『メルロ=ポンティ・コレクション』(3)
引き続き、モーリス・メルロ=ポンティ(Maurice Merleau‐Ponty)著『メルロ=ポンティ・コレクション』(中山 元訳、ちくま学芸文庫)を扱う。ま、今回で最後にするつもりだが。
本書について、全般的な紹介を未だしていなかった。遅ればせながら、裏表紙にある謳い文句を転記しておく:
メルロ=ポンティの思想の魅力は、言いえないものを言うために傾ける強靱な思想的な営為にある。彼の思考の根幹にあるのは、客体であるとともに主体であり、見る者であるとともに見られるものであるという<身体>の両義性を考え抜こうとする強い意志である。この「身体」という謎によって開ける共同の生と世界の不思議さ……。
目次は下記の通り:
言語について
表現としての身体と言葉(『知覚の現象学』から)
言葉の問題(『コレージュ・ド・フランス講義要録』から)
身体について
問い掛けと直観(『見えるものと見えないもの』から)
絡み合い――キアスム(『見えるものと見えないもの』から)
自然について
自然の概念(『コレージュ・ド・フランス講義要録』から)
政治と歴史について
プロレタリアから人民委員へ(『ヒューマニズムとテロル』から)
歴史の理論のための資料(『コレージュ・ド・フランス講義要録』から)
個人の歴史と公共の歴史における「制度」(『コレージュ・ド……』から)
芸術について
セザンヌの疑い(『意味と無意味』から)
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