマの区別は分かるはず。
プロの方で市街地の風景(光景)を描いてくれている人が少ないことに気づく。
また、海辺の光景を描いた幾つかの絵を見ればすぐに気づくだろうが、ほぼ同じ構図の絵がいろんな画家の手により描かれている。
定番の風景であり、観光名物であるのもその通りなのだが、あまりに定番過ぎてつまらないような気もする。
とにかく、順不同で、目に付いた画家の作品を逐次、アップしていく。
もしかして、回を重ねていくうちに、同じ作家の作品を繰り返し載せることもあるかもしれないが、まあ、ご愛敬ということで。
こういう画家のこういう富山にちなみ風景画があるよという情報があったら、教えてもらいたい。
→ 布尾良作(ぬのおりょうさく) 「連峰遠望」 (72×90cm) 「明治38年 氷見市生まれ」で、「平成6年没」。「温和で写実的な画風。ふるさと富山の風景を親しみを持って描いている」とか。 (画像・情報は、「洋画分野所蔵作品紹介」より。) 最後近くで紹介している服部譲司の「早春雨晴海岸」と見比べてみるのも楽しいだろう。この構図は、海越しに立山連峰が見えるということで、富山の観光名所なのである。
← 橋本博英(はしもとひろひで) 「神通川の朝」 (64×90cm) 「昭和8年岐阜市生まれ 平成12年没」。「渡仏後光と空気の表現を求め続けて、明澄な色面構成による明晰な画風を構築した。この作品のは、よく整理された画面構成、清涼明快な色調に好感がもたれる。富山の自然になじみ深く、郷土作家として親しみがある」。 (画像・情報は、「洋画分野所蔵作品紹介」より。)
→ 古川通泰(ふるかわみちやす) 「祭り」 (97×130cm) 「昭和15年 高岡市生まれ 新制作協会会友 富山市在住」。「日本国内外において、個展を中心に作品を発表し、強烈な色彩とローカル色の濃い作風に定評がある」とか。 (画像・情報は、「洋画分野所蔵作品紹介」より。) 「古川通泰のアトリエ日記」がある。
↑ 写真? 絵画? (画像は、「古川通泰のアトリエ日記 5月のアトリエ」より。) 小生には、「古川通泰のこと」と題した小文がある。後日、ブログにアップしたい。
← 前田常作(まえだじょうさく) 「立山賛歌」 (151×259cm) 「大正15年 入善町生まれ 国際青年美術展大賞、日本芸術大賞を受賞 現在、武蔵野美術大学理事長 東京都在住」。 「滞欧6年、パリ、ウィーン、トリノ等において国際的作家として活躍。「マンダラの前田」で世界的に著名である。人間誕生をスタートとしてマンダラ前田芸術を確立。立山神像を中心とし、マンダラ宗教界の構成をみごとに調和させ霊峰立山を賛美する」とか。東京は目黒美術館での彼の個展に行ったことがある。そのときは、画面の細部の粗さにちょっとガッカリしたものだが、その後はどうなのだろう。拙稿に、「前田常作:曼陀羅画に壺中天!」がある。
(08/10/21着手)
参考:
「版画にみる富山の美術」
「富山ゆかりの画人岸駒-岸家伝来の絵画資料をまじえて- - 富山県富山市の展覧会」
「セレネ美術館」
「服部 譲司 「草花」 油彩F8 - e-gallery ichimainoe」
「一枚の繪 - 作家一覧:葛西俊逸」
関連拙稿:
「古川通泰のこと」
「織田一磨…消え去りし世を画に遺す」
「前田常作:曼陀羅画に壺中天!」
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