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2008/10/29

富山を描いた絵画の数々(1)

 ネットで見つけた富山を描いた絵画の数々をズラズラっと並べていく。
 富山を描くといっても、テーマはいろいろありえるが、対象が自然か街中の光景かを問わず、基本的に風景画である。
 富山関係の画家の手になる動植物や人物画などは機会を改めて試みたい。

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← これは小生の手になる写真。帰郷して二日目の2月29日に松川にて撮影。

 プロの絵描きさんもいれば、素人の方も居る。
 まあ、絵を見れば分かるだろうし、付記を読めばプロアマの区別は分かるはず。
 プロの方で市街地の風景(光景)を描いてくれている人が少ないことに気づく。
 また、海辺の光景を描いた幾つかの絵を見ればすぐに気づくだろうが、ほぼ同じ構図の絵がいろんな画家の手により描かれている。
 定番の風景であり、観光名物であるのもその通りなのだが、あまりに定番過ぎてつまらないような気もする。
 とにかく、順不同で、目に付いた画家の作品を逐次、アップしていく。
 もしかして、回を重ねていくうちに、同じ作家の作品を繰り返し載せることもあるかもしれないが、まあ、ご愛敬ということで。
 こういう画家のこういう富山にちなみ風景画があるよという情報があったら、教えてもらいたい。

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2008/10/27

釣谷幸輝…モノトーンの海の魚たち

 どういう脈絡でこの頁を見つけたのかはっきりしないが、「情報 NOW-2006.7.25更新-」なる頁に遭遇。
 どうやら「金沢美術工芸大学同窓会富山支部」がホームページのよう(?)。

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← 釣谷幸輝「女Ⅱ」(2003 銅版画 51.5×36.4cm) (画像は、「釣谷幸輝 Kouki Tsuritani 不忍画廊」より。)

 多くの情報が載っている中、何故か「釣谷幸輝 銅版画展」に焦点が合ってしまった。極小さなポスター画の画像に惹かれたのか、それとも単に銅版画に惹かれただけなのか。

 そう、小生は銅版画が好きなのである。
 あるいは、あの切っ先で銅版をカリカリ刻む感覚が好きなのかもしれない(ただその感覚を愉しむだめだけのために900枚の小説を書いたことがあったっけ)。
 特殊な液を垂らして銅版という金属の板の表面が腐蝕する感覚。
 出来上がってみないと完成の形が見えてこない銅版画。
 何処か窯から陶器を出す瞬間の緊張を連想させる。

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2008/10/24

紀伊國屋で麗奈タン・トポス★ビックバン ! !

麗奈タン・トポス★ビックバン!! 11/2まで新宿紀伊國屋本店 6F美術書コーナーにて

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→ 「麗奈タン・トポス★ビックバン!!」のチラシ(ポスター) クリックするとでっかくなる! (画像は、ここでも記事が載っている、「書評空間 じんぶんや「紀伊國屋書店と新宿」」から。 この「じんぶんや」とは、「紀伊國屋書店新宿本店5階のスタッフが「世に溢れかえる書物の山から厳選した本をお薦めできるようなコーナーを作ろう」と考えて立ち上げた企画」だとか。)

 以下、情報は、「増山麗奈の革命鍋! 紀伊國屋で麗奈タン・トポス★ビックバン!!」などからの丸写しです。
(尚、例によって文中、畏敬の念を以て、敬称は略させてもらいます。)

いま、紀伊國屋の新宿本店6F芸術書コーナーで、増山麗奈フェア「麗奈タン・トポス★ビックバン!!」と題し、絵画や関連書籍の販売を行ってい」るとか。

 彼女は、小生が会った数少ないアーティストの一人。
 同氏の著作『桃色ゲリラ ― PEACE&ARTの革命』(社会批評社)を買った際、サインだけじゃなく、小生の似顔絵もサラサラッと著書に描いてくれた。
 一瞬、眼が合った…。彼女の目に常人とは思えないような凄みを感じた。
 少なくとも小生のような凡人じゃない。

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2008/10/23

「小諸市北国街道ほんまち町屋館」…小諸というと藤村だけど(後篇)

[本稿は、「「小諸市北国街道ほんまち町屋館」…小諸というと島崎藤村だけど(前篇)」の後篇です。まあ、御覧になられる方々の町や村の今昔に想像を巡らしつつ、眺めてもらえたらいい…。]

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← 「八幡社相撲」

 事情からして本稿においては、前回同様、小諸の町や建物を紹介するというより、以下、ただ、銅版画を眺めたいばっかりに画像を載せていくだけ。

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2008/10/22

「小諸市北国街道ほんまち町屋館」…小諸というと島崎藤村だけど(前篇)

 以下の銅版画は 「小諸市北国街道ほんまち町屋館」の「本町区まちづくり推進協議会 (Web担当)」より画像の転載の許可を頂いたものです。
 いずれの画像も、「明治26年に鉄道開通を記念し制作されたもの」「と伝わっており、現在、作者・原板は不明で、印刷物だけ当地に残っている物」なのだとか。

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← 「布引山釈尊寺」 (以下の画像は、「小諸市北国街道ほんまち町屋館 - 神社仏閣」より。)

小諸市北国街道ほんまち町屋館」は、「昭和40年代まで味噌・醤油の醸造業を営んでいた旧清水屋を商家の造りをそのままに活かし、会議や展示、イベントなど多目的に利用できる施設として整備」したものだという。

7月12日(土)小諸市民祭り当日に、北国街道ほんまち町屋館への来館者が20万人を超え」たというから、かなりの人気スポットのようだ。

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2008/10/21

忘れられたか江戸の画家・熊代熊斐

 小生はいろんなブログを見て回るのが好きで、お気に入りのサイトだと何度も勝手にお邪魔するが、そういうのは稀で、一瞬、チラッと覗いて、恐らくもう二度と目にしないサイトのほうが多いだろう。

 それこそ、街中で擦れ違った人をチラッと通りすがりに見るだけ。
 そんな相手と今生、遭うことも、まして言葉を交わすこともない…。

 その一瞬の印象がどれほど相手の人柄や背景を捉えられるものではないのだろうが、それでも、一瞥さえしえない相手が圧倒的な数なのであることを思うと、ネットのサイトであろうと、ほんの数秒間の滞在であっても、それはそれで縁(えにし)なのかなとも思う。

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↑ 熊代熊斐「花鳥」(画像は、「Yahoo!オークション - 熊代熊斐:花鳥」より。)


 さて、何度となくお邪魔するサイトの一つに、「江戸時代を世界遺産に」がある。
 それこそ江戸時代の有名無名の人物を採り上げてくれていて、江戸の世についても無知な小生には非常にありがたい、貴重なサイトなのである。

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2008/10/19

昇斎一景…人間味たっぷりの浮世絵・錦絵を愛でる

 どういった経緯でその名、その存在を知ったのか覚えていないのだが、今日は昇斎一景(しょうさい いっけい)を採り上げてみる。
 東京在住の時にも居住していた、あるいは仕事や遊び・行楽などで訪れた土地の昔日の姿を描いている作家、そしてその人の絵を漫然とだが、眺めて楽しんできた。
 まして、東京を離れてしまった今となると、一層、東京のことが慕わしいし懐かしい。
 そうした浮世絵師の中の一人ということで、昇斎一景の作品を眺めてみたいのである。

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↑ 「鉄道錦絵 ~横浜・高輪編~」(サイズ380x740(mm) 昇斎一景 明治5年) (画像は、「ミュージアムレポート|交通科学博物館 鉄道錦絵 ~横浜・高輪編~」より。) 「この錦絵では赤い雲のようなものが画面を上下に分割し、下段に高輪付近を、上段には新橋駅付近を描いてい」るという。小生は高輪で約十年居住した。

 彼の作品(画像)はネットでも案外と多く見ることができる。
 それでいて、昇斎一景の人となりについては、ネットで得られる情報の量や質は彼の画業に相応しいとは言いかねる。

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2008/10/16

宝泉寺蔵地獄極楽図から我が地獄の夢へ

 過日、立川昭二著の『生と死の美術館』(岩波書店)を読んでいたら、「宝泉寺蔵地獄極楽図」のうちの一つに出会った。
 極楽はともかく地獄(図)には小生は一方ならぬ馴染み(思い出)がある。
 残念ながら上掲の本に掲げてある絵図はネットでは見出せなかった。
 それでも、この「宝泉寺蔵地獄極楽図」をめぐって、せめて多少のことでもメモしておきたい。

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← 『宝泉寺蔵地獄極楽図(部分)』1853年 (画像は、「週刊 『フクダデスガ』火車に亡者を載せて白き鬼引く」より。)。『赤光』所収の「白き華しろくかがやき赤き華あかき 光を放ちゐるところ」の歌は、小さい頃宝泉寺で見た「地獄極楽図」を詠んだものだと言われてい」るという(「上山市公式ホームページ 故郷をこよなく愛した歌人」より。 「高橋富雄 「北国のこころ」」参照)。

築地本願寺新報/2004年9月 地獄絵に代るものは  東京都 一音寺 松本 順昭

人の世に嘘をつきけるもろもろの
 亡者の舌を抜き居るところ

にんげんは牛馬となり岩負ひて
 牛頭馬頭どもの追ひ行くところ

右は斎藤茂吉第一歌集『赤光』の「地獄極楽図」連作十一首中の短歌で、茂吉最初期の作品。
茂吉の生まれは山形県上山。生家の隣は宝泉寺という寺だった。その寺で、毎年正月と盆の二回地獄図の掛軸が懸けられ、絵解きがされた。茂吉はほぼ中学に入る頃まで故郷で過し、地獄図を住職の解説で繰り返し眺めた、その記憶に基づいて、東京に出て八年後の旧制高校生の時に、この連作を詠んだ。友人への書簡によれば、明治三十八年五月十日の夜の作ということになる。

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2008/10/11

08所沢サンバパレード(画像)情報(随時更新)

「毎年30万人前後の人出」(但し、一説によると15万人とも)だという、「ところざわまつり」が開催される:
2008.10.12(日)
最寄り駅:西武新宿線 西武池袋線 所沢

 我がサンバエスコーラ・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)年内最後のパレードです。

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← 昨年(07年)のパレードの一場面。「所沢パレードに向けて…(ジレSさんありがとう!) - エッちゃんのSamba日記」を覗いてみてね。(画像は、「サンバのため真面目にサボりました!(前篇:「迷わずサンバパレードへ」の巻)」より。) 懐かしいなー。今年も盛りあがったとか(08/10/13 追記)

ところざわまつり - 2008スケジュール」は必見!
ところざわまつりブログ(速報)」がある。

 サンバカーニバルは、 昨年から「14:00~15:30」に変更された。
 パレードコースなどは、「ところざわまつり - メインストリート」を参照。

 また、今年から「所沢銀座サンバカーニバル」と名称を変えたという噂も(未確認)。

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2008/10/08

『新撰病乃雙紙』から

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→ 立川昭二著『生と死の美術館』(岩波書店) 目次などは、「moreinfo」にて。

 立川昭二著の『生と死の美術館』(岩波書店)を添えてある絵画画像を眺めつつ読んでいて、本書のテーマならではだが、今度は『新撰病乃雙紙(しんせんやまいのそうし)』なる存在を知った。

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← 畑で収穫したカボチャ。小ぶりのものが二十個ほど。大半は知り合いに提供し、残ったこの五つは、色艶もいいので、玄関に飾った。ハロウィンってわけではないのだが。来訪された方は、こんなものが鎮座していて、さぞかしびっくりされるだろう。

 この「双紙」は、「嘉永三年(一八五〇)幕府の医学館助教の大膳亮道が大阪の画工福崎一寶に描かせた一服の絵巻」で、「ここには、この舌の腫物の女をはじめ、脱肛痔の男、広節頭条虫症の男、蟯虫症の娘、子宮脱の女、老人性失禁症の男など、さまざまな病人の姿が巧みな筆致と鮮やかな色彩で描かれている」という。

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2008/10/07

末期を描く…ターミナルケアの原点?

 立川昭二著の『生と死の美術館』(岩波書店)を添えてある絵画画像を眺めつつ読んでいて、本書のテーマならではだが、医者の診察(訪問)の画像に関心が向いていた。

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← 立川昭二著『生と死の美術館』(岩波書店) 目次などは、「moreinfo」にて。

 本書は、内容紹介によると:

古代ギリシアの彫刻からピカソまで,源氏物語から現代日本の版画まで,西洋と日本のオールカラー50余点の作品を掲げ,筆者は各時代・各地域の人びとの生・病・老・死を語る.「イエスの集団はまず医療集団だった」「江戸時代の歯医者は大道芸人」-意外な事実を含め,筆者は丹念に各作品を読み込んでいく.また,現代の医療にとって何が必要か,これらの作品を通して,歴史に問いかける.著者の長年にわたる作業を集大成した1冊.

 そもそも本書は、「「生と死の美術館」|月灯りの舞」なる記事を目にして、ああ、好きで何冊か読んできた立川昭二のこの本を見逃していると気づかされたのだった。
 こういったジャンルの本には好奇心が湧いてしまうのだ。まして、立川昭二の本とあれば尚更である。

 本稿では、上掲書を参考に、西欧美術作品に描かれた末期の諸相を見てみたい。

 著者によれば、これらの絵画にはターミナルケアの原点が描かれているのでは、という。

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2008/10/03

鰭崎英朋…今こそ大正ロマン!

「夢幻の美“鏡花本の世界”~泉鏡花と三人の画家」:カイエ」なる頁で、鰭崎英朋(ひれざきえいほう)という名の画家に幽霊画のあることを知った。
 文中に掲げてある絵はどれも魅力的だが、特に、鰭崎英朋の『蚊帳の前の幽霊』 明治39年 絹本着色)が気に入ったのである。

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← 鰭崎英朋 『蚊帳の前の幽霊』(明治39年 絹本着色) (画像は、「「夢幻の美“鏡花本の世界”~泉鏡花と三人の画家」:カイエ」より。)

 上掲の頁には、ほかにも目を惹く絵が載っている。
 せっかくなので、ちょっとだけネット情報を収集してメモしてみることにした。

 鰭崎英朋は(明治の人だが)、竹久夢二や鏑木清方、高畠華宵らと並び、大正ロマンを髣髴とさせる美人画(挿画)を描いた一人。
どこか耽美で妖艶で都会的な洗練された美意識がもたらされた時代」を象徴する一人で、「美人画・新聞紙上の相撲絵・大衆雑誌や小説の挿絵・口絵などで活躍し、一世を風靡した」人でもある。

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2008/10/01

ソプラニスタ岡本知高!

 過日、車での営業中、岡本知高(おかもと ともたか)という声楽家の存在を知った。
 ファンならずとも音楽に詳しい人、テレビやラジオなどでクラシックなどの番組を視聴(聴取)されるような方ならとっくに知っている方のようだ。

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← 「岡本知高/ソプラニスタ・ザ・ベスト」 (画像は、「岡本 知高 「ソプラニスタ」ディスコグラフィー」より。) ソプラニスタというより、ソプラノソリストと呼称すべき?

 例えば、「牡丹と薔薇 」というテレビドラマで、「岡本の『涙のアリア』が主題歌に起用された」らしい(あとで調べて分かった。小生は、このドラマは見ていない)。
 さらに、「NHKみんなのうた〈空へ〉」や「フジテレビ系「フィギュアスケート番組オープニング曲〈ボレロ〉」など、ある意味、耳馴染みなっている。
 そのほかのテレビ出演歴やプロフィールなどは、「岡本知高 プロフィール」が詳しい。随分、テレビにも出ている。
 ただ、小生のようなボンヤリは誰か外国の高名な女性声楽家が歌っている程度の認識しかなかっただけのこと。

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