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2008/04/29

血まみれ?芳年(2)

 朝晩はともかく、日中は暖かな日が続いて、家の外での雑用も少しずつやっている。
 納屋から出して庭に山積みにしていた粗大ゴミを業者に纏めて出すのをやめ、分解なり解体などして、日常のゴミの収集の日に少しずつ出すようにしている。
 山はだいぶん小さくなった。
 残りは金属製のもの、プラスチック製品などなので、特別な日に出すしかない。

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→ 地元の神社。買物帰りに傍を通りかかったのでパチリ。近いうちに時間を掛けて探訪してみたい。

 午後からは畑の草むしり。
 雑草が生い茂って、ネギもナスもタマネギも何もかもが姿かたちが埋もれている。
 父がやらないと、なんて呟いていたが、体調からしていつになるか、出来るのかどうかも分からない。
 無理をしないよう、昨日はまず一時間ほどやってみた。

 さて、本題に入ろう!

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2008/04/27

血まみれ?芳年(1)

 小生が密かに偏愛する浮世絵師に月岡芳年(つきおか よしとし、天保10年3月17日(1839年4月30日) - 明治25年(1892年)6月9日)がいる。
 が、ここには直ちに注釈が要る。
 小生が月岡芳年の画業の全貌どころか、その一端をさえ知っているのか危ういということ。

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← 島村匠/著『芳年冥府彷徨』(文芸春秋) 「黒頭巾の男が人を斬るのを目撃し、その殺気を描きたいとの一念に取りつかれた狂気の浮世絵師・月岡芳年の若き日々。松本清張賞受賞作」。「情報紙『有鄰』No.381 P5 絵師・月岡芳年の殺気に憑かれた執念の世界を描く 島村匠と『芳年冥府彷徨』」を参照。

 小生は、高校か大学生になってからか定かには覚えていないのだが、『奥州安達ヶ原ひとつ家の図』(1885年)という作品一つに言い知れない魅力を感じ、月岡芳年というと、「狂画家」「血まみれ芳年」という印象を鮮烈・痛烈に抱かされてしまったのだった。

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2008/04/26

バナナは木ではなく草である:余談篇

バナナは木ではなく草である:日記篇」の続篇(後篇)です。
 まさに小生流の余談・雑談篇…むしろ本編と云うべきか。

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→ 満開の桜!

 余談だが、「植物園 - Wikipedia」によると、「学術色の強い植物園の最古のものは、エジプトのアレクサンドリアにあったアレクサンドリア図書館に隣接して設けられていたものだと思われる。アレクサンドリアのものは、薬草として使うために、種類ごとに採集、分類して栽培されていたものだと伝えられている。用途はハーブオイル、治療など多岐にわたる」という。

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2008/04/24

バナナは木ではなく草である:日記篇

サルガオセモドキに遭遇!」(2008/04/14)にて、「過日、家族らで「富山県中央植物園」へ行ってきた。そのレポート(日記)は時間があれば別個に書く(かもしれない)が、ここでは番外編的にあることについてメモしておきたい」と書いている。

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← 知り合いの車で一路、「富山県中央植物園」へ

 が、いきなり番外編を書いたきり、レポート(日記)のほうは手付かず。

 訪れてからもう十日以上も過ぎたので、日記的なことは書けそうにないので、画像の一部を公開するのがメインになりそう。
(書いているうちに余談癖・蛇足癖の虫が蠢(うごめ)きだして長くなり、次回(後篇)は「余談篇」をアップすることになる。)

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2008/04/23

竹中英太郎…懐かしき妖美の世界

 探偵小説と推理小説との間に違いはあるのだろうか。それぞれの名称の使われた時代(それに伴う時代背景)の違いということくらいはすぐに思い浮かぶが、しかし、ただ思うのは探偵小説(当然、推理小説)の諸作品を印象付けるのに挿画や装丁、表紙の絵なども影響に大きく預かっているとは言えるだろう。

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← 竹中英太郎・画 『探偵趣味』7 表紙/昭和6年 (画像は、「弥生美術館・竹久夢二美術館 生誕百年記念 竹中英太郎と妖しの挿し絵展 ~エロティシズムとグロテスク ・・・闇にきらめく妖美の世界~」より)

 小説を読みながら想像を時に妄想を逞しくしたものだが、特に少年向けに編集された探偵小説を読んだころなど、文章と同じくらい、時にはそれ以上に挿画に刺激されたものだった。
 頁を捲ると何かの挿画が目に飛び込んでくる。
 と、その絵に描かれる場面は一体どんなものかと、絵を説明してくれる記述を逸る心ももどかしく探したりしたものである。

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2008/04/22

08サンバ/リベルダージ(画像)情報

 今年もサンバの(表の)季節が始まった。
Sambadrome」さんの「2008 » 遊座大山サンバパレード 08/04/13」には、我がサンバエスコーラ(チーム)・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のメンバーが何人も写っている。

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リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の浅草草サンバカーニバルに向けてのテーマは、「海中探検」:
リベルダージ、今年は海中探検!

 東京を離れ富山在住となった小生は、追っかけのリタイアを余儀なくされただけに、こうしたサイトを通じてでも、リベルダージのメンバーの活躍ぶりを見ることができて嬉しい!
 さて、改めてじっくり「2008 » 遊座大山サンバパレード 08/04/13」なる頁を見るとするか。

日比谷にブラジルの鼓動 100年たたえるサンバ」(「asahi.com:朝日新聞の速報ニュースサイト」より)なる頁には、リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のメンバーが写っている。

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2008/04/19

死の画家ティスニカル(4)

 今も相変わらず引越しの後片付けが続いている。
 納屋にあった古い家具や器具、書籍などが庭先に山積みになっている。
 その上にビニールシートを被せている。

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← 東京での我が部屋。東京を去る最後の日の朝の室内の様子。

 そのうち、業者に回収してもらうつもりでいたが、おカネがないので粗大ゴミの類いを解体しバラバラにして、燃えるゴミ・燃えないゴミ・金属・プラスチックなどに分類し、それぞれのゴミの日に少しずつ出していくことにした。
 この作業、週末に細々とやっていくので、二ヶ月は掛かりそう。

 本稿も、これまで同様、徳田良仁著の『芸術を創造する力』(紀伊國屋書店)からの転記であり、「死の画家ティスニカル(3)」に続くもの。
 今回が最後。

 === === === === 

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2008/04/18

死の画家ティスニカル(3)

 今日の昼過ぎはトイレ(男子用)掃除。過日は液体洗剤を塗布。今日は、鍋の焦げ付きを磨くタワシでゴシゴシ。深長にやったつもりだけど、やっぱりトバッチリを少々。

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→ 画像の真ん中の黒い点。実は我が家の庭を横切る近所の猫。黒猫に見えるが、濃いグレー。毛並みがいい。これ以上、近寄れない!

 本稿は、「死の画家ティスニカル(1)」「死の画家ティスニカル(2)」につづくもの。前回に引き続き、徳田良仁著の『芸術を創造する力』(紀伊國屋書店)からの転記である。
 では、さっそく続きを。

  === === === === ===

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2008/04/15

死の画家ティスニカル(2)

 本稿は、「死の画家ティスニカル(1)」の続き。「チンドン大パレード」関連の記事が予想外に大作(?)になって、十日ほども間が空いてしまった。

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← 富山の市街地にて。4月6日、チンドンパレードへの途上で発見・撮影。

 チンドンコンクールと死の画家ティスニカルとの世界のあまりの違い! 
 でもどちらもこの世の営みに他ならないのである。

 では、早速、「死の画家ティスニカル」の世界へ。
 前回に引き続き、徳田良仁著の『芸術を創造する力』(紀伊國屋書店)からの転記である。

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2008/04/12

「チンドン大パレード」でベリーな白昼夢!

 (本稿は、4月6日に富山市の県庁前公園や平和通りなどを会場にして催された「第54回全日本チンドンコンクール」関連最終記事:番外編です。)

 猿轡のような、それとも末期の時を恵むに違いない、首を絞めるに格好の白いシルクの布を外してやる。絶え絶えの息。喘ぎ。幾分、脹れ上がったようなその唇を静かに開いてやる。白い歯が零れる。
 洩れる吐息が冷たい空気を溶かすようだ。
 ああ、その頬。紅潮した肌のような花弁の輝き。

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 オレは慌てない。決して逃げない薔薇の園に咲き誇る花たちではないか。
 柱に縛り付けられている? そんなことはない。お前は大地に根付いているのだよ。この世の滋養分を誰より貪欲に吸い上げているじゃないか。オレはただ、そのエキスをほんの一滴、舐めさせてもらえればそれでいいのだよ。

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2008/04/11

チンドンにベリー来航 ? !

「チンドン大パレード」へ(1)」に書いたように、日曜日、「全日本チンドンコンクール」へ行ってきた。

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 小生が見物できたのは、「チンドン大パレード」てある。
全日本チンドンコンクール/チンドン大パレード」に見られるように、「ボーイスカウト富山第17団 パレード横断幕」を先頭に、「富山市 消防音楽隊」や、「堀川中学校」「奥田中学校」「富山商業高校」などの吹奏楽部(この中に我が母校もある)が先導を務め、そのあとに「素人チンドンマン」の各チーム、「チンドンマン」などが続く。

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2008/04/10

「チンドン大パレード」へ(3)

 いよいよ「チンドン大パレード」(チンドンコンクール)のレポートもどき画像集も今回が最後。
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 次回は、同じく「チンドン大パレード」での撮影なのだが、パフォーマンスや衣裳などがトライバル系のベリーダンスだったので、番外編として「チンドンでベリー…ベリー来航 ? ! 」(仮題)をアップする予定。
 これもレポートというより画像集になる。

(引き続き「富山といえば…チンドン屋篇」より)2008_0406071003tonai0142

 しかし、バブルが弾け、一部の人はバブルの夢を追いかけている中、一方では足元を見詰めなおす人も出始めてきた。何が大切かが問われ直し、手に職を技を持つことの大切さが実感されてきたのだ。

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2008/04/09

「チンドン大パレード」へ(2)

(「チンドン屋」より)
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 思うに、チンドン屋さんもサンバチームも、共に路上のアーティストたちである。小生は、路上でパフォーマンスする人たちに憧れとか驚異と賛嘆の念を抱く傾向にあるようだ。

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→ この見事な歌舞伎姿でパレードしている本人からコメントやメッセージを戴きました!

 一言で言うと、自分に一番、足りないものを彼らが持っているから、ということになるのか。
 足りないものは、小生にはあまりに多いので、世の人、皆が偉く思われること、しばしばなのだけれど。
 それにしても、人前で、心からの笑顔を振り撒ける人々には、ひたすらに眩しさを感じるのみなのだ。

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2008/04/07

「チンドン大パレード」へ(1)

 日曜日、「全日本チンドンコンクール」へ行ってきた。最終日だったから、この日だけは逃したくなかった。
 金曜日の夕方近くからプレイベントが始まっていて、土曜日には「全日本チンドンコンクール」の予選など多くのイベントが催されていた。

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 行きたい気持ちはあったが、夜には未明近くまでの仕事をやっており、終わっても家庭での雑用があって、金曜日も土曜日も日中は体が言うことをきかない。


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2008/04/06

死の画家ティスニカル(1)

 夜はアルバイトで、帰宅が夜中の三時前後。洗い物したり、茶の間の片付けしたり、チラッとネットを覗き、本を片手に四時ごろ就寝(ほとんど読めず)。
 朝は八時過ぎに起きて、また三食の準備やら片付け、買物、掃除、合間にネットと居眠りと本(久しぶりにフロイトの文学論・芸術論……やはり疲れていて読めない)。
 近所でバードウォッチングと洒落込みたいが、庭先に来たスズメを撮るのがやっとの惨状である。
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→ 「全日本チンドンコンクール」 今日(6日)で終わる。

 昨日の午前はトイレ掃除。この前は男子用トイレ。今回は大のほう。小生が用を足すたびトイレットペーパーで拭いたり、ブラシで擦ったりしていた。それで十分かなと思っていた。
 油断だった。甘かった! 快晴の日中の明るい光が入り込むと便器(ウォシュレット)の汚れが目立つ!
(ちなみに、ここだけの話、我が家にウォシュレットが設置されて、帰郷する楽しみが増えた! と思ったものだった。癖になりそう(癖になっている人、異次元の悦びに目覚めた人もいるんだろうなー))。

 せっせせっせと洗いましたとさ。
 誰にも気付かれないけど、まあ自己満足。
 親戚の者も来るし、トイレは綺麗にしておかないと。

 こんな日々が続く中、ネットでの美を求めてのサーフィンがほとんど唯一の息抜きであり楽しみである。バッハやショパン、モーツァルトのCDを聴きながらってことが多い。
 たくさんあった音楽テープやレコード盤は、引越しの際、全て捨ててきた。
 カセットも本も何も当分、買えそうにない。十数枚のCD(半分はサンバ関係)だけが友であり頼りである。

 さて、閑話休題。本題に入ろう。

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2008/04/03

山を愛した風景画家―吉田博

 吉田博という名の版画家の存在を知ったのはいつだったか覚えていない。
 ネット上でのこととはいえ、彼について調べたり彼の作品をじっくり見たのは昨年末だったか、明治や大正、昭和初期の版画家をいろいろ物色していてのこと。

 渡邊庄三郎の周辺を渉猟していると(そうでなくとも)必ずや出会うはずの人物である。

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← 日本アルプス十二題より 「黒部川」 37.5×25.1cm (画像は、「版画家 吉田博」より)

 作品をネット上でだがチラッと見ただけで引きこまれてしまった。
 これだけの魅力を持っているのに、知名度がそれほど高くないような。
 あるいは小生が勉強不足なだけなのだろうか。

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2008/04/01

キアズマ

 ここ数年のことだと思うのだが(小生が気づいてから数年なのかもしれないが)、「キアズマ」という言葉をたまに見聞きする(哲学では浅田彰あたりが異種交配的意味合いで使っている)。
 と思ったら、「ステファニー・バレンティン:顕微鏡下の美」なる記事をつづる際にも、この言葉に際会。
 せっかくなので、ちょっと気になるこの専門用語と思われる言葉「キアズマ」を巡って若干のメモを試みる。

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→  山下洋輔トリオ『キアズマ』 (アーティスト), 山下洋輔 (演奏), 坂田明 (演奏), 森山威男 (演奏)  「坂田明,森山威男を擁する伝説の山下トリオの,75年のドイツでのライヴ・レコーディング」! 75年だって。さすがにミュージシャンの感性は鋭い。文末参照。

 その名も「キアズマ」(ホームページ:「横浜国立大学大学院 環境遺伝子工学研究分野」)という頁がネット検索で上位に浮上した。
 そこには、「相同染色体にとって大切な”絆”」とした上で、以下のように説明されている:

新しい遺伝的組合せを作るためには、相同染色体同士が一部交叉することが必要です。交叉によって生じた”結び目”が、キアズマです。交叉は、ほとんどの生物において、2個の相同染色体を別々の娘細胞の核へと正しく別れさせます。キアズマは両親それぞれから1本ずつの相同染色体を減数第1分裂後期までまとめておく役割を果たしています。

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