浅草カーニヴァルテーマ「スウィーツ」
[(画像上の)姉妹編として同じく画像タップリの「カーニバルテーマの周辺散策」を制作しました。共に覗いてくれると嬉しい。画像はこの頁同様、クリックすると全て多少なりとも大きくなります。 (07/09/30 追記)]
← パレードが来るよ! G.R.E.S. リベルダージだよ! (本稿に掲げた画像は全て、くまごろうさんの撮影によるものです。くまごろうさんのご好意で使用を許可していただきました。浅草サンバパレードなど素晴らしい写真群の全貌を見たい方は、くまごろうさんの「Sambadrome」へ!)
浅草サンバカーニバルに向けての我がサンバチーム・G.R.E.S. リベルダージのテーマ「スウィーツ」をめぐって若干のことを綴ってみたい。
(「魅惑のスウィーツ~リベルダージの甘いサンバを召し上がれ!」というテーマ全般はちょっと手が出ない。)
→ アプリアーラ<宮廷厨房>
ちなみに、昨年は下記:
「カーニヴァルテーマ「太陽」(1)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(2)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(3)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(4)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(5)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(6)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(7)」
「カーニヴァルテーマ「太陽」(8)」
本稿に付いての注意事項は、「カーニヴァルテーマ「太陽」(1)">カーニヴァルテーマ「太陽」(1)」の冒頭付近や「カーニヴァルテーマのこと」などで書いてあることとほぼ同じである。
一部、(内心、忸怩たる思いを堪えつつ!)「カーニヴァルテーマのこと」なる記事から転記する:
← ここから「コミサン・ジ・フレンチ<宮廷風パティシエ>」
小生、前々から浅草サンバカーニヴァルについては、テーマそのものについて一考してみたいと思っていたが、なかなか手がつかない。 それは、小生自身、サンバのことを知らないし、そもそもサンバに当事者として関わっていないということもある。 でも、サンバは専門家のためにあるわけじゃない。小生のようなギャラリー(見る阿呆)を巻き込んでこそのサンバなのだと思う。小生だけじゃない、もっと幅広い層にアピールするものであって欲しい。 生意気だし、僭越だとは思うけれど、サンバのファンとしてチームのファンとして、かく思う。 かといって、やはり、いきなり浅草サンバカーニヴァルのためのテーマそのものに取り組むのは手強(てごわ)過ぎる。 そこで、まずは、我がチームの今年の浅草サンバカーニヴァルに向けてのテーマである「太陽」を、そのアーラ群を手掛かりに、その物語を描写してみようと思う。

「我がチームの今年の浅草サンバカーニヴァルに向けてのテーマである「太陽」を、そのアーラ群を手掛かりに、その物語を描写してみようと思う。」と書いたように、基本的に物語的であり、もっと言うと空想、あられもなく言うと妄想的な叙述もありえる。可能なら終始、徹底して妄想的でありたいのだが、そうもいかない。 仮に思ったほど、妄想的足りえなかったとしたら、小生の想像力が貧しいからに過ぎない。 叙述の事実関係を逐一、信憑性を含め、裏付けを求めたりしないでもらいたい。 ひたすらその場の思いつきで書いているだけなのだし、文章に脈絡がないからと、舌打ちなどしないで欲しい。 敢えてでたらめは書くつもりはないが、敢えてサンバについて用語も含め専門的なこだわりもしない(できない!)。

小生は既に、「25日(土)は浅草サンバカーニバルの日!」において、我がG.R.E.S. リベルダージの今年のパレードテーマである「魅惑のスウィーツ~リベルダージの甘いサンバを召し上がれ!」について採り上げている(但し、お菓子への思いいれや思い出、好きなお菓子あれこれを書き散らしただけなのだが…)。
同上頁にて、エンヘード(パレードのテーマ曲)についても、紹介済みである:
「リベルダージの甘いサンバを!」
← ここから「ジスタキ・ジ・シャン<メイド>」
よって、以下は、書き漏らした点や、各アーラについてあれこれ雑学的事項を書き綴ってみたい。
まずは、 せっかくなので、我がG.R.E.S. リベルダージのパレード構成を示しておく。
先頭から後尾への順である(用語については、「サンバ(ブラジル)関連用語解説」参照。太字はアレゴリア(山車)やPA車・歌弦):
コミサン・ジ・フレンチ<宮廷風パティシエ>
アプリアーラ<宮廷厨房>
ジスタキ・ジ・シャン<メイド>
宮廷風アーラ
PA中継車<ティーパーティー>
バイアーナ<ティーポット/カップ>
プチケーキアーラ
パシスタ
ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ
バテリア<チョコレート>
![]()
→ 「コミサン・ジ・フレンチ<宮廷風パティシエ>」…惚れ惚れ…。つい、追加!
PA車・歌弦
ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ
アーラ・ジ・パシスタ<ドーナツ>
パフェアーラ
キャンディアーラ
アレゴリア/ジスタキ・ジ・シャン<あまあまスイーツ>
クリアンサ<ありんこ大行列>

← 「アプリアーラ<宮廷厨房>」
今なら、リベルダージのホームページで「パレード全体図」を素敵なイラストの形で見ることができる。時間的に厳しい中で作成された労作という噂も。必見!
→ 「ジスタキ・ジ・シャン<メイド>」
以下の記事でアレゴリア(山車)についての記述が少なくなるかもしれないが、山車については、「私的第27回浅草サンバカーニバル」(や「ウラ版・浅草レポート「敗軍の将、兵を語らず」」)で画像も豊富に紹介しているので、御寛恕願いたい。
← ここから「宮廷風アーラ」
☆「コミサン・ジ・フレンチ<宮廷風パティシエ>」
「コミサォン・ジ・フレンチ Comissão de frente :パレードの先頭を行く8人以上15人以下のアーラ。先頭ということもあり、観客の心を掴む表現力が重要」という。
まずは、このアーラ(衣装と動きでその年のテーマを群舞の形で表現)で観客の心をグッと摑めるかどうかが勝負どころとなる。
パティシエについては、「パティシエ・お菓子職人になるには」が詳しいし、図解があって親しみやすい。
パティシエという名称にこだわっておくと、「パティシエ - Wikipedia」に拠ると、「パティシエ (pâtissier) とはフランス語で菓子製造人を意味する名詞の男性形。女性形はパティシエール (pâtissière) となる」わけだが、昨今は、女性の場合も(日本では?)パティシエとなることを望むようだ(この辺りの事情は分からない)。
フランスでは日本の医者に値する社会的地位を持つとか。重労働ということもありフランスでは女性が職業として選択肢に考えることは少ないと言う。
→ 「PA中継車<ティーパーティー>」
パティシエとは、「本来フランスでは菓子全般の職人のことを差すが、日本では主にデザート菓子やスイーツと呼ばれる洋生菓子を作る職人の名称となっている」が、食べるほうからすると、「職人が生み出すデザート類は、その一つ一つが芸術作品と思われる位に、幻想的および独創的な技の集大成であり、食べてしまうのが惜しまれる程の精巧さ」なのであって、パティシエは食で夢を作り、客はその夢を堪能するということなのだろう。
☆「ジスタキ・ジ・シャン<メイド>」と「宮廷風アーラ」
ジスタキとは、山車(アレゴリア)に乗る踊り手で、その中でも一番目立つ人、山車の一番上に立つ人を言う。
メイドというのは、なかなか乙な役(アーラ)である。
「メイド - Wikipedia」が実に詳しい。ある意味、時代を象徴する仕事というか役回りのような気がする。
→ 「宮廷風アーラ」
古代にあっては奴隷だったことは間違いないし、近代においても使用人のうちの一つだったに違いない。貧乏な家から借金の形(かた)に泣く泣く金持ちの家に雇われ、家の主人かバカ息子に手を付けられ…。
ま、古いタイプの人間である小生は子供の頃に見たメロドラマなどで散々そんな場面を見た(オレもいつかは立派になってメイドを雇って…)。
しかし、時代は癒し系である。介護の時代でもある。
経済的に自立していることを前提にメイドという職業を考えるなら、時代を象徴するヒロインでもありえる(相当に負荷の多いことが容易に予想されるのは当然として)。
メイド萌えブームはその先駆け的現象なのだとも思われる。
→ ここから「バイアーナ<ティーポット/カップ>」
☆「PA中継車<ティーパーティー>」「バイアーナ<ティーポット/カップ>」「プチケーキアーラ」
ティーパーティーは、日本で言えば、茶会に当るのか(どうか)。
もっとも、ティーパーティーだと紅茶であり、茶会というと日本茶を喫するというイメージになる。茶会で紅茶ってのはありえるのかどうか。
「ティーパーティーを開いてみよう - [紅茶]All About」なる頁がティーパーティーや紅茶の作法、ティーポット/カップなどについて詳しい説明を与えてくれる。
紅茶を飲む時には必ず先生が必要である。何故なら、ティーチャ!なんちゃって。
さて、気をしっかり持って次へ進もう。
ティーパーティーなんて、小生には一番縁の遠い世界なので、つい駄洒落が出茶う。
ここは小生らしく(?)ティーパーティーで思い浮かぶ歴史的事件のことをメモっておこう。
← ここから「プチケーキアーラ」
なんて、実は上の駄洒落もこのサイトからのパクリである:
「おしえてTea Cha !」
この頁のテーマは「ボストン・ティーパーティー事件」である。日本の教科書では「ボストン茶会事件」と記述されることが多いかもしれない(最近の事情は分からない)。
冒頭の一節だけ転記する:
アメリカがイギリスから独立するきっかけとなった1773年12月のボストン・ティーパーティー事件はイギリス東インド会社によって輸入されたお茶が密輸品にくらべ、あまりにも高かったことと本国政府が東インド会社のお茶を植民地で独占的に販売しようとしたことに対する植民地人の怒りのあらわれでした。その後、1776年「独立宣言」が発せられ、1781年には植民地側はイギリス軍に完全に勝利し、独立を達成したのでした。いわば、お茶がアメリカ合衆国建国の歴史を作ったともいえる事件でした。

以下、短い記述だし、歴史的意義も大きいので是非、一読願いたい。
食い物の恨みは大きいというが、飲み物の恨みも凄い!
ケーキ!
大好き!
→ ここから「パシスタ」
最近はそんな機会もなくなったが、以前は友人宅をお邪魔する際は、必ず近所のケーキ屋さんでケーキをあれこれ見繕って、お土産にしたものだった(自分も食べたいからに他ならない。自分一人のときは、恥ずかしくてケーキ屋さんに入れない。でも、お客さんとしてお土産にするという名目が立つと、堂々と(?)店に入れ、友人宅では1個か2個はご相伴に預かれる、というわけである)。
☆「ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ」
ポルタ・バンディラ/メストリ・サラについては、「カーニヴァルテーマ「太陽」(1)」で大よその説明を試みている。
小生が一番、畏敬の念で見る見るパートである。
これまでも、いろんなパレードでレポートを綴るたびにあれこれ書いてきた。
ここでは、上記の拙稿から当該箇所を転記する(転記文中の「ポルメス」とは「ポルタ・バンデイラとメストリ・サラ」の略である。サンバ関係者の間では日常的にこの略称が使われるようだ):
「チームの旗を持って踊る女性」であるポルタ・バンデイラと、「ポルタ・バンデイラのエスコート役の男性」であるメストリ・サラ。略して「ポルメス」とも。
サンバパレードを見慣れない人は、パシスタ(ダンサー)の姿に象徴されると思いがちである。印象としてはその通りだろう。小生だって、初めて生で見たときは圧倒されたものだった(テレビでチラッと見たときは、もっともっとと思ったものだった)。が、二度三度とパレードを見ると、ポルメスの果たしている役割の大きさに気付いてくる。仮にどういった役割を担っているかが分からなくとも、その豪華な衣装に驚かされる。
でも、もっと驚くべきは、その豪華さより、恐らくは決して軽くはないだろう衣装を身に纏っても、バンデイラ(旗)を掲げつつも軽々とステップを踏み、終始、笑顔を絶やさない、その凄みなのだ。
旗はチームの象徴である。
彼らの踊りを見ていたなら、踊るというよりも、旗を引き立て目立たせるために観客の注意を集め、集まったところで、ポーズを決める。その際、主役はポルメスの衣装でもなく、笑顔でもなく、あくまでバンデイラ(旗)なのだということに気付かされるはずだ。
小生は、パレードに行くと、何はさておいても、ポルメスだけは目にし、画像に収める。
彼らを見る小生の目は、尊敬の眼なのだ。

☆「バテリア<チョコレート>」
バテリア(バテリーア bateria)とは、「エスコーラ・ヂ・サンバの太鼓、あるいは太鼓とパーカッションを含めた集団」のことで、打楽器隊と呼称されることも多い。
小生には憧れの集団で、パレードでは羨望と妬みの念(一度はメンバーに加わろうとしたけど、生来の根性のなさと体力の不足で諦めたのだった)で行進を見送る。
さて、チョコレートのこと。
小生、何を隠そう甘いもの好きである。中でもチョコレートは大好物。蕩けるくらいに好きなのだ。羊羹とどちらが好きか迷うほどである。
これまでどれほど食べ比べたか知れないが、齢(よわい)五十を過ぎても決着が付いていない(付けるつもりもないが)。
ついでながら、ココアも大好き!
「チョコレート - Wikipedia」を参照する。
「チョコレートとは、脱脂して粉末状にしたカカオを原料にして溶かして型に入れ、固めたものである」という。
小生、ガキの頃からチョコレートが好きだったが(といっても、ガキの頃はチョコレートというと、チョコと言うくらいで、遠足などの時しか食べられなかった。その恨みがあるから今になってチョコ好きになってしまったのだろうか)。
いつのことだったか、チョコレートの原料がカカオだと知ってびっくりしたものだった。あのカカオからどうしてチョコレートが生れるのかどうしても理解できなかったのである。
カカオがどうこうということではなく、何かもっと特殊なこの世のものとは思えないようなものが元になっているとしか小生の乏しい想像力では思えなかったのである。
チョコ好きな小生、カロリーメイトを仕事の際も非常食として一箱はバッグに忍ばせるのだが、選ぶのはチョコレート味と決めている!
そんなチョコレート好きなのに、バレンタインデーにチョコを貰ったことがない!
← 「ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ」
チョコレートは甘くてカロリーが多いと、敬遠される傾向が見られる。
しかし、ここでは多くは語らないが、「知ってびっくり!チョコレートの健康パワー -healthクリック」などに見られるように、「チョコレートの健康パワー」は凄いのだ:
→ 「ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ」
1 抗酸化作用がある
●動脈硬化の予防作用がある
●コレステロール値を下げる
●がんの発生を抑制する効果がある
2 集中力・記憶力を高めたり、気持ちを穏やかにさせる
3 ミネラル、食物繊維が豊富

← ここから「バテリア<チョコレート>」
但し、「知ってびっくり!チョコレートの健康パワー -healthクリック」の文末にある注意事項を厳守すべきだろう。
☆「アーラ・ジ・パシスタ<ドーナツ>」「パシスタ」
「パシスタ(Passista)」とは、「複雑なサンバ・ステップを踏める名人」。まさにダンサーの中のダンサーなのである。「パレードの中で唯一、その年のテーマにかかわりなくサンバそのものを表現する存在」でもある。
ここで「アーラ・ジ・パシスタ」となっているのは、パシスタではあるが、パレード構成の都合もあってだろうか、アーラが決まっているという変則的な形を採っているからなのだろう…か。
← ここからコミサン・ジ・フレンチ<宮廷風パティシエ>
参っちゃうね。チョコレートに続いて、ドーナツ。どうなってんの、である。
好きなものが続いている。この前はケーキだし。
小生、ドーナツがまた好きである。
「ドーナツ - Wikipedia」によると、「ドーナツとは、小麦粉に砂糖・バター・卵などを混ぜて油で揚げた食品。ドーナッツとも言う」らしい。
種類もいろいろあるようだ。小生はドーナツとしては範疇から外れるのかもしれないが、「あんドーナツ」が一番、好きである。
さすがに夕食にはしないが、仕事で疲れた時、残業で遅くなった時など、あんドーナツとコカコーラという、普段は敬遠するメニューを選ぶ。
← ネギーニョ氏! 同氏のパレード参加の裏事情については、「「天使とサンバ!」おーゆみこ希望的観測日録 天の助け サプライズ共演!」を是非、一読願いたい。
小生、コカコーラを敬遠しているのだ(でも、呉れるってんなら、貰うし飲む!)。ドーナツにしても、「高カロリー、高脂肪食、低ミネラル食品」の代表格なのだし。
そのコカコーラとドーナツを組み合わせて、一気に食べ一気に飲み干してストレスを発散したものだった。
今は、そんな気力もない!
それにしても、何故、ドーナツはあんな形なのか不思議に思っていたが、「一般的には、揚げる際に熱の通りを良くするために丸く輪にする」んだって。
なーんだ。もっと深い意味があるんだと思っていたのに。
☆「パフェアーラ」「キャンディアーラ」
キャー、参っちゃう。
小生、パフェがまた好きときている。
「パフェ - Wikipedia」によると、「パフェ(parfait 仏)とは、背の高いグラスに、アイスクリーム、フルーツを主体として、その他の甘い具を加えたデザート。そのときどきにより、生クリーム、バタークリーム、チョコレート、シリアル、ナッツなどを加える」んだって。
→ 「ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ」
初めて知ったことだが、上掲のサイトに拠ると、「「完全な(parfait)(デザート)」の意味と言われる」だって!!
小生がパフェを目にする機会はめったにない。だからこそ、たまに目にし得た時の喜びといったら。
← 「ポルタ・バンディラ/メストリ・サラ」
喫茶店に入っても(今はカフェと呼称すべきか)、一人だったり、男同士だと、珈琲や紅茶、ココア、頑張ってアイスクリームくらいは注文できても、パフェとなると注文しづらい。
→ ここから「アーラ・ジ・パシスタ<ドーナツ>」
若い人や女性陣が混じっていてこそ、パフェも、参ったなー、じゃ、付き合いだからとばかりに(でも内心では嬉しくてもたまらなくてヨダレが出そうになっている…)指でメニューの中のどれかを適当に(しかし、薄目でターゲットに狙いを定めている!)指し示すのである。
しかーし、そんな根性なしな小生を嘲笑うかのような勇気ある企画を実行した兵(つわもの)共がいた。
その衝撃の試みは、「@nifty:デイリーポータルZ:男パフェ」なるサイトに記録されており、そのレポートは、「@nifty:デイリーポータルZ:男パフェ」まで続く大作なのである:
男だけでパフェを食いに行きたい。それもおよそパフェとか似合わない、パフェとは別次元に存在しているようなメンツだけで食べに行きたい。ある日突然、そう思った。
パフェといえば、女の子やカップルが楽しそうにルンルン食べるものとのイメージがある。が、構造改革が叫ばれる昨今、そういったいわゆる聖域を設けてはならないと思う。ということで、男4人でパフェを食べに行くことにした。

何処か哀愁の漂うな、しかし、自虐的であるような、しかし、その実、世の常識に負けてたまるかというチャレンジャー精神と男の情熱も(やや鬱陶しいとうか、むさくるしい位に)感じられる詩的な宣言文ではなかろうか。
甘いものが嫌いな人、むさくるしい男どもの蛮行など見たくないという人には閲覧を薦めない。
小生はしっかり見、読んでしまったので、パフェというと、この面々の面(つら)を思い出しそうで、当分はパフェは注文できないだろう(ってことはない)!!
<ありんこ大行列>」
アレゴリアについては、「カーニヴァルテーマ「太陽」(8)」にて多少の説明を試みている。
特に、クリス・マッガワン/ヒカルド・ペサーニャ著『ブラジリアン・サウンド―サンバ、ボサノヴァ、MPB ブラジル音楽のすべて』(武者小路 実昭/雨海 弘美訳、シンコーミュージック)より、として以下の引用を施している。ここに転記する:
アーラとアーラの間にはエンヘードの重要なシーンを描いた装飾の施された巨大な山車、カーホ・アレゴーリアが出る。この山車は、彫刻、建築、それに機械工学が合わさった真の芸術作品といえるものだ。この山車の上にはデスターキ――豪華な衣装を着た、もしくはほとんど何も身につけていない男女――が立っている。この山車を作るには何百という人々の手が必要とされ、期間も半年におよぶ。お針子、彫刻家、大工、鍛冶屋、画家たちが、パレードの最後の最後まで蟻のように忙しく働いてやっと出来上がるものなのだ。(p.62)

この説明は無論、ブラジルでのカーニヴァルの話である。
文中、「山車の上にはデスターキ――豪華な衣装を着た、もしくはほとんど何も身につけていない男女――が立っている」とある。
今年の浅草サンバカーニバルでは、昨年は優勝で今年は惜しくも準優勝のG.R.E.S. 仲見世 バルバロスが試みていた。
控え室のバルバロスの控えエリアで、そろそろパレードも開始が近いという頃に、裸になったダンサーの体に専門のスタッフが模様などを描いていたとか(いう噂を漏れ聞いた)。
今回は日本人ダンサーではなかったが、来年は日本人のダンサーが誰かトライするだろうか(男性じゃなくって)。
日本人ダンサーにはまだまだ無理だろう…ね。サンバの土壌が薄いから、裸ってことだけが話題になって本末転倒になるのがオチなのだろう。
あるいは、文化的にも歴史的にも土壌が根本からブラジルなどの国とは違う?
← 「パフェアーラ」
男性もだが、女性でサンバに限らずダンスを趣味として仕事として選ぶ人が増えているように感じる。
ジュリアナ時代に象徴されるように、女性は男性以上にダンスが好きなんじゃないかと思える。踊ることで自己表現している…なんて理屈は遥かに越えて、踊ることの喜びを心底から感じている、分かっている人が多いような気がする。
→ 「パフェアーラ」
「クリアンサ(crianc_a)」とは子供(たち)のこと。
← ここから「キャンディアーラ」
どうして、今年のパレードテーマである「魅惑のスウィーツ~リベルダージの甘いサンバを召し上がれ!」の最後に「クリアンサ<ありんこ大行列>」なのか。「<あまあまスイーツ>」をあれだけ見せ付けられると、子供たち…いや、「ありんこ」が行列を為して追いかけるってことなのか。
「くらしのヒントコース 住まいにも堂々侵入、「夏のアリ学」」によると、日本(本土)でよく見かけるアリは「トビイロケアリ」らしい。
「甘いものに目のないトビイロケアリ」なる項には、「よく砂糖壷や甘いお菓子に行列をつくって群がるのが、このアリ。人を刺すようなことはないものの家庭ではオジャマムシ」とある。
まあ、確かに子供って小生に負けず劣らず甘いものには目がないからね。
…気をつけないと小生みたいなフォアグラ体質になっちゃうよ!
最後に全くの余談だけど、アリの行列ということで、昔、書いた掌編(1分で読める短編)を思い出した:
「黒 の 河」
5年前の6月に書いたもの。この頃は多いときには週に4つも掌編を書いたこともある!
米百俵の精神に見習ったわけではないが、年間掌編百篇を年頭に誓い、達成したのもこの頃だった。
← 「アレゴリア/ジスタキ・ジ・シャン<あまあまスイーツ>」
この数年は一番、創作欲が高まっていた頃だった。
この掌編、今、読み返しても迫力があるような気がする…。
今じゃ、書けそうにない!
→ 「アレゴリア/ジスタキ・ジ・シャン<あまあまスイーツ>」
(各アーラの項に相応しい画像を載せたいもの。小生には手持ちの画像はない! 目下、画像を拝借できないか、交渉中! → くまごろうさんに了解を戴きました! 本稿に掲げた画像は全て、くまごろうさんにのご好意によるものです。全貌を見たい方は、くまごろうさんの「Sambadrome」へ!)
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コメント
論文「スウィーツ」堪能いたしました。
サンバパレードの編成に関して、ここまで思い入れ沢山の文章は、見かけたことはなく、
コラボ(?) の一端を担えたことが、ちょっ嬉しいです。
ところで、sweet というテーマは、ウイットに満ちたクリアンサ「ありんこ大行列」が重要な
オチになっているのですね。
私はアリンコの行列に、苦笑してしまい、一枚も撮ることができませんでした。残念。
ぜひ、アリンコの写真も掲載して、
パレード論文のシメを飾ってくださいませ。
投稿: くまごろう | 2007/09/18 23:29
くまごろうさん
コメント、ありがとう。
コラボ…、ホントにコラボ(?)ですね。
当初は文章と画像の位置関係を合わせるつもりだったのですが、今回はちょっとできなかった。
まあ、画像とパレードのアーラの順番が符合していることに読まれる方が気付いてくれたら、なんて勝手なことを考えています。
そう、クリアンサ「ありんこ大行列」は結構、考え込まれたアイデアだと思います。
おっしゃられるように、重要なオチになっているようです。
路上の(食卓の)どんな小さな御菓子も見逃さず食べちゃう!
でも、画像がホントにオチていて、ちょっと焦りました。
仕方ないのでアリの行列が作品の焦点の一つになっている自分の旧稿を紹介しました。が、画竜点睛を欠くの欠くを埋めるには、まったく逆に一層、アナが目立つことになった次第。
代わりに画像として、「ジスタキ・ジ・シャン<あまあまスイーツ>」の二人に登場してもらいました!
でも、なんとか、アリンコの大行列の写真を載せたいですね。
投稿: やいっち | 2007/09/19 13:30