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2006/11/26

カーニヴァルテーマ「太陽」(7)

 昨日の朝、初めて雨の中の自転車での出勤。でも、幸い、雨は小降りで合羽の上下を着用していたこともあり、そんなに濡れることはなかった。
 けれど、体はびしょ濡れ。何も雨が合羽の隅っこなどを伝って沁みこんで来たというわけじゃない。汗だ!
 昨日は例年より冷え込んだ一日だったのだけど、小ぬか雨の中、会社に辿り着いてみると、もう、アンダーシャツは汗ビッショリ。
 雨で心配だったのは、背中に負っているリュックサック(デイパック)。生地は防水かもしれないが(そうではないかもしれない)、ジッパーのところなどから雨が容易く浸透しそう。
 昨日の出勤時は、バッグの中は濡れなかったけれど、単に小雨だったから濡れるに至らなかっただけかもしれない。

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← トロピカルのアーラ

 さて、今朝の帰宅の途はどうだったか。
 出勤の霧雨に毛が生えた程度の雨ではなく、小雨ながら、しっかり雨。体は合羽を着ているので濡れない(汗は別として!)。
 背中のデイパックは、帰宅して恐々覗いてみたけど、雨に因る被害らしきものは感じなかった。
 でも、まだ、本降りを経験したわけではないから、まだまだ雨への懸念は消えない。
 雨への懸念というと、交通安全上、非常に危険な事態を昨日の自転車通勤で察知する羽目に。

 それは、合羽(上着)にはフードが付いていて、それはそれで雨を一定程度には防いでくれるのでありがたいのだが、その代わり、そのフードが視界を遮る!
 前方は、なんとか視界は必要最小限には得られるのだが、後方がまるでダメ。振り返っても、後方がまるで見えない。普通は道路の路肩をひそやかに大人しく走っているが、例えば路上駐車している車があったら、どうしても、場合によっては道路の半ばまでも食い込んでしまうことになる。
 あるいは、バスなどが客の乗降で止まっていると、反対車線に移ってしまったほうがよかったりするが、それも後方の視界が得られないので、半ば運を天に任せたような状態で車線を変えることになる。

 困った。フードが透明な合羽を買うしかないのか。
 それとも、透明なビニール傘を差して走る? 
 あ、これは小生の自転車では不可能。スポーツ用のものみたいで前傾姿勢で乗っているので、傘を差す余地・余裕はないのだ。
 困った。

 本稿は、「カーニヴァルテーマ「太陽」(6)」に続くもの。
また本稿は、我がサンバチーム(エスコーラ)・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の今年の浅草サンバカーニヴァルテーマ「太陽」を巡っての雑記であり、画像はいずれも、画像の使用を快諾してくれている「Charlie K's Photo & Text」(あるいは、「Charlie Kaw, Photos and Texts」)からのものである。
 用語については、「サンバ(ブラジル)関連用語解説」を参照。この頁は徐々に充実(訂正・加筆)していきます。時間があったら画像も添付したいもの。


太陽のバイアーナ

 エスコーラのサンバ・エンヘードが選ばれると、今度はパレードの準備のために全精力が注がれることになる。このころにはアーラ(エスコーラをいくつかの単位にわけた「班」のようなもの)のためにカルナヴァレスコがデザインしたコスチュームがいよいよ注文される。テーマに基づいておのおののアーラには違ったコスチュームと役まわりがある。(略)コスチューム代についていえば、ほとんどすべての参加者のコスチュームは自腹でそろえられる。そして多くの人々が月賦でその代金を返している。(p.61-2)
(クリス・マッガワン/ヒカルド・ペサーニャ著『ブラジリアン・サウンド―サンバ、ボサノヴァ、MPB ブラジル音楽のすべて』(武者小路 実昭/雨海 弘美訳、シンコーミュージック)より)
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 パレードでは二つのアーラが必須項目となっている。一つはアーラ・ダス・バイアーナスだ。これは年長の女性がバイーア風のターバンと幅の広いレースのついた衣装を着てパレードするもので、1943年にマンゲイラが導入したものだ。このアーラは、カンドンブレーの熱心な信者でマンゲイラのブロコの産みの親でもあったバイーア女性、チアたちに敬意を表するため作りだされた。もう一つは、コミッサォン・ヂ・フレンチ(先頭委員会)で、これはふつうエンヘードと関連したコスチュームを着たアーラとなっている。彼らは厳かに歩いたり、踊りというよりも「所作」といった方がよいような動きをしながらパレードを開始する。(p.61-2)(クリス・マッガワン/ヒカルド・ペサーニャ著『ブラジリアン・サウンド―サンバ、ボサノヴァ、MPB ブラジル音楽のすべて』(武者小路 実昭/雨海 弘美訳、シンコーミュージック)より)
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バイアーナ(Bahiana)とは、ブラジルのパレードでは、「バイア地方の民族衣装で踊る人たち。参加者のほとんどがお年よりであるため、暑さとその衣装の重さで本番中に倒れる人もいるほど。大きなスカートでクルクルと回転し、大変きれい」というもの。
 でも、日本では、年齢を問わずパレードに参加したいという方たちのためのアーラとなっているようだ。結構、衣装としても豪華だったり、華やか(飾りを別にしたらウエディングドレス?)だったりするので、画像に見られるようにパレードの花形アーラの一つに育っていくかもしれない。


ひまわりのアーラ

 アーラ(ala)とは、「カーニヴァルのパレードの時、エスコーラ・ヂ・サンバを分ける小グループのこと。「班」や「連」のようなもの」とのこと。
 そんな中、別名、ディスタッケス(Destaques)で、「テーマにそった衣装をつけた物語の踊り子達」ということになるのか。
 山車や歌、演奏、パシスタらのダンスも見物・聞き物だが、パレードでは、こうした個々のアーラ(グループ)の衣装と演出も重要なパートのようだ。この出来がパレードの印象を大きく左右するといっても過言ではないかも。
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 さて、我がサンバチーム(エスコーラ)・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の今年の浅草サンバカーニヴァルテーマは「太陽」! 
「太陽」と言えば、断固、「ひまわり」なのである。
ヒマワリの花はどうして太陽の方を向いてさくの?」という疑問。
ヒマワリは、必ず太陽の方を向いてさくのではなく、どちらかといえばその方が多いという程度(ていど)です。また、太陽の方を向くことが多いのは、ヒマワリの花だけではありません。ダリアも、ヒャクニチソウも、ほとんどの花は、みんな太陽の光の当たる方向を向いていることが多いのです」だって。
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 そりゃそうだよね。植物は根っこから栄養分(水分など)を吸収するけど、太陽の光をも燦燦と浴びて育っているのだから、ひまわりだけが太陽(日光)好きというわけじゃない。
「ほかの植物でも、太陽を追いかけて若い茎が動くものはたくさんあります。しかし、ヒマワリの花は、ほかの花にくらべて大きいために目立ってしまい、特別にヒマワリだけが太陽を追いかけるように思えるのでしょう。」と言われると納得するしかない。
 けど、イメージってものがある。
 それはともかく、掲げた画像を見ていると、太陽のほうが愛らしい子どもたちを追って回っている。つまり、日回りって思ってしまうね。


トロピカルのアーラ

 前項で書いたように、「アーラ(ala)」とは、「カーニヴァルのパレードの時、エスコーラ・ヂ・サンバを分ける小グループのこと。「班」や「連」のようなもの」とのこと。
 そんな中、このトロピカルのアーラも、別名、ディスタッケス(Destaques)で、「テーマにそった衣装をつけた物語の踊り子達」ということになるのか。
 まさにパレードの終盤近くで繰り広げられるテーマ「太陽」を印象付けるパートだろう。圧巻!「太陽コミサン」に匹敵するパートでもあるか。
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「トロピカル【tropical】」とは、「(1)「熱帯の」「熱帯的な」の意」と、「(2)さらりとした夏向きの薄地梳毛(そもう)織物」の2つの意味が辞書的にはあるようだ。

 南国というと果物を連想する。キウイ、パパイヤ、マンゴー、バナナ、オレンジ、パイナップル…。

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 昔…、もう、四半世紀も昔の話だが、小生がサラリーマン時代、中原めいこさんの歌で「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」がヒットしたことがある。
 会社の同僚に駄洒落的に戯れて発音すると、キウイと聴き間違えてしまう名前の女性がいた。
 で、この歌を聴くと、「わたし、キウイ、パパイア、マン○」だねと替え歌してしまいそうになり、かなり、やばかった。記憶ではこの歌がヒットして間もなく結婚されたような。
 せっかくだから、「トロピカルフルーツ 『マンゴウ』」で、マンゴウの収穫風景など見てみようか。マンゴーの花も見られるし。
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 南国というと、花。
 ハイビスカス、プルメリア、ブーゲンビリア、プルメリア、ひまわり…。
 アンスリュームも熱帯をイメージさせる。
 ブーゲンビリアは低木だが、見事な花を咲かせる。「ブーゲンビリアという名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の陸軍士官ブガンビル(L.A.de.Bougainville)に由来する」と知ったら、幻滅する?
 プルメリアにしても、日本でも咲く。但し、夏限定の花。
 でも、南国では一年を通じて咲く。
 咲いてばかりじゃ、疲れないのかな。萎むことはないのかな。それとも、個々の花は咲き、咲き誇り、萎んでいくけど、その傍らで新しく花の蕾が開花して、結果として年がら年中、咲いているように見えるだけ?

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