音と光のページェント:納涼花火大会へ!
花火大会へ行ってきた。
正式名称は、「第62回北日本新聞納涼花火 」という。
毎年8月1日の夜に催されるもので、場所は神通川有沢橋下流で、時間は午後7時45分(小生が見物場所に付いたのは七時半過ぎで、既に打上げが始まっていたような)から8時半過ぎ頃までだった。
→ 花火も素晴らしいが、川面に揺らめく光も見逃せない。なので、以下、できるだけ川面の光景の美しさも見て欲しい。
会場に間近な橋である有沢橋の画像は、某書からの転載らしいが、「神通川・・有沢橋 - 比企の丘から」のものが見事。
花火の数は2千数百発と、近年、全国的に催される大会の中では、際立って多いとも言えない数だろう。
でも、この花火大会の主旨が他とは違っていて、「毎年8月1日に行われるこの納涼花火大会は、富山大空襲で犠牲になった人達の鎮魂と永遠の平和を願うため、終戦直後の昭和22年より行われてい」るもの。
なので、小生は昨年の夏・終戦記念日に「花火大会と空襲の間に佇む」なる記事を書いている。
富山には、先の戦争に無縁ではない全国的なイベントがもう一つある。
それは「全日本チンドンコンクール」である。
主旨は、「富山の春の風物詩として、今回で54回目を迎える「全日本チンドンコンクール」は、富山市が戦災の焼け跡から立ち直り復興した昭和30年に、市民の心に明るさを取り戻そうと、富山商工会議所や富山市などが中心となり誕生し」たというもの。
小生には、これまた「来週は全日本チンドンコンクール!」や「富山といえば…チンドン屋篇」などの拙稿がある。
今夜(時間的には既に昨夜)開催された「納涼花火大会」へはいけるかどうか微妙だった。
というのは、当夜は仕事の予定が入っていたからだ。
但し、会社へは八時半まで出社せよ、ということだったので、食事などの雑事を済ませて、自転車で、あるいは車で会場近くへは無理としても、神通川の何処かの橋へ駆けつけよう、そしてホンノチラッとでも眺めたいとは思っていた。
← 花火大会の会場間近では、まさに音…音楽と光のページェントが体験できるはず。
で、いざ、出かけようとしたら会社から電話が。今夜の仕事は、花火大会で道路がメチャ混みだし(車での移動は難しくなるので)キャンセルしてください、だって。
着替えて車に乗り込もうとしていた小生は拍子抜け。
でも、我が仕事の場合、予定が狂うのはしばしば(仕事がないはずが、夕方や夜になって急遽、呼び出されることも間々ある)。
仕事のはずが休みに。
時間がポッカリと空いた。
→ 花火の大敵は風雨。が、全くの無風も案外と辛いようだ。花火が炸裂したあとの煙が漂ったままになり、次の花火が若干なりとも霞んでしまう。それでも、綺麗。
小生、せっかくだからと自宅に入る(戻る)のを止め、自転車を駆って神通川へ向った。
自転車のカゴには、仕事の際、必ず持参するペットボトルのお茶を放り込んで。
会場近くへは到底、無理として、神通川に架かっている自宅から一番近い橋へ向った。
橋の上に立ったのは七時半を幾許か回っていたような気がする。
橋を登り始めようとしたら、建物の透き間から花火が、そして間もなくドーンという音が。
小生は橋のど真ん中付近に自転車を止め、橋の欄干に凭れ、打上げ花火の乱舞に観入った。
会場からは何本かの橋で隔たっていることもあってか、橋の歩道には肩を接するほどの観客は居ない。
橋から河の土手を見遣ると、土手にはズラーと観客が。
橋の後方にも対岸にも観客がいるわけで、これが会場付近どころか、会場のさらに上流にも居並んでいるのだろうから、観客の数は相当なものになるだろう。
夜の娯楽の少ない富山。
浴衣姿の若い男女が目立つ。家族連れも。小生のようなうらぶれた中年男が一人、欄干に凭れて花火に見入っている、なんて姿は、ちょっと見当たらない。
かなり異質な部類か。
まあ、レポートか何か書くつもりもあって来ているので…なんて、心の中で言い訳したりして、気の弱い奴である。
← 色とりどりの光のおはじきみたい。
噂によると、大会の終了時間が中途半端(例えば昨年は8時40分頃)なのは、21時に富山空港着の全日空 便が着陸するため、つまり旅客機が神通川を遡上してくるから、だとか。
大会の規模が小さいのは、スポンサーが北日本新聞一社だからなのだろうか。地元のテレビやラジオ局や企業は協賛しないのだろうか?
→ アンドロメダや銀河系などの星雲が集ってダンスしているよう!
小生は見たことがないのだが、「音楽と花火が華麗な競演をみせる音楽花火」があるとか。
「エンターテイメント性の高い花火」が観られるのは、「マツダ」のプロデュースの御蔭なのか。ホームページはちょっと貧相だが、本業が大事だから、どうでもいいことか。
とにかく、花火の醍醐味は、やはり、打上げを間近で観ないとダメなんだろう。
こうした音(音楽)と光のページェントは、たとえ短時間でもニュースのトピックスの中で採り上げられるかと思ったが、小生が見逃しただけなのか、全く報道されない。
(この稿、続く。)
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コメント
TBありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: ヒキノオカビと | 2008/08/02 20:31
ヒキノオカビとさん
記事「神通川・・有沢橋 - 比企の丘から」、参照させていただきました。
ありがとうございました。
投稿: やいっち | 2008/08/03 09:44