05エンコントロ・ジ・アルモニア(1)
5月29日に八景島シーパラダイス・野外広場にて催されたエンコントロ・ジ・アルモニアに会場設営スタッフということで、参加し、また、見物してきたので、その簡単なレポートを以後、多分、2回に分けて示す。
画像の数をできるだけ豊富にと思っている。
但し、画像を載せるには、画像をいろいろ処理する必要もあるので、2回(場合によっては3回)のレポートに、徐々にアップさせていく所存である。
写りが悪かったりするが、主に小生の腕前に由来するのは当然として、逆光めいた写真になっているのは、天候が嬉しい誤算で日差しが強くなり、時間の経過と共にお天道様が出演者の上方乃至背後に位置するようになった結果なのである。
画像の処理とは、プライバシーの都合を考え、画像の画素数の縮小作業だと考えていい。
従って、画像をクリックしても拡大されることはないので、無駄な努力はされないように。
形としては文章の合間に画像が挿入されているが、実際には画像がメインであり、文章は、ま、刺身で言えばツマのようなもの。地と図でいえば、画像が図で文章は地、背景の壁紙のようなもの。
基本的にステージの上で演技する方を撮っている。個人的にステージ外で撮りたい人もいたけれど、デジカメの容量もあり自制。それでも、舞台の熱気を他所に、せっかく撮った画像を二十枚ほど削除する仕儀に至っている。
写されている当人の許可があれば、可能な限りの画素数での掲載も可能だが…。
尚、「エンコントロ・ジ・アルモニア(1)」に掲げる写真の多くは、今回のイベントのメインでもある合同バツカーダの様子を写したものである(冒頭の3枚は、リベルダージの演技から。また、一部はイベントが始まる前の音だしの模様である)。
「エンコントロ・ジ・アルモニア(2)」では、各チームの演技の模様を撮った写真を示すが、我がリベルダージチームの画像がメインになるのは、当然のことであろう。
最後に断っておくが、場合によっては被写体の方から画像についてクレームが来て、画像の削除という事態もありえないわけではない。よって、早目に見ておくのが無難だし、見ることが出来た方は運がいいと思っていいかも?!
[ これも、念のために断っておくが、小生はリベルダージのメンバーではあるが、以下、掲載する画像は小生が勝手に撮らせてもらっているもので、チームとしての正式な了解の下に載せているわけではない。当然ながら、記事内容も文責の全ては小生にある。感想めいたことを書いたとしても、いかなる意味でもチームのいかなる見解を代弁しているわけではないことは、改めて断っておく。 (05/06/03 追記)]
小生はサンバチーム・リベルダージのメンバーである。が、一切、活動に参加していない、言わば幽霊会員。サンバパレードに出没しては、レポートなどを書いてきたので、勝手に後方担当と自称している(決して、広報担当ではない!)。
一時は楽器にも挑戦したが、すぐにめげてしまった。踊りも無理。結局できるのは、追っ駆けとカメラ小僧(中年)しかないのである。
実際、小生の場合は、ネットで知り合った方が我がリベルダージのダンサーの方で、そのパレードを見に行って、その方のダンスや衣装もそうだが、古い表現を使えば気風の素晴らしさに惚れこみ、また、パレード会場で流
れるカバキーニョやタンボリン、スルド、ショカーリョなどの楽器の音や響き、歌声などの響きに魅せられ、サンバファンになったという経緯があるのだ。
音楽に踊りに、自分自身が関わりたいと思って参加するのが普通なのだろうけど、ま、追っ駆けが昂じてのメンバー入りも許されていいのではと、勝手に思っている。メンバーになれば、情報も得られが、簡単な雑事でチームに貢献もできるし、スタジオでの練習でバテリア(打楽器隊)などの音に接することもできる。
今回は、通常のサンバパレードではなく、後記するように、特別のイベントなので、パレード風景は楽しめないが、スルドやタンボリン、カイシャ、アゴゴ、クイーカなどの楽器の演奏、ダンサーの方たちの踊り、歌手の方の歌は楽しめる。
チームによっては子供さんも混じっての演技だったり。
サンバの音楽は、打楽器系がメイン。最初にダダダダと鳴らす音に篭る気迫で眠っていた情熱に点火される。そこにカバキーニョなどの弦楽器のメロディが被さって、音の世界に厚みが増し、さらに歌が加わってサンバの人間臭さが全開となる。
サンバの醍醐味はあれこれあるが、やはり打楽器などの音楽とダンサーの方の踊りとの饗宴・競演・狂艶状態であるバツカーダ(Batucada)と呼ばれる打楽器隊のみによる演奏にあるように感じる。といっても、その演奏の昂ぶりに合わせダンサーの方たちも、ダンサーではない方も、観客として来た人でも踊りたい気持ちになった人だって、一緒に踊りまくる。いや、楽器を演奏されている方たちも可能な限り体を音楽に乗せている。
一方、ショーロなど、酒場とか、あるいは即席の場でのしみじみ歌って聞かせてくれる形態も魅力的なのだが。
このショーロという器楽形式については、「ブラジル音楽情報&コミュニティ - Caminhos Cruzados」の中の「ブラジル音楽情報&コミュニティ - Caminhos Cruzados - 【サンバ・カンサォン】ショーロ」の頁がいい。
楽器については、例えば:
「ア・アルチ・ブラジレイラ ~日本でサンバをもっとメジャーに!~」というサイトの「ア・アルチ・ブラジレイラ - 楽器の紹介」なる頁などを。
ブラジル音楽については:
「Brazilian music midi files」
楽器を買うなら:
「MARMELADA」
というわけで、多少はチームに貢献したいと、単純軽労働作業のみ、時間的都合の付く時だけ手伝わせてもらう(ほとんど、お願いしているようなもの)ということで、今回は、会場設営係りを拝命となった。
これは、イベントに参加するチームから、チームの責任者、会場設営、飲食販売などの分担が求められていて、会場設営なら、荷物運びなどの単純軽労働作業だろうし、志願させてもらったが、実際に行ってみて、今回は今までとは様子が違った。
会場設営といっても、音響関係が主で、音響にも電気の配線にも疎い小生の出る幕は、皆無に近かったのである。ステージは、野外会場にあるコンクリート製の既設のものがあるし、小生は、荷物運びというより、何をどうしたらいいのかと、うろうろするばかりだった。
でも、その分、こうしたイベントの一部始終をじっくり観察することができた。ま、本来なら観察じゃなく、参加しなけりゃいけないのだが。
けれど、イベントの事前の準備にも多くの方たちが関わっていることは、ちょっとは留意してもいいのかも。
朝も早くから起きて、しっかり腹ごしらえして、それでも電車で行くかバイクを使うか迷っていたが、雨も土砂降りにはならないだろうと、勝手に決めてバイクを選択。結果として正解だった。
会場設営のため、所定の場所近くで待機する車中から雲の様子を眺めながら、あれじゃ、午後には雨になるな、なんて、誰かが口に出していた。
小生も、心中、覚悟はしていた。
が、始まってみると、雲はサンバの熱気に吹き払われ、縁も酣(たけなわ)の頃には、日がしっかり差してきて、終わる頃には顔がひりひりするほど。帰宅して鏡を覗いてみたら、酒の飲めない小生が、酒をがぶ飲みしたかのように、顔が真っ赤になっていて、びっくり。
これでは、昔はともかく、最近は肌の白さがチャーミングポイントの小生、しばらくは外を歩けない。
確かに会場でも、周りの人たちの顔や首元などが焼けているのは気づいていたけれど、まさか自分がこうなっているとは、驚きだったのである。
「AESA - サンバ・サミットのご案内」によると、参加団体はAESA所属8エスコーラであり、趣旨等は、「エスコーラ間の親睦を深めることを第1の目的とし」、「エスコーラ別のパフォーマンスは、”2005 新エンヘード発表会”を名目とし、パフォーマンス等に凝らない旨、申合わせてい」るという。
「タイムテーブル」は、概ね予定通りに進んだものと考えていい。この辺りのイベントの運営振りは、参加されるチームの方々の協力もあったろうし、スタッフの配慮や指揮も的確だったということがあるのだろうが、見事なものだった。:
10:00 ・AESAスタッフ集合、会場・PA設営開始(各エスコーラから助っ人ひとりづつ)
11:00 ・運営ミーティング(各エスコーラのパフォーマンス責任者)
11:30 ・ジレトールミーティング(各パートジレトール、サブジレトール)
12:30 ・音だし打ち合せ
・合同バツカーダのパート別練習
13:15 ・各エスコーラ・「パフォーマンス発表会」(各エスコーラ最大15分 含む入替え)
①13:15~ : ベルメーリョ・ブランコ
②13:30~ :ウニアン
③13:45~ : ウルバナ
④14:00~ : クルゼイロ
⑤14:15~ : リベルダージ
⑥14:30~ : バルバロス
⑦14:45~ : アレグリア
⑧15:00~ : サウージ
15:15 ~ 16:00 ・合同バツカーダ 「94年 サウゲイロ」
16:00 ・終了xxxx PA撤収
(転記終わり)
16:00以降については、実際に当初の各チームによる演目等は終わったが、一部機材のみ撤収が開始され、実際は打ち上げ(パゴージ大会)がスタートしている。軽め、少なめの飲食物が持ち込まれ、まずは腹ごしらえの始まり。
少な目の食べ物、というのは、朝の段階の天候の読みでは午後、早晩、雨になるだろうという読みがあり、打ち上げも早々に切り上げられるはずだったので、お摘みなどはキャンセルされ、後で急遽、別途、買ってきたという事情があったのである。
天気の嬉しい誤算だったのだ。
小生は、合同バツカーダを堪能した後、体力的に限界を感じて、早々と会場を後にしてしまった。撤収の機材類も、予想したよりは少なめで、それほどの人数も必要ないだろうと思われ、我がチームのリーダーの方に一言、断って立ち去った。
日頃、立ちっ放しで週日を過ごすなんて、まずはありえないので、会場からバイクを止めておいたコンビニ近くの公園裏への足取りの重いこと。
けれど、八景島シーパラダイス内外からの入り江の眺め、潮風、公園の緑、水溝のコンクリート壁にこびりつく貝類、紫陽花、松の枝ぶり、足の速い雲の流れ、釣りを楽しむ家族連れなどを見ながら、淡々というかダラダラと歩いたのだった。
というわけで、打ち上げパーティが何時まで、どれほどに盛り上がったのかは分からない。
参考に(?)昨年の打ち上げの様子を示しておく。昨年、同じ会場でエンコントロ・ジ・アルモニアが開催されるはずだったが、雨で屋外でのパフォーマンスは中止となった。
が、打ち上げだけのほうは、盛大に行われたらしい。本来のイベントがなかった分、鬱憤晴らしもあって、エネルギーも溜まっていたことだろうし、相当に持ち上がったということだろうか:
「エンコントロ打ち上げパゴージ 2004」
但し、昨年の打ち上げは、一般のお客さんの2次会(打ち上げ)への参加はできないという原則だったが、今年は野外会場ということもあり、見物・参加などは自由だった。
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