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2006/11/13

05牛込パレードへ(2)

[以下、あれこれ駄文を綴りますが、あくまで画像を貼り付ける壁紙(の紙魚)だと思って読み飛ばしてください。本文と画像とは直接、関係はありません。今回、新人さんの画像が少ないのが申し訳ない。今度はもっとアピールしてね。]

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←手ブレ? いえ、ホントに手が震えているのです!

 パレードのスタート地点付近に立ったのは、パレードがスタートする2時半の数分前。みんな、開始の合図を今か今かと待っている。その合図を出すのは(推測で申し訳ないけど)ジレトールの方。
 ジレトールといっても、本来は各アーラごとにいるのだけど、普段はジレトールというと、バテリア(打楽器隊)のジレトールを指し、簡単には打楽器隊の指揮者ということだろうか。s-DSC01654

 昨年からのジレトールを務めるのは→「牛込パレードへ」の「ファンです…」とコメントした写真を参照。
→打楽器隊の勇姿!

 ジレトールについての、ちゃんとした説明は→「サンバでガンバ Vol.11 ネピア」を参照。
「英語で言えばdirector(ディレクター)ということである」…。ジレトール…ディレクター。これなら覚えやすい?!

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←豪華な衣裳…タンガ…羽

 要するに、「ジレトールは、(一部略)打楽器奏者たちを指導し、バランスを調整し、演奏を質のいいものに仕上げていく役割を担う。また演奏中に、いくつかあるパターンを切り替える合図を出すのもジレトールの役目だ」という。
 是非、上掲のサイトを一読願います。面白いし分かりやすい。我がチームのジレトールさんについての懇切丁寧な説明もあって、小生、読んでいて、何故か嬉しくなった。

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→この中からパシスタが出るかも!
(パシスタはダンサーの中のダンサーなのだ)

 そのジレトールの合図で打楽器隊が演奏を開始するのだが、大概は(これは小生の印象で語っている)スルドというドラム状の楽器をけたたましく叩く音で始まる(ところで、ジレトールに合図する人はいるのだろうか)。
(楽器の紹介は、我がリベルダージでは準備中ということなので、他のチーム(estranho samba team)の紹介記事を参照させてもらう→「サンバの楽器紹介!! 」)
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←ダンサーは一瞬も気を抜けない。必ず、誰かが見ている!

 ある意味、このスルドの叩き具合でその日の出来が決まってしまうような気さえする。奏でられる…とうかたたき出される音の響きとリズム感の中に気迫や情熱の迸りを感じられたら、後に続く楽器も、無論、楽器の演奏に乗るダンサーらの踊りも、のり具合が違ってくる。
 もっと言うと、最初のダン、ダダダダンという音が全て、みたいな気さえしてくるから不思議だ。
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→ギャラリーは正面から見ているだけじゃない!

 とかなんとか書いているが、小生は楽器も音楽もまるで頓珍漢なので、是非是非、紹介ているサイトなどを覗いて、ちゃんとした方たちの説明で確認して欲しい。

 打楽器隊の演奏の開始と共に、ダンサー等も踊り始める。実際には、その前から、ステップを踏んだりして体を慣らし、気持ちを徐々に昂ぶらせて、これからのハードな時に向けての集中力を高めている(ように見える)。

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←地元の参加者チーム?

 なのに、カメラ小僧(中年)は、容赦なく、そんな間にもパチパチ。パチパチたって、拍手してるんじゃなく、フラッシュやシャッターの音が煩いのだ。困ったものだ。
 ダンサーらの間に知っている人がいたら(といっても、追っ駆けしているほうが勝手に知っているだけで、先方様がこちらを知っているかどうかは保証の限りにあらず、である)、合図などで、できれば正面からの勇姿を撮ろうとする。
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→正面から撮るのはむずかしい

 スタート前に撮るのは迷惑なのだろうか、それとも、案外とリラックスしているのだろうか。
 弓矢の弦が矢を放つためにピンと張られているように、緊張感で一杯なのだろうか。スルドやタンボリンなどの音で、野に虎の放つように、情熱と気迫との塊(かたまり)がストリートに踊りだしていく。
 小生は、結構、そのスタートの光景の雰囲気が好きなのだ。
 静けさと喧騒との微妙な交錯。
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←だから、真正面から撮れたら最高!

 サンバの音楽は打楽器がメイン。サンバのダンスも腰の振りが肝腎だというが、同時に、ステップワークが焦点のような気がする。
 アルゼンチンなどのタンゴなどもアフリカからの影響を受けているともいう。サンバの楽器が打楽器が多いというのも、凝った作りの楽器の入手が難しくても、とりあえずは、木の幹を叩くとか、折れた木の枝などで石でも木でも枝同士でもいいから叩いてリズムを生み出したい、という真っ直ぐな欲求があるのだと思う。
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→油断できないのはスタッフも同じだ

 ステップを踏む。喜びの表現としての足踏み。嬉しいよーという時の、溢れる感激の表現。悔しい時のジタバタする足踏み。大空の下、大地の上での心の底からの歓喜の表現。大地を脚で踏み、あるいは飛び跳ね、飛び上がり、時には寝転がってまでも大地との肉体の交歓をする。
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←ギャラリーは何処を注目しているのか…

 タンゴとなると、大地との交歓が、やや男女の肉体の交歓に焦点が移っているように思える。エロチックであると同時に、優雅さが加味される。ストリートよりは磨き立てられた舞台が似合う。その分、原始性が幾分、薄らぐのかもしれない。
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→オイラの視線の先には…がいる…

 一説には、タンゴの語源は、「ラテン語の触れる(tangere)」だという(定説はないらしい)。「英語の触れる(touch)」の語源なのか。
 通常は、タンゴの触れるは、肉体が触れ合うからということに結び付けられるけれど、その原点にはきっと大地との接触があったのではないか、それが次第に男女の触れ合いにシフトしてきたのではと小生は勝手に思っている。
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ポルタ・バンディラ!

 サンバが好きなのは、踊りが洗練され、演奏も技が磨かれ、技術が高度になり、演出が時に華麗だったり豪華だったりすることがあっても、決して大地との交歓という原点から離れないことにある(技の高度さについては、どのジャンルであっても、頂点は極めきれないほどに高いに違いない)。
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→火の鳥よりも燃えている!

 無論、サンバもスタジオなど舞台での演技の機会も多い。踊りも演奏も含めて。少ないライブ見物の経験しかないけれど、楽しかった。
 どんな場所での演奏や踊りであっても、大地に生きる喜びの発散、あれこれ何があろうとなかろうと、とにかく本能の一番深いところでは、生きてあることは素晴らしいんだ、理屈じゃないんだという感覚が満ち溢れている。
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←ポルタバンデイラ&メストレ

 誤解されるかもしれないけど、本能(心臓)と一番近い音(ステップの音、楽器の音も含めて)の世界、それがサンバなんじゃないか。

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→この笑顔に会いたくて!

 話の流れから少し外れるが、路上でダンスするだけに、路面のコンディションにはダンサーの方たちは特に気を使っている。とはいっても、足元ばかりを見て踊れるはずもなく、路面状態の悪いパレードコースは、ダンサーの方たちには可愛そうな気がする。
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←君があっちを向いててもボクは君を…

 余談だが、牛込の道路面は比較的いいほうだ(何処のパレードコースの路面が最悪だとは、書きづらい)。ついでながら、パレードコースは、外苑東通りと呼ばれる東京でもメインの道路。なのに、この商店街は片側一車線。昔は、拡幅の話がもあったが、立ち消えになったとか。
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→ほらほら、油断してちゃダメだってば! 何が楽しいの?

 が、昨日、仕事でこの道路を懐かしい思いをしながら通った時、乗っていたお客さん曰く、道路が広がるのだとか。

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←アクトレスでダンサーで

 そういえば、道路に面する家で空の店舗や空き地が昨年に比べ多かったことが気になっていたが、商店街が寂れているんじゃなく、道路の拡幅の計画が進行しているのだと偶然ながら知り、ちょっと安堵。
 パレードコースの反対側の歩道には顔見知りの方が。道路の向こう。なんだか七夕だね。
 その方の娘さんも画像のどれかに写っている。
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→視線はあなたを狙っている!


 それにしても、寝不足と体力不足があって、普段、散歩(三歩)以外は歩いたことのない小生、パレードの前半だけで疲れてきってしまった。後半を見るかどうか、迷い出す。
 そう、今までの写真は、若干の例外を覗いて前半のもの。
 さて、どうしたものか。
 と、思いつつも、帰れるはずがない。めったにないチャンスなのだから、音と踊りとの饗宴を楽しみたいじゃん。

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←究めつけ! ポルタ・バンディラ!

 ということで、パレードの後半の画像が多数、あるので、近いうちに第3弾をお届けしたい。ああ、目移りして困る。嬉しい悲鳴だ。

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