思い出話

2020/01/21

スキー靴の思い出

 もう、一回り以上も昔のこと、急に会社でスキーに行く話が盛り上がった。
 というより、しばしばそんな会話が交わされていたのだが、何故かその話の輪に小生が巻き込まれてしまったのだ。
 小生は、内気な人間なのか、自分から誰かを誘ったりはしない。しない、というか、できない。例えば、テニスとか、あるいはゴルフとかの話が出ると、何となくその話題の渦中に忍び寄り、誘っていただくという寸法なのである。
 で、スキーも、そういう次第だった。つまり、小生がスキーに関心を持ったから、そんな話題に耳を傾けた、と表現したほうがいいのかもしれない。

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スキー合宿の話から…息をすること

 ふとしたことで、同僚としばしお喋りする機会があった。働く時間帯も役割りも違うので、ほんの少しでもプライベートな話をする機会がなかった。彼はスキー連盟の仕事を手伝っているとか。異常に降雪の少ない今冬、新潟のあるスキー場へ行ってきて、帰ってきたばかり。大急ぎで会社の新年会へ。我輩も、前の仕事場ではスキーをやったことがある。というか、その職場の若手らは、スポーツ好き。若手の同僚らで、週末はテニスにゴルフ。職場には卓球台があり、昼休みには卓球。ある年、誘われてスキーへ。
 我輩、富山県民ながら、スキーの経験はない。スキー板は履いたことは、ガキの頃は毎冬。但し、平地だけ。斜面は小学校のスキー山(標高数メートル)だけ。何たって、郷里は田圃と畑たまらけだし。そんな我輩は、誘われるままスキーへ。宿泊施設からリフトへ行くまでに一悶着。僅かな斜面を下って上らないとリフトに乗れない。それが出来ない。(昔、詳しいレポートを思い出話としてホームページに書いた。が、ホームページは消滅してしまった。)

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2019/02/14

謎の追突事故

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← スティーヴン・キング【著】『書くことについて』(田村 義進【訳】 小学館文庫) 「われわれ三文文士の多くもまた、及ばずながら言葉に意を注ぎ、物語を紙の上に紡ぎだす技と術に心を砕いている。本書のなかで、私はいかにして『書くことについて』の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、できるだけ簡潔に語ろうと思っている。テーマは私の本業であり、言葉である」(本文より)

 スティーブン・キングは、1999年、死に瀕する事故に遭った。脇見運転のヴァンに撥ねられ、14フィートほど宙を舞い、岩の少し手前に落ちたのだ。ふと、学生時代に体験した事故を思い出した。

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2019/01/27

ジェネシス 7 先生

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 小学三年になって担任になった先生は優しい、そして厳しい。先生は、ボクが授業中にボーとしてたり、宿題を忘れたりしたら、頬をつねったり頭を手板で叩いたりした……してくれた。ボクは、手術のための入院したのは4年の冬休み。退院してからボクはボーとするようになったんだ。自分では(たぶん回りの連中も)手術の副作用で口呼吸しかできなくなり、夜が、睡眠が全く取れなくなったこと、そのせいで起きるのが辛くなってしまっていることが分からないでいた。

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2019/01/22

冒険

 あれは冒険だったのか、ただ道を誤って、迷っただけだったのか。
 小学2年だったろうか。夏の終わりのとある昼下り、学校から帰り、カバンかバッグを置いて、散歩にでた。遊び仲間は、居なかった。一人きりで出歩くのは初めてじゃなかったけど、ちょっとだけ、違う角で曲がってみた。

 見たことのあるような、ないような町並み。藪。田圃。空き地。どれほど歩いたわけじゃないけど、これ以上、行っちゃいけない。臆病な心が制していた。

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2019/01/20

ジェネシス 3 お袋の涙

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 気づくのがあまりに遅い。遅かった。
 お袋は何度も、涙を流しながら、ゴメンね、糖尿病体質を移しちゃってと、詫びるのだった。
 自分は何も反応しなかった。別に許せないから、ではない。
 そんな、涙ぐんでまで詫びることはない、あまりに大袈裟だよって思うだけだった。
 折に触れ、他に誰もいない、二人きりの時、お袋は嗚咽しながらも詫びる。
 糖尿病体質だったからって、自覚的な生活や食事、運動などを心掛ければ、なんとかなるかもしれないじゃないか。
 
 涙の真意に気づいたのは、お袋が亡くなってからのこと。

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2018/05/29

蛇を踏まず

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→ 「アスクレーピオスの座像。左にシンボルの蛇。」 (画像は、「アスクレーピオス - Wikipedia」より)

 21日のこと、国道8号線をバイクを駆って西へ向かっていた。とある交差点で信号待ちの車の列。車道の端を先頭へ。信号が青に変わり、先頭集団がそろそろと動き出す。

 けれど、何か様子が変。片側二車線の走行車線の車が何かを避けるようにハンドルを切っている。青になって急に左折しようと思い立ったとかじゃないようだ。いよいよ自分のバイクがその地点に近づいた。黒い影が舞い上がり、目がその動きにつられそうになったら、路上に何か黒っぽいものが……

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2017/10/13

百鬼夜行:クラクションが発端でした事件

 東京在住時代のことだから、もう十年前のこと。

 場所は早朝の環七。
 私は帰庫(営業を終え、会社に戻ること)しようと片側二車線の外側(歩道側)を会社に向かって走っていた。

 あと数分で会社という時、私の運転する車の前に暴走族風のガキがバイクで車線を跨るように蛇行運転していて、仕方なく自分もその後を付いて走ることに。
 後続の車が渋滞。

 そこへ、追い越し車線(真ん中の分離帯に近いほうの車線)を走ってきた茶色のジャガーに乗った奴が、クラクションを鳴らし、渋滞していた真ん中側の車線の車をどかせ、さらにそのバイク野郎をも蹴散らして、走り去った。

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2017/08/16

形と睡眠を無くした人生

 二週間に一度の連休。読むぞって思っていたのに、寝てばかり。本を手にすると眠たくなる。でも、久しぶりにリルケの「マルテの手記」を読んだから、まあ、充実していたと思いたい。昨日、畑や庭仕事に頑張り過ぎたようだ。

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← ロートレアモン作『マルドロールの歌』 (栗田勇訳 角川文庫クラシックス) 小生が初読したのは、1980年刊のマルドロールの歌 (1980年) (角川文庫)だった。今日から読み始めるのも、この茶褐色のこの本。蔵の中の段ボールに収められていた本の一冊。「マルテの手記」に引き続いての、我が青春の書の再読の試みでもある。

 そう、リルケ作の『マルテの手記』を久しぶりに読み返したのだ。
 初めて読んだのは、何かの文学全集に入っていたものだったという遠い記憶がある。

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2011/03/22

私はゴムに 私はコンクリートに

                   (前略)

 さて、肝心の全身麻酔をされての体験のこと。

 ゼンマをされるのは初めてじゃないのに、麻酔が効いてくる感じがまるで予想と反していた。
 予想といっても、子供の頃の麻酔体験しかないから、その時の状態とは麻酔の効き方が違う! と感じていたのである。

 徐々に意識が遠退いていくとか、そんな感じではなかった。

 体の遠い部分から、体が泥か鉛か、とにかく肉体とは異質な何かへ完全に変質していくのである。
 体が重いようであり、しかもさらに重くなっていくようであった。

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