バナナは木ではなく草である:余談篇
「バナナは木ではなく草である:日記篇」の続篇(後篇)です。
まさに小生流の余談・雑談篇…むしろ本編と云うべきか。
→ 満開の桜!
余談だが、「植物園 - Wikipedia」によると、「学術色の強い植物園の最古のものは、エジプトのアレクサンドリアにあったアレクサンドリア図書館に隣接して設けられていたものだと思われる。アレクサンドリアのものは、薬草として使うために、種類ごとに採集、分類して栽培されていたものだと伝えられている。用途はハーブオイル、治療など多岐にわたる」という。
← やや冷たい風があり、桜吹雪の舞う道「花のプロムナード Cherry walk」を行く人々。
「それ以前となると、世界七不思議に数えられたバビロンの空中庭園があ」り、「ストラボンの説明によると、柱や地下室は煉瓦で作られ、四隅を柱で支えられ高いところへ据えられた立方体のテラスに土を盛って庭を構成し、その上にアーチ上の屋根が架けられていた」というが、一体どういった性格の植物園(=庭園?)なのか。
→ 梅の道。快晴なら定めし紅色に近いピンクの花びらが日に映えただろうが。
小生には、「ノアの箱舟」に関してささやかな疑問を抱いてきた。
「不思議館~古代の不思議~ ノアの箱舟 ~箱舟と洪水伝説の真相~」(ホームページ:「古代の不思議」)によると、「神は人間を創ったことを多いに後悔し、大洪水を起こしこの地上から悪人どもをすべて消し去ろうと決心した」が、「 従順なノアは神の言葉を信じ、さっそく箱舟づくりにとりかか」った。
← センダイシダレ
「長い年月を経て箱舟は完成し」、「いろいろな動物がどこからともなく集まって来た。それらは、神に選ばれたつがいで、本能でこれから起こることを予知していた」という。
→ パンパスグラス
小生の抱いてきた素朴な疑問とは、一部とはいえ人間も含めて動物はノアの箱舟に乗ることで大洪水をやり過ごすことは出来たというが、ではその際、植物はどのように扱われていたのか、どうやってサバイバルしたのか、である。
← 「ユキヤナギ」だそうです。読者の方に教えていただきました。(4/28追記)
なんといっても、「大洪水によって、水かさは増し続け、高い山々もすべて水面下に沈んでしまった」のだし、「一切合切の全ての物は、水没して死に絶えてしまった」というのだ。
このときの「一切合切の全ての物」の中には植物は含まれていないのか。
植物は善悪の彼岸にあるものと(神には)看做されているのか。
あるいは、動物と呼称する際には、生きとし生けるもの全てを指す?
→ 何故か小生を魅了して止まないキャッチフレーズ(コピー?)が書かれた問題の「バナナは木ではなく草である」という表題の説明文。本文参照。
「不思議館~古代の不思議~ ノアの箱舟 ~箱舟と洪水伝説の真相~」によると:
最後に、神はノアにこう告げた「もう二度と、このように大地を呪い、全ての生き物を殺そうとすることはない。私は、雲に虹をかけよう。それは、私とすべての生き物たちとの心の触れ合いになるだろう」
← 「バビロンの空中庭園」(画像は、「バビロンの空中庭園 - Wikipedia」より) 「バビロンの空中庭園」にあるように、「この空中庭園の謎はどうやって水を最上部まで配給しているのかという点」 植物園というのは、環境の危機にあっては、植物版のノアの箱舟?
「大地を呪い、全ての生き物を殺そうとすることはない」…。植物は「ノアの箱舟」などに頼らずとも生き延びるものだ、というのは聖書においては疑問の余地のない前提であったのか。
あるいは、植物は聖書における神の眼中には全く存在しないモノなのか。
だとしたら、大洪水にも関わらずサバイバルした植物は、神からすると<治外法権>的な存在ってこと?
小生は、植物をめぐって幾つも雑文を綴ってきた。何故なら、花に限らず植物のこと、苔のことなど考え出すと切りがないのだ。
なんたって、動物より逞しいのだし生まれてからの時間もはるかに長いのである。
参考:
「日の下の花の時、照れる時」
(「日の下の花の時」)
「秋山 弘之著『苔の話』(1)」
「秋山 弘之著『苔の話』…「ひかりごけ」」
「躑躅(つつじ)と髑髏と」
「ツツジの季節の終焉…緑滴る」
「ツツジの宇宙」
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コメント
「つき指の読書日記」は下記の方へ移設しました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
http://plaza.rakuten.co.jp/tukiyubi1
投稿: つき指 | 2008/04/26 22:41
つき指さん
下記の記事の際には、参考にさせてもらいました:
長谷川雪旦の『江戸名所図会』
http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2008/02/post_067a.html
投稿: やいっち | 2008/05/01 21:33