ドキュメント

2024/01/05

昼行燈57「ドキュメント 脱糞だ!」

Bebchi   ドキュメント 脱糞だ!
(旧タイトル:痔物語、あるいは、我が生涯最悪の日)

 あれからもう何年経ったことだろう。十五年は過ぎたかもしれない。
 あの日、小生はいつも通り会社へ行った。朝は特段、異変を感じてはいなかった。
 普段どおりの生活が始まっただけだった。

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2022/07/31

野良猫の怪…源五郎の夏

Nekofan1_20220731200101 ← 真夜中の散歩…? ( by なずな)

[源五郎の夏]

 夕方、シャワーを浴び、扇風機の風で火照った体を癒していたら、不意に虫が飛び込んできた。真黒な大きめの虫。羽音がブーンと。虻か熊蜂か。そのうち、奴は正体を現した。なーんだ、源五郎(正確な名称不明。仮称である。昔、そんな名の昆虫がいたような)だ。光沢のあるボディが美しい。図体がデッカイ。我が茶の間を飛び回る。奴も出口を失って、正体を失っているのか。吾輩の方が冷静になった。 

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2022/03/11

あの日から始まっていた (39 独りきりの祝祭)

Kitune ← 狐の嫁入り by kei

 

  「独りきりの祝祭

 

 もう三十年も昔のこと、バイクの免許を取った夏、小生は中古の故障しているバイクを早速入手し、無謀にも修理もせずに駆って、大学のある仙台から東京を経由して富山への往復旅行を敢行し たことがある。
 これは正に敢行だった。バイクのチェーンがチェーンカバーに擦れていて、走っているとカラカラカラと不気味な音を立てているのだ。

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2020/10/16

ボクの世界は真っ赤な闇

「ボクの世界は真っ赤な闇」

 暗闇の何処かから声が聞こえる。声の主は目の前にいる。きっと先生だ。「10から1まで逆に言いなさい」とか何とか。生徒らは順番にハキハキと、中にはつっかえながらも、何とか答えている。やがてボクにも番がやってくる。ボクにできるだろうか。隣の女の子は、なんて綺麗な声なんだろう。「じゅう きゅう はち なな……さん にぃ いち。」ボクだ。みんなの目線がボクに集まる。何十もの目玉がボクの顔にへばり付く。視線というハリネズミの針がボクの心を突き刺す。椅子を引いて立ち上がるボク。「じゅう…きゅう……はち……」そこで止まってしまう。「なな」が言えない。

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2020/05/09

赤い闇

 いつしか迷い込んでしまっていた。そうとしか言えない。分からないままにここにいる。ここが何処かも言えない。
 分かったようにここって言ってるじゃないかって。そもそもそう言っているお前は何なんだ?
 結構、はっきり分からないって断言してる。分からないと言い切るにはそれなりの何か確かなものがあるからだろう?
 まさか、我思う、ゆえに我ありじゃないけど、分からないなりに我はここにいるって、主張し始めるんじゃなかろうな?
 

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2017/08/03

スズメバチの巣を撤去した

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→ たった今(午前十一時ころ)、スズメバチの巣を発見。キイロスズメバチか。まったく気付かずにきた。午後にも、完全武装して、撤去作業に取りかかる。「キイロスズメバチ|上野高敏 -Takatoshi UENO-」参照。

 スズメバチの巣を発見できたのは、まったくの偶然、ある種の幸運
 午前十一時ころ、珍しく来客なのかドアフォンが鳴った。
 あ、集金だと(先月末に集金予定だった方がまだ来ていなかったのだ)、出ていこうとすると、どうも、声の調子が違う。
 出てみると、近所に工事のため来ているものだが、お宅の屋根瓦は、一部並びが崩れている(専門用語でどう表現したか忘れた)、並びなおしたほうがいい、という勧め。
 せっかくの立派な屋根瓦なんだし、放置しておくと雨漏りにつながるとも。

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2015/08/10

未明の腹痛

 未明のこと。そろそろ明けようかという頃だったろうか。
 寝入ったのは三時過ぎだった。小一時間も眠ったのか。

 お腹に何か違和感を覚えた。尿意とは違う。尿意も感じているが、もう少し重たい感じ。
 起きようかどうしようか迷っていて、そのままベッドに横たわっていた。
 すると段々、下っ腹に重みというか圧迫感のような感覚を覚え始め、やがて痛みに変わってきた。

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2011/08/21

白夢

 白い夢を見る。
 夜毎に、白昼に。

 とぐろを巻く夢。
 原初の叫び。叫喚。阿鼻。

 悪夢?
 違う!
 空白。からっぽ。何もない。何も感じない。
 麻痺している?
 裂けてしまっている。
 食い違って、もう、つじつまが合わない。

 きっと遠い昔、懸命に取り繕うとしたのだろう。
 その悪足掻きの痕が、傷となって今に祟っている。

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2011/08/04

賢い少年

 近所のM家のガキは、とても賢い。
 
 あれは三年前のある夏のこと、いつものように、オレは庭仕事に汗を流していた。
 ジッとしているだけでも汗が滲む夏の昼下がり、その日は草むしり作業。
 玄関先から段々と家の入り口附近の庭へと、草むしりしていく。

 長袖の作業服を羽織り、古着のズボンを穿き、長靴、首にはタオルを巻き、頭には麦藁帽子。
 庭木の剪定や除草剤を撒いたりするときは、マスクを嵌めるが、その日は草むしりだけなので、必要なかった。

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2011/03/22

私はゴムに 私はコンクリートに

                   (前略)

 さて、肝心の全身麻酔をされての体験のこと。

 ゼンマをされるのは初めてじゃないのに、麻酔が効いてくる感じがまるで予想と反していた。
 予想といっても、子供の頃の麻酔体験しかないから、その時の状態とは麻酔の効き方が違う! と感じていたのである。

 徐々に意識が遠退いていくとか、そんな感じではなかった。

 体の遠い部分から、体が泥か鉛か、とにかく肉体とは異質な何かへ完全に変質していくのである。
 体が重いようであり、しかもさらに重くなっていくようであった。

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