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2006/11/26

浅草・我がチームは3位! (浅草へ)

 昨日、土曜日は小生のような腰の重い人間には、ちょっと過剰なほどに活動的な一日となった。
 ブログにも書いてきたが、この数日、自転車通勤や試走で普段、動かしていない筋肉を使って、土曜日の前の日までに既に筋肉痛になっていた。
 土曜日、朝、起きれないと拙いと思い、休みの日の前日にしては珍しく、夜半を回って土曜日の分のブログを書くのが通例なのに、体の節々が痛む中、ベッドに潜り込んで就寝。
 ふと、目が覚めると、興奮しているのか、緊張しているのか、未明に目覚めてしまった。睡眠障害があるので、どんなに疲れていても三時間もすると、目が覚めてしまうのだ(それも、寝入る前より疲れた状態で)。

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→ 浅草寺に着いた直後に五重塔を遠望して撮影。やや曇天。

 とにかく寝るだけは寝たのだと自分に言い聞かせ、ベッドを離れる。
 机に向かい、ブログを書き始める。
 木曜日の仕事の最中、NHK-FMでモーツァルトの協奏曲を聴いていて、久しぶりに不可思議な感覚を覚えたこともあり、「沈黙の宇宙に鳴る音楽」というやや変わった毛色の瞑想的な文を綴ってみた。
 半分は自分が数年前に書いた文章からの引用となっている。というのも、協奏曲を聴いていて、引用した文章を書いたときと似たような感覚が湧き起こったものだから、長々と引用した上で、その世界を敷衍してみたのである。

 ブログを書き上げてから、ロッキングチェアーで居眠り。目覚めると、十時過ぎ。慌てて夕べの残り物で食事。
 いつもながら外出も瀬戸際にならないと準備をしないもので、ウエストポーチに入る分の荷物だけ用意して、いざ、出発。

 そう、小生は、土曜日は浅草サンバカーニバルへ行く。
 といっても、カメラ小僧(中年)としてサンバパレードへ行くわけではない。といって、出演者というわけでもない。
自転車ライダー生活本日開始」などで書いたが、小生、我がサンバクラブ・リベルダージのスタッフとして手伝わさせてもらうのだ。
 
 浅草サンバカーニバル会場へ行くのは今年で4回目。最初の年は、それこそカメラ中年として勇んで出かけたのだったが、普通のサンバパレードとは比較にならない観客の数で、とてもじゃないが、新参者が手を伸ばして撮るという程度では碌な写真など撮れないのだった。
 で、翌年からは、浅草サンバカーニバルは、チームの手伝い要員を志望し、許可を得て、アレゴリア(山車)などの後押しスタッフとして参加させてもらうことに決めたのだ。
 要するに、カメラ中年は浅草については諦めている、ということだ。
 実際、昨年も、「浅草・我がチームは3位!」なんてレポート記事を書いているが、画像はほんの少々。
 しかも、小生のサンバレポートというと、パシスタ(ダンサー)の方たちの画像満載を期待して(?)覗きに来る方が多いのだが(推測)、浅草関連の記事では、残念ながら現状では、期待を裏切ることになるばかりである。

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← 集合場所の会館へ向う前に、浅草寺境内のアレゴリア集結場へ。我がチームのアプリアーラ「ギリシャ神殿」が見えた。その奥にアレゴリア「太陽の恵み」がちらっと見える!

 本ブログにも追々、若干の画像を載せていくが、ま、いつも以上に本文と画像とはちぐはぐとなるだろう。
 
 バス・電車を乗り継いで、浅草駅に降り立ったのは正午過ぎの10分頃だったろうか。
 浅草駅から、混雑を避けるルートを伝って、まずはサンバカーニバルに出場されるチームの山車類が待機する広場へ向う。浅草寺の境内の一角にそれはある。
 その様子は、「浅草・我がチームは3位!」に掲載した最後の画像で、若干、伺えるかも。
 朝の九時ごろからチームの関係者が大勢集まって、大体の準備は終わってしまっている。小生が山車の近くに行った際には、最後の確認や追い込みの片付け・そして山車類を撮影する人たち、あるいは見物に来る人たちに悪戯されないよう、用心していたり、といった様子だった。
 小生も、我がチームの山車類を撮影。
(後で気が付いたのだが、小生がスタッフとして押す山車を撮影していない。表にメインの山車が並んでいて、小生が押す山車はその陰になっていたのだ。)
 時間が押し迫っていることもあり、浅草寺でお賽銭箱にちょっとおカネを投じてお参り。そして、急いで控え室のある建物へと向う。集合の約束時間は12時半なのである。ギリギリ。

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→ アレゴリア「太陽の恵み」近影。モレーナちゃんの悩ましい像が迫力!

 建物に入ると広めのロビーがあり、エレベーターが数基ある。が、さすがに人の乗り降りが多く、乗るのを諦め、階段を使った…のはいいが、控え室(待機あるいは着替えその他のために儲けられたフロアー)は五階にある。
 最近は、二階以上を階段で上り下りしたことのない小生(といっても、このところ、移動というと、電車を使うので、駅のホーム内では結構、階段を使うようになってきた)、五階へ上がった段階で、もう、本日の任務は終了! と言いたい気分になってしまった。足腰は自転車通勤などで初めから筋肉痛状態だったというのに。
 いつもながら、広いフロアーは、数チームのメンバーで人が溢れている。我がチームの出場数は340人以上だったから、その家族も来ている可能性もあるし、それが数チームとなると、優に二千人が出入りしている勘定となる。
 しかも、五階だけに出場チームが待機しているわけではない。あと二つの階は使われていたようだし、サンバパレード参加者だけで4500人、関係者を含めると数千人が待機し着替えし休憩し打ち合わせし語らい…云々というわけである。

 小生、集合時間の三分前に現地へ。すると、驚愕の事実が告げられる。
 なんと、今年はスタッフミーティングをここ五階ではなく九階で行うというのだ。確かに、昨年は、この五階のフロアーでは、ざわざわし過ぎていて、打ち合わせには不向きなことを痛感している。
 ぞろぞろとエレベーターのほうへ……のはずが、大概の人は素通りして階段を使う。小生もエレベーター前の人盛りに辟易したし、諦めと見栄とがあって、階段をトボトボヨタヨタと九階へ。
 殆ど実質、一気に九階へ階段で上ったようなものだ。
 九階にはレストランがあったり、ソファー類が幾つもゆったりと置かれていて、静か!
 これなら、ミーティングにはピッタリだ。
 リーダーの方、世話役の方も含め、総勢、二十人ほどでのスタッフミーティング。
 小生は、アレゴリア(アプリアーラ)押しは今年で三回目ということもあり、昨年に引き続き、三つある山車のうちの一つのチーム(四人)のリーダー役になる。
 要領そのものは分かっているが、それでも、微妙に年度毎に違ってくる面もある。
 例えば、衣装。三年前は、ほとんど私服だった。ただ、特製のTシャツを呉れたので、それを着ただけ。
 それが、昨年はTシャツも呉れたが、チームの方たちのお手製の白い水兵さんの帽子、赤色のスカーフ(縁取りあり)を着る。また、事前にデッキシューズを用意するようにと言われていた。
 つまり、スタッフも踊ることはないとしても、基本的にパレードする要員のうちだ、という発想なのである。

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← モレーナちゃんの悩ましさに目が眩んだわけじゃないが、小生が押すはずの小アレゴリア「望遠鏡と天球儀」を見逃していた。後で見直してみたら、ひっそりと佇む姿が背後に写っていた。

 今年はそれが更に徹底された。白いパンツ、白いアンダーシャツ(袖なしかランニング)、白い靴(デッキシューズ)、靴下は履かないか踝を覆わない白のもの、等々の事前の通知があったのだ。
 白いアンダーシャツの上から、すっぽり被る形の薄手の生地の衣装を着る。人足風の帽子。首根っこには、キリシタンバテレンが首にしているような、蛇腹の白い襟。
 華やかさが、実際に踊る方たちに比べ劣るだけで、もう、パレード参加者そのものなのである。

 アプリアーラ押しの仲間四人で簡単な打ち合わせをして、散会。基本的に小生は、四年前、つまり、サンバに関心を持ち始めた年以外は、練習にも、浅草出場のための日頃の地道な作業にも参加も手伝いもしていない。
 よって、チームに顔馴染みは少ない。四年前は挨拶をして回ったこともあって、その頃からの人なら、多少は面識があるが、特に今年は新人が多く、小生は挨拶する人もなく、立ちん坊だった。壁がないだけの壁の花状態。
 それでも、サンバファン仲間の方や、顔なじみの方たちが折々目の前を通り過ぎる時には、挨拶させてもらう。
 チームのメンバーでありながら、日頃、何の手伝いもせず、パレードでカメラ小僧(中年)している小生、顰蹙モノ的な存在なのは自覚している。邪魔にはされないとしても、うざったい存在と思っている人もいるかもしれない。

 小生としては、広報は無理としても(実際、内部事情など知らないから、広報足るのは無理がある)、後方支援役の意味もあって、「後方のやいっち」という通称を勝手に使わせてもらっている。
 小生のサンバレポート・エッセイの中の画像を覗きにこられる方が、興味・関心を抱いてくれて、記事の中に常にリンクを張ってある、我がリベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のホームページを覗きに行ってもらえれば、しめたものなのである。
「サンバ 画像 パレード」などのキーワードでネット検索されると、小生のサイト(のいずれかの頁)が上位に来るはず。そして、その中の誰かが我がリベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)のホームページへ、という算段・目論見なのである。

 控えのフロアーの一角にある更衣室で、渡された衣装を試着。全身を写す鏡に映す。
 馬子にも衣装?!
 やー、気恥ずかしい! 見られたくない。
 慌てて衣装を脱いでもとの私服に。靴はデッキシューズ、アンダーシャツは袖なしの白、靴下は踝(くるぶし)を覆わない白のもの、パンツは金曜日に入手したばかりの真っ白のものだが、普段、着る紺色系のポロシャツを着ると、一般人そのものだ。
 白のトランクスは見えないし。

 二時過ぎだったか、せっかく浅草サンバカーニバルへ来ているのだ、ほんの少しだけ、日頃のギャラリー根性、カメラ中年根性を発揮しようと、やはり階段を使って一階へ降り、パレードコースへ。
 その前に控え室のある建物(会館)のエレベーターホールに着ぐるみを着た人たちがカメラのフラッシュを浴びていた。どこかのチームのパレード要員というより、サンバカーニバルのイベント要員といった雰囲気。

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→ アプリアーラ「ギリシャ神殿」をもう一つ。全体像を捉えきれない。品がいいけど、質素? いえいえ、何しろ神殿ですから。それに、この山車の上には三人の美女が並び立つ予定!! …だから、集まっている人たちはその様を想像している?!

 コースは人が一杯。しかも、会館の前はスタート地点より前のスタンバイエリアなのだ。まだ、ここではどのチームもスタンバイするばかりで踊らない。でも、パレードが始まる地点から先よりは人がやや少ないかも、というだけで混雑ぶりは変わらない。
 小生、お得意の手を伸ばして写真を撮る。というか、撮ろうとするが徒労に終わる。
 要するに、今日は、スタッフ要員という意識が先行しているのか、無理してシャカリキになってダンサーさんの雄姿を撮ろうという気になれない。十数分ほどの見物で立つのが限界に感じられてきて、早々に切り上げた。

 と、言いつつ、しっかり、数枚だけ、撮ってみた。

 さて、二時半も回ったので、もう一度、会館の五階へ。やはり、階段を使って。もう、階段は嫌なのだけどパレード参加者の方を優先したいという気持ちがあるので、スタッフはスタッフらしく階段を使うのだ! と、妙に殊勝になっていたりする。
 体は既にヘロヘロのトロトロ。小生、自転車での疲れもあり、もう、ギブアップ状態になっている。
 それでも、五階の更衣場所へ向い、衣装を身に纏う。着ると、結構、気合が入るから不思議だ。とにかく、パレードが終わるまでは頑張り通すのだと、自分に言い聞かせる。
 三時がアレゴリアやアプリアーラ類のある浅草寺の広場での集合時間。四人が揃っているし、他のスタッフも揃っている。待機に入る。談笑したり、お茶を飲んだり、カメラを撮ったり。
 昨年までパシスタをしていた人も、スタッフの要員だということを知って、びっくり。携帯電話のカメラでだが、写真を撮らせてもらった。また、小生も撮ってもらった。正午過ぎに来た時には撮り洩らしていた我が地球儀や天体望遠鏡のアプリアーラもバッチリ、携帯で撮る。
 デジカメはウエストポーチ共々、荷物になるので控え室に置いてきた。ウエストポーチをしたままだと貫頭衣(かんとうい)風の衣装が腰の辺りが窮屈になり、不恰好なのである。

 三時から待機に入ったが、実際にパレードが始まるまでは一時間以上の待ちがある。ずっとスタンバイしていないといけない。その間、抜け駆けしてパレードを見に行くという手もないわけじゃないが、小生、既に体が悲鳴を上げいる状態だったので、そんな余力などあるはずもないのだ。
 ひたすら、スタンバイ。じっと我慢の子、借りてきた可愛い猫ちゃんだったのである。
 今年は、天気が曇天。これはどういう意味を持つか。ダンサーら、激しい踊りを続ける人たちには太陽の容赦ない日差しはきついのだろう。が、サンバというと、太陽なのだ。実際、我がチームの今年のテーマが「太陽」だったように。

 曇天は楽だが、ちょっと寂しくもある。
 アレゴリア押しのスタッフにとっても、スタンバイが楽だったし、押すのも辛さが緩和されていたのは事実。
 例年だと、境内でスタンバイするにも直射日光をどうやって避けるかが問題となるが、当日は、立ってスタンバイするか座って待つかを考えるだけで、お茶をがぶ飲みする必要もなく、さすがに熱中症や日射病の事例も皆無(多分)だったのではないか。
 でも、それでも、太陽が欲しかったね。
 太陽が照らなかったことが、我がチームが一層、上位へ駆け上れなかった要因なのだろうか。小生、あれだけ階段をせっせと上り下りしたのだから、太陽も、しっかり上っていて欲しかったと思ってしまったり。

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→ 今回はスタッフしていたので、チームのパレードの模様を写すことは叶わなかった。せっかく、我がサンバレポートを覗きに来てくれた人のために、これは、他のチームのダンサーさんたち。ちょっとだけよ。
 
 いよいよスタートの時間。
 しかし、本当のスタートではなく、スタート地点への移動が始まる時間が来たのだ。
 やっと出番が来た! 
 砂利道のスタンバイエリアを表の通り直前の地点まで、まず移動。そこでまた、待ちに入る。すべては浅草のスタッフの指示に従う。
 アプリアーラは、移動に関して、楽と言えば楽、大変といえば大変である。
 アプリアーラ(山車)の下には車輪が付いているから、押して動き始めるまでは若干、労力が要るが、一旦、動き始めると、あとは軽く押せばいい。普通の(小生程度の!)男なら、楽な作業と言ってもいいかもしれない。
 
 が、やってみると、案外と大変でもある。アプリアーラを自分のペースで押すなら楽だし、簡単なのだが、実際は、山車の前ではダンサーの方が演技している。そのダンサー陣との間を付かず離れず付いていくのが難しいのだ。スピードは常にコントロール下にある。ゆっくりゆっくり押し続ける。
 ということは、山車を常にスタートさせているようなものだ。
 且つ、道路は極端に言うと、かまぼこ型をしている。つまり、中央線の辺りがやや高く、路肩に近づくに従い、低くなる(これは雨が降った際に水が速やかに路肩の排水溝へ流れ込むよう、按配されているからなのだろう。他に、車が自然に走っている分には、対向車線の車と基本的に正面衝突しないように、との計算も働いていると聞いたことがある)。
 だから、油断すると、すぐに山車が中央線から右へ、あるいは左へと逸れていこうとする。
 よって、常にスタート状態(逆に言うと、出がちなスピードを抑える意識状態)、常に左右へずれるのを押す、もしくは引っ張る、という作業(意識)が継続しているわけである。

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