駄文・駄洒落・雑記

2024/10/07

昼行燈122「夢…それとも蝋燭の焔」

Rousoku  「夢…それとも蝋燭の焔

 夢……いつも観る夢は同じようなテーマを繰り返し……何処とは分からない茫漠たる空間。白いというより白けた空っぽの視界。何もかもか見えるのだが、その実何も眼中にない。虚ろ。ガラーン。

 廃墟と化した伽藍堂に一人迷い混んだ。真昼の小学校の校庭。コンクリートブロックのプールの壁で一人ボールを投げて遊ぶ。弾ける音が土の校庭に白々しく響き渡る。跳ね返って来るボール。そうだ、相手をしてくれるのは壁とボール。

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2024/10/02

ローンライダー

Genbu_20241002131001  「ローンライダー

 いつしか寝落ち…転た寝してた。それだけならまだしも、夢…とても淋しい夢で目覚めた。会社で働いてて、そろそろ帰ろうかという頃合い。自分以外で唯一最後まで残っていた同僚も帰り支度し、しかも彼はさっさと会社を出ていったのだ、挨拶もせずに。

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2024/10/01

断末魔

Yane_20241001122201  「断末魔

 女は堪えていた。もうパンパンだった。はち切れそう。なのに男は容赦なく押し倒し覆い被さり両手両足を絡め羽交い締めにし口を口で封じ全てをモノにせんとしていた。女はこのままでは本気でヤバいと感じていた。切羽詰まっていた。今はまずい。一週間ぶりに出そうだ。よりによって今とは。

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2024/09/20

昼行燈121「お萩の乱」

Hagi_20240920120201  「萩の乱」

 帰宅したら何だか庭先が賑やかだった。近所の人たちがワイワイやってる。見ると庭の隅っこに立派に育ってる萩の木を前に談義してるような。萩の木は優に人の背丈以上に広がって、しかも今年は花も立派に咲き誇ってる。萩は薬草なんだとか、昔は屋根の葺き替えに重宝したとか。

 すぐ近くには棕櫚の木も2本。いや、庭のあちこちに散在してるから数本か。それらを指差して縄にしたもんだなんて。棕櫚の葉で箒だって作れるさ。いや、実際に作ったぞ。

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2024/09/09

昼行燈119「ベアーに襲われた」

  「ベアーに襲われた

 

 ベア…クマ(だったと思う)に襲われる夢を観た。というか、襲われたのか定かじゃない。

 寝てたら不意に何かの獣がオレの上に。が、組み合っているうちに、何故かオレが奴の上に。しかも組み強いている! オレのほうが強いのか? 何だか妙な感触。毛深いはずが繁みのはずが次第に不思議に柔らかくて、すべすべしてて…赤ん坊の肌のようにプニュプニュしてる。やばい! このままじゃコイツをオレの体重で押し潰してしまう! 

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2024/08/26

昼行燈115「ピエロなんだもの」

Pierot_20240826035301  「ピエロなんだもの

 夢が嗚咽のように噴出する。血と汗と涙のように、時も所も弁えず、ただ本能のように剥き出しに。
 ああ、しゃっくりのように止まらない発作。

 真っ直ぐすぎて、魂をも射抜いてしまう衝動。
 目の前にぶら下がっている命。干し柿の真似をしているのか。それとも、いつの日かミイラになることを夢見ている?

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2024/08/20

昼行燈114「二つの影」

Tugai  「二つの影

 さびしくてたまらない気持ちで帰宅した日のことだった。ひとりを実感させられていた。誰とも分かち合うことのない心と体。家に帰れば、真っ暗で寒い部屋の数々は、もっとひとりを思い知らされる。
 いつものことで、慣れっこのはずだったのに、その日は妙に、心がままならないのだった。

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2024/08/16

白百合の謎

Aotonbo

 過日、裏庭で思いがけず遭遇した。発見して既に2週間は経つが、あれから二度と出会ってない。思えば見付けたのは昼間だった気がする。昼に裏庭を歩くことはあまりない。表の庭は、玄関先ということもあってか歩くことは毎日。セミの鳴き声や揚羽蝶などは毎日のように。 (08/16 02:34)
 調べたら先月の25日、時間はやはり午後1時頃だ。生ゴミをコンポストに放り込みに行ったついでに、前日の夕方近く庭木の枝葉落としの現場を眺めたりしたか。

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2024/08/13

昼行燈113「里帰り」

Photo_20240813033901  「里帰り


 星空だった。大好きなお月さんも今日はお休みみたい。
 お袋の田舎に里帰り。乗り物が苦手なお袋は、乗り物を乗り継ぐ旅は前夜から緊張してる。顔が引き攣ってる。大丈夫だよ。間違ったっていつかは何処かへ着くんだかねって、云ってあげたいけど、かく云うボクも不安でたまらなかったから、情けない。

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2024/08/12

昼行燈112「サナギ」

Purteus  「サナギ


 剥き出しなんだよ。裸じゃないか。皮膚さえ剥がれて。
 まっさらのこころ。まっさらすぎて、この世では淡雪の如く、生まれた瞬間から手足の先が融けていく。

 顔が蒸気のように大気に呑み込まれていく。
 自分でも嗤っている。可笑し過ぎて涙もでない。

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