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2006/11/26

06馬橋パレード(2)

 前回は、「おお、先頭のアーラ(コミサンか)の入来だ!」だという一文で終わっている(参照:「06馬橋パレード(1)」)。
 画像的には、「06馬橋パレード(1)」の四番目の画像がその様子である。
 パレードでは、様々なアーラが演技や踊りを披露しつつやってくる。アーラの個別の意味合いについては、公表されていないようだ。あくまで、「2006年 26th 浅草サンバカーニバルでの、リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のパレードテーマ(Enredo)は『太陽』」となっていることが分かるだけである。

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→ パレード前半の最後近くに撮ったもの。もっと接近して撮りたかったのだけど。

 まあ、見物しているほうとしては、その踊りや笑顔、躍動感、そして「太陽」というテーマをいかにも象徴する華やかで明るい世界を堪能すればいいだけだ。
 ただし、前回も書いたが、ほとんどが手作りである衣装や小道具類には、是非とも注目して欲しいものである(小生がそんなことを言う立場にないのだが)。

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← 「BEGIN」が作った歌、「島人ぬ宝(しまんちゅのたから)」などを歌う二人組。歌唱力があり、下手だと通り過ぎる小生だが、引き止め、耳を傾けさせたのだ。この画像には写っていないが、聴衆が結構、集まっていた。インターバルの間は、出店を見て回った。祭り気分を少しでも味わいたくて、コースをゆっくり巡って歩いた。

 パレードそして、日常的な活動も含め、チームがチームとして存立し維持され続けるには、いろんな方々の気遣いや労苦が陰に日向に払われ積み重ねられている。

 リーダーにはリーダーの、そして縁の下の力持ちにはまさにそうした人でなければ地道に続けることは叶わない、そんな日常活動。

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→ 今度はロータリーを離れ、パレードコースの中途で待ち構えていた。いよいよ先頭グループがやってきたぞ!

 その詳細を具体的に語るのは、小生の立場として適当ではないだろう。そもそも、裏事情を語る権能もないし、チームのメンバーの一人でありながら、実際には一切、活動していないのだから。
 後方のやいっちを名乗って、勝手にレポートなど綴っているが、あるいは何もしない奴ということで顰蹙を買っているのかもしれない。
 ま、できることをするしかない。そもそもが指示待ち人間でもあるし。
 さて、そうした縁の下の力持ちさんの中には、まさにそう呼ばれるに相応しい人がいる。
 
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← 車道の中央を大勢の観客の声援の中、堂々行進する気分って、どうなのよ!

 誰と名指すわけにはいかないが(以後、便宜上、仮にAさんと呼んでおく)、何もしない小生、チームの活動にほとんど関わっていない小生でさえ、お世話になったことが何度もある(この方、Aさんについては、文末に注記あり。)。
 一昨年の新浦安にある某会場でのリベルダージの新年会でのこと。

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→ ああーん! ここにいたのね!

 小生は、新年会では始まりと終わりは舞台の設営と撤収・掃除の係り。会の最中は雑役係り(確かゴミ担当)だった。どういう事情だったか忘れたが、新年会での必要があってリベルダージのTシャツが必要になった。
 パレードの画像でスタッフが着ているオレンジ色の奴である。
 ある人に聞いたら、Aさんが持っているよ、という。

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← 顔はあっちでも、心は……やっぱり向こうか……。

 小生、Aさんに尋ねたら、ああ、ありますよ、と気軽に言う。
 じゃあ、ということで買うことにした。
 が、そのTシャツは、大きな建物の中の会場からはずっと離れた駐車場にある。そう、車の中にあるというのだ。いつも、作業や移動の際に使っている車である。

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→ 逞しい! 一体、何のアーラなのか。例年なら、「G.R.E.S. LIBERDADE---浅草サンバカーニバル:2006年 パレードテーマ---」なる頁を覗けば用意されている「パレード全体図」の項をクリックしたら、各アーラの説明やパレードの際のアーラなどの並び図が掲示されているはずなのだが、今年は今もって「準備中」となっている。残念。よって公式には各アーラの詳細は未公表ということになる?

 その中には、必要な、あるいは必要になるかもしれない道具類が全て常に積まれている(らしい)。
 Tシャツも、常備してあるらしいのである(あるいは、その日は新年会ということで、たまたま在庫があったのかもしれない)。
 小生、Tシャツは、会場の隅っこにダンボールにでも詰められて置いてあるのかと思ったが、そうではなかったのだ。

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← 手に何かデザート(?)らしきものを持っているようだけど、これも何のアーラか分からない。って、小生、実は手にしているものは何か知っているけど、チームとしてはアーラの詳細を公表していないから、書けない。でも、テーマが「太陽」というのがヒントなんだけど……。

 さすがに小生、申し訳なくなり、あの今日はいいです。またにします。
 というと、いいからいいからと言う。もう体はTシャツを取りに行くという態勢である。
 小生、それじゃ、一緒に取りに行きますから、と言うと、
 やはり、いいからいいから、なのである。

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→ いい男が四人、勢揃い!

 人の気持ちの汲めない小生、それでも着いていくべきだったのかと思いつつ、会場でステージの設置作業や掃除などをやっていた。
 そうして、Aさんが戻ってきて、何気ない素振りでビニールの袋に入った新品のリベルダージのTシャツを手渡してくれる。代金を渡す。
 淡々と事務的にことは進んだだけなのだが、恐縮すると共に、ああ、この人はこういう方なのだなと思ったのだった。

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← やっぱり、パシスタ! 今度のパレードでは、各アーラにパシスタ(現役)がいることに注目。それぞれのパート(グループ)のリーダー役を担っているのだ。

 Aさんは、スタジオなどでの練習の際も、某所を借りてのパレード衣装や小道具類の制作作業の場でも、誰よりも早く現場に来て、作業のための準備作業をする。練習をするには、音響装置がいる。それには、道具を運び、電機コードを運んで接続し、音響を確かめ、などなど事前の作業が小生など想像も付かないほどにある。

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→ こっち向いて!

 例えば、昨年の5月29日に八景島シーパラダイス・野外広場にて催された、「エンコントロ・ジ・アルモニア」でのこと。
 小生は会場設営スタッフとして現場に向った。
 初めての場所でもあるし、バイクで早めに現地へ。

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← さて、問題です。小生はバテリア陣を撮っているのでしょうか。それとも手前のスタッフの方を?
 答え。正解は……とても言えません。

 実際、イベントの開始時間より早かったのは勿論だが、会場設営が始まる時間より小生は早く現地に居た。
 すると、そこへ見慣れたバン(車)が。中には例の二人が乗っている。小生は、会場に着いたといっても、本当のイベント会場の位置が分からず、八景島シーパラダイスの外に突っ立っていたのだった。
 そこへAさんを含めた二人の乗ったバンが来たというわけである。

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→ ポルタ・バンディラ e メストリ・サーラ

 小生、挨拶を兼ねてとことこと近づいていった。チームのメンバーもさすがに誰も姿が見えない(見えない場所で待機していた可能性までは否定できないが)。
 段々、所定の時間が近づいたということか、とうとう小生は便乗させてもらって、野外会場ギリギリの駐車場へ。
 普通なら車は乗り入れできないのだが、関係者ということで野外会場に横付けのような形で止められたのだろう。そうして、必要な音響機器類を下ろし、二人はテキパキと作業を進めていく。
 小生、何をどうすることもできず、おろおろ。

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← アーラ・ダス・バイアーナス

 実際には、別口の中型トラックがやはり会場に横付けになり、そこから下ろされる貨物類を下ろし、現場に設置する作業が小生の役目だったのだから、まあ、音響関係は最初から出る幕はなかったのだが。
 それに、中型トラックに積み込まれていた荷物類が、拍子抜けするほどに少なかった。トラックの運転手が苦笑いしていたほどだった。

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→ マラバリスタ

 ということで小生はほとんど何もすることがなく、仕方なくゴミ類を拾って回り、あとはデジカメでパチパチ。サンバのイベントを楽しむことに専念。
 無論、その間も、Aさんらは、何かしら作業や仕事を見つけては、あるいは人に頼まれては何かしら体を動かしている。

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← やはり、何のアーラか分からないけど、とにかく、見惚れちゃう!

 小生は、チームのメンバーとしてはロートルで、年齢的にも現役のメンバーよりは、Aさんらの年代に近い(人間性は…言わぬが華である)。それに、小生自体、地道な作業に精を出す世話好きな人間ではないが、目立たない性分だけは似ている。なんとなく親近感を抱いてしまう。
 なんでもオレに作業が回って来るんだよなー、とか、オレ(たち)がいなかったら、どうするんだろなー、車には使うかどうか分からないもの、全部、積んであるんだよなー。いつ、何時、必要になるか分からないし、なんて、会場やスタジオでは壁の花(というには華がないが)状態の小生、ついつい、Aさんらの動きに目が行ってしまう。

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→ 花小金井でダンサーしてたね。人が喜ぶのを見るのが好きなのだとか

 みんな、あれこれ頼むけどさ、?????(よく聞き取れなかった)じゃないのかな、とか。
 パレードが終わった後が大変なんだよな。片付けることが一杯あってさ。
 子どもに好かれ、にこやかな表情を崩すことは、めったにない(というか厳しい表情のAさんは見たことがない)。
 その穏やかな表情、眼鏡の奥の本音は小生には窺い知れない。

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← ポルタ・バンディラ e メストリ・サーラ! 真ん中に立っている人は、まさか小泉の純ちゃん……ってことないよね。

 失礼を省みずに敢えて言うと、愚痴を零しながらも、それでも案外と頼られていることに生きがいを感じているのか、それとも、本当に面倒で世話が焼けて堪らないのだけど、乗りかかった船だから最後まで(できるところまで)遣り通すという性分に忠実に生きるしかないってことなのか。

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→ なかなか正面から撮れないよ!

 開放されて、好きな趣味に時間を費やしたいのか、イベントの後も車を運転することなく、みんなとではなくとも、一人で、あるいは親しい人と酒をちびりちびりと飲みたいのか、それとも家族とか子どもらと一緒に楽しくのんびり過ごしたいと本気で思っているのか、小生には本当の気持ちは分からない。

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← ポルタ・バンデイラ! 嬉しい、こっちを向いて微笑んでくれたよ! いつもながら圧倒的な存在感を示している。想像を絶する重大な任務(と肉体的精神的激務)を軽やかにってのが凄い!
 
 さて、である。ここまで書きながら、昨年の5月29日に八景島シーパラダイス・野外広場にて催された、「エンコントロ・ジ・アルモニア」で小生、どんな振る舞いをしたか。

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→ プシャドールと、奥にはプシャドーラの姿も。そして、スタッフしているけど、実はとても偉い人の姿も見える。

 恥ずかしいし、ひたすら申し訳ないのだが、会場に持ち込まれた荷物の少なさを考え、イベントの様子もカメラに収めたことだし、音響装置の片付けに協力はできそうにないし、などと勝手に理屈を付けて、イベントの終了と同時に、Aさんら二人に「お先に帰らせていただきます」と、言って、さっさと帰ってきてしまったのである。

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← さて、問題です。小生は一体、何処にカメラの焦点を合わせているでしょうか。正解は……カメラに聞いてください。

 そう、荷物の多寡など問題ではない。そうではなく、現場に最後まで居て、滞りなく終わったことを見届けるまでがAさんらの仕事なのだ。
 仕事ではないかもしれないが、彼らの責任感が彼らに課する課題なのだろう(小生の推測に過ぎないが)。
 それに比べ、小生のあまりの身の軽さ、無責任さ!!
 ま、こんなものなのだ。

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→ この中にもパシスタの方がいる!

 自宅に帰ってからは、一眠りして、エンコントロ・ジ・アルモニアのレポート作成作業に勤しむ私的な課題はあるのだが(お蔭で二晩、徹夜したが、パレードの後はいつものことだ)、チームからしたら、自分の好きでやっていることに過ぎないわけで、お先に失礼していいことには全くならない(ことは重々分かることである)。

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← 先回りして、また撮っちゃった!

 なんだか、今回は変わったレポートになってしまった。というか、レポートになってないね。
 パレードの後半を見終えた小生は、プログラムだけ入手して、やはり、さっさと帰宅の途へ。
 けれど、電車の間違いは続く。しかも、馬橋駅では常磐線の上りのホームは(当然、下りのホームも)一つしかない。
 なのに、どうして、何を間違えたのか。
 実は、上野駅までのJR線に乗るはずが、乗ったのは東京メトロだったのである。ホームに立ったら、小生の乗り込みを待っているかのように、そこに電車が待っているではないか。そんなところにメトロの電車も止まるとは、小生、夢にも思わなかったのだ。

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→ 今回のパレードで一番、目立っていたアーラ(?)は、この三人。特に真ん中のダンサー(?)さん。パレードするみんなが見上げて、手で、あるいは目線で挨拶し声援を送っていた。そういえば、今回のパレードでは、男性のパシスタはいなかったね。

 で、馬橋への往路は柏まで乗り越し、帰りはというと、メトロに乗ったため、西日暮里と若干遠回りとなり(当然、運賃も追加となった)、なんだか、オレって電車の乗り方に(も)才能がないのかと、若干、しょんぼりして帰る羽目になってしまった。

 それでも、予想外の人もカメラ画像に収めることができたし、まあ、柏まで乗り越した割りには、パレードを通しで観ることができたし、小生としては上出来なのではないか。
 とにかく、確かにパレードの規模も(浅草以外では)、小生が見た限り、最高だったし、その華やかさも迫力も抜群だった。

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← リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のマークそのものがテーマである「太陽」を象徴しているようだ(小生、マークの正確な意味合いを知らない)。

 ちょっとだけ、気になったのは、パレードの最後の、「先回りして、また撮っちゃった」というコメントを付したアーラになると、音響が届かないのか、なんとなく寂しい雰囲気が漂っていたこと。あの中にもダンサーリーダーがいるのだろうか。
 アーラをサポートし、盛り上げるスタッフの存在と音響が欲しいと思った。浅草では、そんなことはないはずだろうが。

 帰宅直前、バスを降りた頃からポツポツと雨が。会場に着いた時から怪しい雲が空にあって、天候を心配していたのだが、パレードに関しては杞憂に終わった。今年は天もリベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)に味方するのかな。

[ 文中、仮称としてAさんと勝手に呼ばせてもらっている方に付いて、我がサンバチーム・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)正式の広報の役割を(も)担われている方が、具体的でもっと生き生きとした人物像を描かれている。是非、参照願いたい:
サンバでガンバ VOL.13|ネピア」  (06/08/25 追記)]

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