駄文・駄洒落・雑記
2023/09/21
2023/09/20
虎が犬たちを
(夢……長い前段)何処かの屋敷…朽ち果てた屋敷が苔むした石畳の道を挟んだ向かい側にある。自分は手前の家にいた。一人、いつしか石畳の道に立っている。禁断の屋敷が気になってならない。高い塀に囲まれた屋敷。苔やら蔦やらが方々に生している。塀の一角が窪んでいてそこが段々になっていて入口になっている風に見えた。
2023/09/19
2023/02/09
なにがゆえの悪夢だった?
自分のトラウマは、物心付いたかどうかの頃の、手術台でのこと。横たわって全身麻酔されて意識を失いそうで消え切らない末期の眺め。それは闇の中の真上の眩しすぎる照明。手術台の上の闇と光の交合。煌めくメスと肉の深き交合。口唇口蓋が深く切り裂かれて、心身の中までが抉られているという感覚。吾輩はただ無力だった。 [「手術台の上の闇と光の交合」より]
2022/10/25
2022/07/31
野良猫の怪…源五郎の夏
[源五郎の夏]
夕方、シャワーを浴び、扇風機の風で火照った体を癒していたら、不意に虫が飛び込んできた。真黒な大きめの虫。羽音がブーンと。虻か熊蜂か。そのうち、奴は正体を現した。なーんだ、源五郎(正確な名称不明。仮称である。昔、そんな名の昆虫がいたような)だ。光沢のあるボディが美しい。図体がデッカイ。我が茶の間を飛び回る。奴も出口を失って、正体を失っているのか。吾輩の方が冷静になった。
2021/11/08
あの日から始まっていた (* 番外編)
ぬたが好きである。食べ物のぬたではあく、ぬたという言葉が好きなのだ。ぬたはぬめった感じからして何処かぬめりに通じるところがある。あくまで語感の上での連想に過ぎない。郷土料理として愛している方たちには申し訳ない。吾輩も好きである。
ぬめりからしてヒルやナメクジ、ミミズなどを連想する。殻を忘れたカタツムリとか。これらは決して仲間なんかじゃないが、似た者同士の輪に加えたくなる。
2021/09/22
あの日から始まっていた (12 匂いを嗅ぐ)
「匂いを嗅ぐ」
…そんな自分の肉体的事情があるからこそ、匂いにひとかたならぬ関心があるのかもしれない。口呼吸で匂いを嗅ぐわけにもいかず、一体、健常者として鼻呼吸をされている方というのは、つまり、世の大概の方というのは、どんな正常な感覚生活を送っておられるのか、気になってならないのだが、殊更に訊くわけにも行かないし、また、敢えて尋ねるようなことでもないのだろう。
健常であるということは、それが当たり前のこととしてその健常さを生きているわけで、その健常さを自覚する必要も何もない。
2021/09/13
あの日から始まっていた (10 明けない夜に)
エロティシズムへの欲望は、死をも渇望するほどに、それとも絶望をこそ焦がれるほどに人間の度量を圧倒する凄まじさを持つ。快楽を追っているはずなのに、また、快楽の園は目の前にある、それどころか己は既に悦楽の園にドップリと浸っているはずなのに、禁断の木の実ははるかに遠いことを思い知らされる。
快楽を切望し、性に、水に餓えている。すると、目の前の太平洋より巨大な悦楽の園という海の水が打ち寄せている。手を伸ばせば届く、足を一歩、踏み出せば波打ち際くらいには辿り着ける。
2021/09/08
あの日から始まっていた (8 睡魔)
鉛色なんだから仕方がない。気取ってるわけでも、屁理屈をぶってるわけでもない。
あの日から始まっていた鉛色の日々は、あまりに深すぎて重苦しくて、自分でも分からずにいた。
私はやたらと粘る曖昧の海に独り漂っていた。朝の目覚め…それが目覚めと呼べるなら…親の遠い呼び声で深く淀んだ泥水の底にいることを気付かせられた。
より以前の記事一覧
- あの日から始まっていた (7 雪の朝の冒険) 2021.09.08
- あの日から始まっていた (5 赤い闇) 2021.08.26
- あの日から始まっていた(4 ゼンマ) 2021.08.25
- Imagine / John Lennon を 漢訳 2021.08.24
- あの日から始まっていた(3 バケツ) 2021.08.22
- あの日から始まっていた(2 頬杖) 2021.08.17
- あの日から始まっていた(1) 2021.08.16
- 辿り着けない 2021.01.01
- 真夏の夜の夢風なモノローグ 2020.08.09
- 遠足が怖い 2020.06.14
- ポーチポチポチッ 2018.11.17
- 亀と熊 同性愛の危機 2018.10.19
- 猫…生まれいずる夢 2018.09.10
- 赤いシーラカンス 2018.08.31
- 首を振って悪夢を振り切る 2018.07.12
- 柔らかな時間 2018.06.04
- 蛇を踏まず 2018.05.29
- エロチックな夢には恵まれない 2018.05.04
- スズメバチの巣を撤去した 2017.08.03
- 日常の中の出来事 2017.03.03
- 木偶の棒…… 2017.02.14
- わら、わら、わらーに落ちそう ♪ 2017.02.11
- 作家名を語呂合わせする 2017.01.07
- 減らない米 2017.01.06
- 酉年の年初から酔ってます 2017.01.05
- 腰掛椅子で宙を駆ける 2017.01.03
- 首都高速に迷い込む 2017.01.03
- 名句に駄洒落で絡んでみました! 2017.01.01
- ボクのブルー 2016.06.30
- 迷い道 2016.03.27
- アズールの空 2016.03.08
- 吹雪 2016.02.18
- これがボクの人生 2015.09.14
- 青い花の女 2015.09.11
- ふわふらぐるぐる 2015.08.11
- 未明の腹痛 2015.08.10
- シラミの部屋 2015.04.10
- ガラスの月影 2015.03.10
- うすずもりきりきり 2015.02.21
- 真っ逆さま 2014.11.25
- できたものは 2014.11.10
- 甘美な遊び 2014.11.06
- 何処へだっていこう 2014.11.02
- どこにもいないあなた 2014.08.10
- 忘却は宇宙を糾合するのです 2014.08.08
- 雨音を窓越しに聴く日長かな 2014.04.21
- チンドンの囃子も映えて春の空 2014.04.21
- もうすぐ雛祭り 2014.03.03
- 好きなのとなぞる指先白き胸 2014.02.12
- 3 + 3 = 6? 2012.12.26
- クラゲなす漂へる… 2012.01.24
- 間に合わない 2012.01.22
- みんな満点 2012.01.18
- 「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(後篇) 2011.05.21
- 「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(前篇) 2011.05.21
- 「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(番外篇) 2011.05.21
- 私はゴムに 私はコンクリートに 2011.03.22
- バレンタインを遊ぶ 2011.02.14
- 「安藤なつ(アンドーナツ)」は有名だけど… 2011.02.11
- 「月」というと秋 2011.01.02
- 作っているあいだに年が明けちまった! 2011.01.01
- 雨に負けた 2010.11.13
- 点々は 宇宙を攪拌しないのです 2010.05.27
- 古ぼけた障子紙 2010.05.23
- ツバメの巣を巡る小さな思い出 2010.05.18
- 浮かび上がらせてやりたい 2010.04.13
- 鬱勃の闇 2010.04.12
- 死に損なっている何か 2010.04.11
- 窓の隙間から 2010.03.16
- 青い洗面器 2010.03.02
- 真夏の夜の夢の旅 2010.01.05
- 赤い闇 2009.11.28
- 母と息子の「カラス なぜなくの」談義 2009.10.18
- カラスのことあれこれ 2009.10.13
- 秋茄子と言えば 2009.09.09
- 帰京ドタバタツーリング 2009.09.08
- 頬杖 2009.07.30
- バタイユへ寄せるオマージュあるいは懺悔 2009.07.07
- 麻雀用語 欲情篇 2009.05.20
- 父、子を叱る! 麻雀用語篇 2009.05.18
- ア~~~~~~~メマの変格あれこれ 2009.05.09
- メーデーにちなんで 2009.05.02
- たんぽぽの句? 苦? 2009.04.29
- 猫、春の憂鬱を歩く 2009.04.09
- 日記抄 2009.03.23
- 黄色いチューリップ(断片) 2009.03.14
- ドキュメント 脱糞だ! 2009.03.10
- 影遊び…断片3 2009.03.07
- 断片2 2009.03.04
- 幽霊考…幽霊は素っ裸たるべし! 2009.03.02
- お地蔵さんは黙っている 2009.02.03
- 寒梅の雪を払いし鳥の声 2009.01.14
- 球体鏡の中の美 2009.01.06
- 雪の轍(わだち) 2009.01.03
- 水辺へ 2008.10.20
- 葉桜の散り残っての落ち零れ 2008.10.03
- バナナケースの謎 2008.08.14
- 架空凝視という病 2008.08.11
- 止まない雨はない 2008.08.10
- 悲しい夢…リベジ… 2008.07.18
- 開かずの扉、オープン! 2007.12.16
- ボタン付け 2007.12.04
- 「蜘蛛の糸」を裏読みする 2007.11.28
- 新作駄洒落ネタの数々 2007.10.24
- ウラ版・浅草レポート「敗軍の将、兵を語らず」 2007.08.30
- 愛の電化製品生活 2007.07.20
- 乗っていいのよ 2007.05.11
- 路上に踏み潰された蛙を見よ 2007.04.17
- 「光陰矢の如し」の周辺 2007.04.03
- 疑心暗鬼 2007.03.21
- みんな満点 2007.03.20
- The love song of a bird ?!(続) 2007.03.07
- The love song of a bird ?! 2007.03.07
- ホラかい? 2007.03.03
- 酔 漢 賦(河川名篇) 2007.02.27
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- 酔 漢 賦(鳥名篇) 2007.02.20
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