夢談義・夢の話など

2024/09/05

昼行燈118「夢魔との戯れ」

  「夢魔との戯れ

 夢魔擬きの妄想…寝入るまでの迷想:夜の底深い。深みの際に達したなら浮上あるのみか。そのはず。泥濘をノタノタと這っているうち気が付いたら、視界が開けてきて、息苦しささえいつしか忘れ去っている。浮かび上がるために踠いたりはしない。何をしたって無駄。悪足掻きはしないことだ。藻に絡まれクラゲにチクリとされ、イソギンチャクになぶられる。何故かマリンスノーまで深海から舞い上がってきやがる! 

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2024/08/16

白百合の謎

Aotonbo

 過日、裏庭で思いがけず遭遇した。発見して既に2週間は経つが、あれから二度と出会ってない。思えば見付けたのは昼間だった気がする。昼に裏庭を歩くことはあまりない。表の庭は、玄関先ということもあってか歩くことは毎日。セミの鳴き声や揚羽蝶などは毎日のように。 (08/16 02:34)
 調べたら先月の25日、時間はやはり午後1時頃だ。生ゴミをコンポストに放り込みに行ったついでに、前日の夕方近く庭木の枝葉落としの現場を眺めたりしたか。

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2024/07/30

昼行燈107「強迫観念」

Chousinka  「強迫観念

 夢の中にいるに違いない。得体の知れない生き物たちが犇めき蠢いている。命たちがもんどりうっている。命の怒涛が俺に圧し掛かってくる。
 草むしりに日々齷齪してる俺への復讐なのか。日々、際限のない数の生き物たちを踏みつけ掻き削り引き千切っている。俺はただ普通に生きているだけなのに。ただ目障りな雑草を毟り取り、観ただけで、いやその存在の気配を感じ取るだけでぞわぞわさせる微細な虫けらどもを殺虫剤で抹殺を図っているだけなのに。

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2024/07/19

昼行燈101「単細胞の海」

Kikuji   「単細胞の海へ

 夢の中に居るに違いない!
 願望なのか悲鳴なのか分からない、声にならない声が喉元に蟠っていた。溜まって腫れあがった浮腫が破裂しそう。膿なのか叫びか喚きの渦が噴出する裂け目を見出せずにいる。

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2024/06/23

ドラマの見過ぎ?

Hasi  「ドラマの見過ぎ?

 テレビドラマ「相棒」の観過ぎだろうか、こんな夢を観た:

 何処かの町…駅前ロータリーか。ぼんやり暇をもて余してた。すると、商店街のある店から馴染みの二人(右京と薫)が並んで出てきた。折角なので合図してみた、が、反応なし。気付かない? バッシングした。それでもダメ。やがて二人を見失った。

 すると今度は更に馴染みの面々を見掛けた。あの捜査一課の伊丹やら芹沢など。観音が居たかは忘れた。そうか今夜はみんなで飲み会だったのか。その捜査一課の彼らにも声を掛けた。

 奴等は全く反応しない。素知らぬ顔で行き過ぎていく。俺は次第に焦りだした。せめて一人だけでも返事してほしい。挨拶したい。終電も間に合わないはず。今さら慌てて家路をほろ酔いで急ぐこともないだろう? 最後の一人伊丹だけには!

 が、彼も全く反応しない。俺は必死だった。あんたが望みの綱なのだ! 俺はとうとう奴に追い付いた。コート姿の彼の肩に手を掛け、顔を覗き込んだ。

 だが、それは別人だった。愕然。伊丹そっくりな姿の別人を用意してまで俺をまくのか……  (06/18 08:34)

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2024/05/28

昼行燈87「円らな瞳」

Kuroneko  「円らな瞳

 夢の中にいることは分かっていた。だから藻掻いていても焦ったりはしない。ただ息苦しいのが困る。息が出来ない。喘ぐような息。気管支が閉塞してる? 肺胞が目詰まりしてる?
 ガキの頃、息してることが不思議でならないことがあった。一瞬、呼吸が止まってしまって、もしかしてこのまま窒息して…なんて心底心配したっけ。肺が自動的に動いている不可思議。意識して吸ったり吐いたり。その繰り返しが何より大切なんじゃないか。自分にはみんなのようにうまくできないんじゃないか…。

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2024/04/29

つまはじき

寝起きに見ていた嫌な夢:

 俺はある大きな仕事をやった。快挙なんだ。で、その受賞か何かの会場へ行くことに。みんなして。そのための荷物が沢山ある。気が付くと大型トラックに満載してある。どうやら俺の荷物も幾つか。トラックが出発する直前俺も飛び乗った。

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2024/03/11

昼行燈78「貝の殻」

Umi_20240311040501  「貝の殻

 

 何だかやたらと爽やかな感触があった。ドロッとした、何処かオリーブオイルの中に浸かったような。皮膚も喉頭も眼球も指先も、何もかもがつかみどころのない優しさに満たされている。決して密着の許されない絆。

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2024/03/05

昼行灯76「真夏の夜の訪問者」

  「真夏の夜の訪問者」

 何処かの部屋? 薄闇。薄暮なのか未明間近なのか。真夏。 屋根裏部屋か。蒸し暑くて眠れない。堪らず網戸もないのに窓を開けてしまった。何かが闇を突っ切って部屋に侵入した。黒い飛礫(つぶて)が寝転がってる俺の鼻先を過った。部屋の壁のあちこちにぶつかってる。何だ? 何事だ? こんな真夜中に野鳥が飛来した?

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2024/03/01

昼行燈75「首を振って悪夢を振り切る」

Shuro_20240301023901  首を振って悪夢を振り切る

 

 富山なのか東京(新宿)なのか。ある場所で老婦人に声を掛けられる。私はタクシードライバー?  何処かへ連れていってと。ご婦人の言うままに走らせていくと、未開発、手付かずの、広い、見知らぬ場所へ。
 そこでようやく、婦人は行く先を告げる。済生会病院。正午までに。まだ時間はあるけど、ギリギリ。最初に言ってくれれば楽勝で間に合っていたのに。文句を言っても仕方がない。おおよその方角は分かるが、茫漠とした土地には道がない。彼女を連れ、道を探す。

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