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2007/10/09

サンバのため真面目にサボりました!(後篇)

[以下は、10月7日(日)に催された「ところざわまつり」での我がサンバエスコーラ・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のパレードの模様を画像をメインにレポートしたもの、その後篇です。例によって文章は画像を引き立たせるための壁紙です。本文は気にせず、80個余りの画像を楽しんでください。画像はどれも、クリックすると多少なりとも拡大します。幾つか撮った動画のアップは未定です。]

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← ここからパレードの後半画像。

真面目にサボりました!(後篇:「ひたすら追っ駆けです」の巻)

 ともかく、そんな小さなトラブルの数々を乗り越え、所沢へは無事に着いた。多分、パレードが始まる午後の2時には十分ほどは余裕があったか。
 が、実際にはまるで余裕がなかったのだ。

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→ オープンカーに二人のパシスタ。もう一人の姿が見えない! 多分、Mちゃん?

 というのは、所沢の観客の数が並大抵ではないのである。
「ところざわまつり」というだけあって、イベントが目白押し(ここでも目白が出てくる)だし、屋台も多ければ、山車(アレゴリアではなく、まさに祭りの山車)が方々にある。

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 どれも勇壮なものであり、サンバの山車(アレゴリア)とは歴史も発想も違うが、それでも、やはり見事なものである。
 サンバの場合、カーニバルなのであり、半年ほども掛けて作った山車も、浅草サンバカーニバルの当日、一回のパレードが終った途端、解体され影も形も消え去ってしまう。

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 多分、確かめたわけではないが、どのチームの山車も過去、何十年のパレードで使った山車は一つも現存していないのではなかろうか。
 優勝チームについては、山車(アレゴリア)のレプリカを作成し、浅草サンバカーニバル記念館(あるいは台東区役所の一角か何処か)に陳列する栄誉を与えるってのはどうだろう。

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 音楽はCDで、ダンスもビデオや写真で残る。が、山車は纏まった形では何も記念に残らないのは、返す返すも惜しい気がする。日本的発想なのだろうか?!

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 あるいは、サンバの山車(アレゴリア)も、基本的な骨格や土台は温存(保存)が出来て、表面のデコレーションは年毎のテーマに沿って変えていくという方法は取れないものか。
 まあ、経済的(山車の保存場所の確保・維持費…)にも、そもそもサンバのカーニバル性という性格からしても頓珍漢な発想なのだろうが。

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 でも、やはり、サンバらしく、全ては夢のまた夢ってのがいさぎいいか?!

 繰り返すが、所沢でのパレード(祭り)の観客の多さは凄かった。天候に恵まれたこともあったのだろうが、混み具合は半端jじゃない。浅草並みだった。

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 念のために書いておくが、パレードコースは十分に広い。所沢駅前を通るメインストリートである。
 ただ、屋台が多いこともあるし、それ以上に観客の数が年を追うごとに増えているような気がする。

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 尤も、小生が所沢でパレードを見るのは4回目のはずだが、過去はパレードは夕方以降という時間帯だった。なので、今年のパレード(まつり)の人の出が多いのかどうかは、判断ができかねる。

 そもそも、昼間と夜とで、人の出はどちらが多いのか。昼間? 夜?

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 カメラ小僧たる小生、無論、撮影もしたけれど、出来栄えは人に見せられないような代物に。
 ひしめく観客の後ろから撮影するのはいつものことだけれど、人垣の重なりは他のパレードの日ではないのだ。
 しかも、当初はパレードをスタート時点から見物できると思っていたのが、全くの思惑違い、見当違いだと悟らされた。

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 とにかく、パレードの最後尾に辿り着くまでが大変だった。
 その時点で既にパレードがスタートして10分を経過していたはず。
 さらに、人垣を掻き分け、人の波に溺れそうになりつつ、でも、人を押してまで先に出るような性分ではないので、人の波に追随してゆっくり前のほうへ進んだのだ。

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 パレードの先頭に辿り着いた時点では、パレードも残すところ、十数分だったような。
 観客が多すぎる。撮影できない。その前に、肉眼でもパレードする人たちの羽根などが時折、チラチラ垣間見えるだけ。
 ほとんど撮影は絶望的に思えた。

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 でも、そこはカメラ小僧(中年)の執念である。レポートを書くためには、なんちゃって写真であっても、何かしら画像が欲しい。
 例によって、足を伸ばし、瀬を伸ばし、腹を伸ばし、手を伸ばし、鼻の下はこれ以上ないくらいに伸びたままに、デジカメの性能を頼りに、観客の頭越しに撮影。

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 全身どころか、上半身を撮るのがやっと。サンバ特有のダンスのステップであるノペはほとんど見ることは叶わない。
 写真を撮る以上は、ダンサーらの衣装をブーツも含め撮りたい。
 一度だけでもいいから、ブーツ特集をやってみたいものだ。

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 といったって、ブーツだけを撮るのではなく、ダンサーがポーズを決めた際、どうしても小さくしか写らない足元をしっかり撮影したいといことだ。
 頭の天辺から指先まで、そして爪先まで神経をすり減らして衣装に身を包んでいるのだ。

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 でも、そんな思惑など、熱気溢れるパレードコース(しかも、歩道上からの撮影)にあっては、夢のまた夢である。
 多分、撮影スタッフにでもならないと無理なのだろう(スタッフでも難しいかも)。

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 さて、パレードの前半はパレードの進行方向の左側からのの撮影だった(パレードがやってくる先頭に向ってだと右側)。
 なので、後半は反対側からの撮影をしたい(これが若干、アダとなる。何故なら、逆光になってしまったのだ。逆境に弱い小生だが、逆光にはもっと弱い)。

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 パンフレットを眺め、マイクで放送されている、後半のパレードの進み方を把握し、場所取り…と思ったけれど、やはり、後半も観客の数が変わらず多い。何処を歩いても、三重の人垣であり、その後ろを人が行き来する。
 ああ、後半もパフォーマーたちの頭や、せいぜい上半身を観客の頭や肩越しに、あるいは僅かな透き間から撮るのがやっとなのか~と、やや弱気ムード。

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 それでも、これが年内最後と、混みあう中を移動した疲れが足に来ている小生だったが、撮影スポットを求めてさ迷い歩く。
 と、驚いたことに、何かの事情があって、パレードにはスタッフ以外の形では参加していなかったダンサーがいることに気付いた。懐かしいブルーの衣装(確か、最初に見たときも同じブルーの衣装だったはず)。
 あるいは二人居たポルタバンディラのうちの一方も久しぶりの雄姿で嬉しかった。ファンです!

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 嬉しい!
 でも、いつもは参加しているダンサーが何人か姿が見えなくて、寂しかった。

 パレードコースも終了地点に近づくに従って、観客の波もやや厚みを薄くしてきた。多分、屋台や山車、そのほかのイベントなどから遠ざかっているからなのだろう(推測)。
 お蔭で、後半のパレードの終了間際になって、撮影のチャンスはやや多めになったような気がする。
 …が、である。 

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→ 風の戯れ…。こんな一瞬さえ、キュート!

 そう、逆光が小生を苦しめる。
 せっかくのチャンスなのに、中にはポーズを決めてくれたダンサーもいたのに、逆光である。
 表情が分からない。素晴らしい衣装が日陰にボンヤリとしか写らない。
 なんてこったい!

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 そうそう、今回のパレードでは初めて動画に挑戦した。
(実際には、ハプニング的にだが、浅草サンバカーニバルで若干、試みている。「私的第27回浅草サンバカーニバル」なる記事の末尾のリンク参照。見るには何かのソフトが必要のようだが。)

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 動画については、タクシーの車中で、待機中などに練習を重ねてきた。
 しかも、夜の町での動画撮影のみ。
 なんたって、所沢でのパレードは夜のはずだったから(昼間だと気付いたのは先週だったか…(そう、所沢のパレードが今年は昼間と知った時点で、勉強会へはサボることに決めたのである!「所沢サンバパレード情報」参照)。

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 デジカメで動画。
 普通のビデオカメラとは動画撮影の性能のレベルがまるで違う。
 それだけに神経を払う。
 操作方法も失敗を重ねつつ、少しは要領を心得た。

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→ 久しぶり! 水を得た魚のよう。

 そして、いざ、本番である。
 ただ、デジカメで動画を撮るとなると、容量が心配。
 なので、最初から動画を頻繁に撮るというわけにはいかない。

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 不満足な点があっても、静止画像をある程度、撮ってから、容量の許す範囲で動画撮影である。
 実際には、静止画像200枚以上(画素数6M.)でも、動画は十数秒のものを十個くらい撮って、まだ十分、空き容量があったのだ。
 容量の把握が難しい。
 とにかく、今はもう逆光が何だとか言っていられない。パレード終了が目前に迫っているのだ。

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 パレードは終った。例によってバツカーダで終了である。小生はバツカーダが大好き。サンバの醍醐味(の一つ)だと思う。
 パレードが終って、メンバーがパレードコースを去っていく。ダンサーらをバテリア陣など男性陣が両脇を固めるようにしてコースを後にし、控え室へと去っていく。

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 祭りが熱ければ熱いほど、まつりの終わりは寂しい。
 ただ、そこが夜のパレードと日中のパレードとの違いで、日中だと、特に「ところざわまつり」ではイベントもまだまだ夜まで続く予定で、沿道の賑やかさは、一見すると、たった今までパレードがあったことが夢のように思えるほどである。

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 今度、みんなと会えるのはいつなのか。
 会えたとしても、メンバーは入れ替わりが激しい。
 メンバーは新陳代謝などしても、我がサンバエスコーラ・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)は生き続ける。活動を続ける。

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 小生はチームのメンバーである。その気になれば、控え室に入ることも可能である。否、スタッフとして手伝うという選択肢もありえる。
 が、小生は(浅草を除くと)カメラ小僧、追っ駆けファンに徹している。

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 チームのメンバーに活動に参加しない、何も手伝わない、ただ、写真を撮り、ダンサーを追っ駆ける奴といったふうに一部の顰蹙を買い、白い目で見られても、リベルダージのファンとして、素晴らしいパフォーマー、小生には真似のできないことをやってくれるヒーロー・ヒロインたちを、同じパレードコース上ではなく、沿道で、歩道で、大勢のギャラリーの中に混じって、懸命に撮影したり、演奏や踊りなどのパフォーマンスを楽しむ、その姿勢は変えられない。

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 パレードの際に控え室に入ったことは、一度もない(浅草は別)。
 なので、所沢パレードでも、メンバーらが去っていくのをやや離れた場所で見送るばかりである。
 いつかまた、素敵な夢を見させてねと思いつつ。

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 パレードが終ったのは午後の3時半前だった。
 その気になれば、東十条での後半のパレードに間に合う?

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 ところが、小生、疲れ果てて、所沢の駅前で、歩道の段に座って三十分ほど、グッタリしていた。レモンジュースなどを飲んで喉の乾きを潤し、疲労が少しでも緩和するのを期待していた。

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 無論、疲労は時間が経過するごとに増してくるようである。これが年を取ったという証拠なのだろう。
 所沢で電車に乗った時には、既に午後の四時をとっくに回っていて、疲れと相俟って東十条への意欲は皆無に。
 まだ、時間的には後半のパレードの途中くらいなら間に合うかもと、まだ未練がましく思っていたのだけれど。

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 往路では、内田康夫著の『 喪われた道 』(角川文庫)を百頁ほど読めたのだが、帰路では四十頁も読めなかった。活字を追っても集中力が乏しくて話の内容がうまく摑めない!

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→ 衣装が違うと、こんなにもイメージが違うって、逆光じゃ、分からん!

 最寄のJR駅で降りたら、既に夜の雰囲気が濃厚。時計がなかったら、夜と思えたかもしれない。
 近くのコンビニで夜食の類いを買い込んで、帰宅したら夕方の六時。

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 部屋に入ったら、ロッキングチェアーに腰を沈め、他に何もやる気になれず、「ちびまる子ちゃん」やら「サザエさん」を最初から最後まで見ちゃった。
 そのうち、多分、ニュース番組を見ているうちに寝てしまったようだけど。

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→ せっかくポーズを決めてくれたのに、逆光とは。惜しい! 口惜しい!

 でも、所沢では、我がチームの方々の元気な姿を見れて、サボった甲斐がありました!
 とにかく凄い。生の迫力は格別。

 さ、来週からは心を入れ替えて仕事は勿論のこと、タクシーの勉強をする(つもり)です。

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 幸い、日曜日の翌日、つまり今日、月曜日は小生にとっては休みの日。
 なので、心置きなく画像の編集作業、そして画像の選択、画像の縮小作業などの作業を行なえる。
 画像が90個余りの候補に絞られた段階で、再度、取捨選択の作業。

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 外すのが勿体無い画像が少なからずある。バテリア陣の個々のメンバーの表情など、いいものがあるのだけど、あまりアップになっているものは遺憾ながら外す。
 沿道の観客の顔が大写しのものは論外だが、小さくても、はっきり顔が分かるものは、可能な限り画像から削除していくのだが、それでも、モデルとなっている方の障害となっている場合は、惜しいことだが画像は割愛せざるを得ない。

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 同じ人ばかりに偏るのも、ちょっと辛い。
 ただ、実際には観客の後ろから撮っている限りは、たまたまデジカメの前に姿を現してくれるダンサーさんらに集中する。それは致し方ないと思う。

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 思うに、ダンサーの方でも経験の違いがあって、コースの幅を目一杯に使って、両側の沿道にダンスを仕掛け笑顔を振りまく人もいるが、必ずしもそうした人ばかりとは限らないようである。
 たまに、間近に来てくれたなと思ったら、路肩に座っている子供に愛想を振り撒きに来ただけのことだったりする。

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← 山車の出し入れは大変な作業です!

 が、それでも、それをシャッターチャンスとばかりに頂きである。
 万篇なくとはいかず、そうした方たちに画像が偏るのは、小生の好みがあるとしても、余儀ないことと思う。
 逆光のことはもう書くまい!

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 こうして最終的に82個の画像が残った(最後になってまたいくつか削った)。
 あとは、日記というか呟きというか、レポートモドキを一気に書き下ろす。
 日曜日の夜か編集作業を開始して、らそこまで作業を進め終えたのが、夜半過ぎの三時ごろだったろうか。
 もう、ヘトヘト。一旦、ベッドに潜り込む。

 内容を問われず、単に文章を書くだけなら、平気なのだが、画像が多いと、書く文章もやたらと長くなるのが辛いが、まあ、これは中身の薄さで勝負するしかない?!

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 文章を大よその目分量で必要最小限の量を書き終えたのは午後の一時頃だった。
 あとは、一気に画像を嵌め込んでいく。縦向き・横向きの画像があって、逐一、画像の形を確かめつつ、挿入していく作業は、細かな神経を持ち合わせない小生には、ちょっと面倒なもの。
 最後になって、文章が当初に書き下ろした分では足りず、多少、書き足したりしたのは愛嬌である。


おまけ
速報!ところざわまつり2007」が面白いし、まつりの全貌が時間を追って窺えて楽しい。

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