俳句・川柳

2014/05/27

雨粒の砕けて散って寄り添って

雨粒の砕けて散って寄り添って     どんなにバラバラになっても、いつかは集まって水溜まりに、小川に、川に、そして海へ! (05/26)

忙しさを雨に紛らす癖今も

瓦屋根雨に映えるを今更に

砂利道の雨に濡れるをただ眺む

蓮の葉に砕ける雨を飽きず見る

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2014/04/21

雨音を窓越しに聴く日長かな

吾輩の書く句は、あくまでただの句です。季語は意識してもこだわりはしない。季節感のなくなってきた今日、言葉への感覚も変わるはず。もっと自由に句作する。    04/21

雨音を窓越しに聴く日長かな     何もせず、ただぼうっと雨音に聴き入る、その楽しみを思い出させる春の日長な一日。    04/21

カターレよ勝たれよみんな待ってるぞ!       J 2のカターレ富山、今日も最下位脱出なら ず。どうした。    04/20

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チンドンの囃子も映えて春の空

春の海舟を浮かべて眠るごと     岩瀬浜(富山市)に行ってきました。快晴 微風の浜の沖合に舟が停泊していた。魚釣り? それとものんびり居眠り? いい なー!今、読んでいる「勝海舟」第二巻は、まさに咸臨丸の巻。いよいよ海外へ。ロマン。同時に、知見を広め、富国強兵しようと懸命なのだ。   04月13日

春の月桜愛でんと登りけん    月に桜、そしてやんわりと吹く風、いい感じ の春のよるです。  04月13日

三重カナメ期待してます日陰をね       今年もグリーンカーテン作戦、やるぞ! ゴーヤにキュウリに三重カナメに。ナスやキュウリの収穫も楽しみだ。 2014年4月10日

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2014/04/02

白木蓮小鳥の憩う宵ならん

白木蓮小鳥の憩う宵ならん    夕方、近くの白木蓮を見ると、白い小鳥が何羽も止まって憩っているように見えた。  (04/02 21:02)

梅の香や色に出にけり若き君     春休みだなー、若い子が昼間から街を闊 歩してる。 (04/01 18:03)

あの人も雲の流れに呑まれ消ゆ   火葬場にて。終わるのを待っていた。突然、おや、灰が! と同僚が。見ると細かな灰が風 に舞っている。アスファルトの上、車の上。口をあんぐり、見とれていたら、灰の一片を吸 い込んでしまったよ。

梅の香を嗅いでみるなり雨の朝     庭先の梅が咲きそうで咲かない。気が気でない。 (03/30 22:31)

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2014/02/12

好きなのとなぞる指先白き胸

寝言にも夢を語りし若き君

吐く息の命のかたちと消える見ゆ

雪解けの道を歩けば立山が

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2010/04/14

花の宴

 影がちらついて離れなかった。
 昼間の喧騒に紛れていた何かが、夜の帳(とばり)が降りると、やにわに蠢きだす。
 それは、生きること自体の不可思議への詠嘆の念に近い。

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 この世に何があるのだろうとしても、とにかく何かしらがあるということ自体の不可思議への感動なのだ。この世は無なのかもしれない。胸の焦慮も切望も痛みも慟哭も、その一切合切がただの戯言、寄せては返す波に掻き消される夢の形に過ぎないのかもしれない。
 そうだ、蠢いているのは、あの人の影などではない、ただただ、春の夜の悩ましいまでの妖しさのゆえに過ぎない…。そう言い聞かせた。
 そうだ、それで十分なのだ。他に何もない。朧なる春の霞に誑かされているだけのこと。
 今夜も眠れるはずがない。たとえ夜通しになろうと、春の夜という幻の世に導く隧道(ずいどう)を歩き通そう。

 春の夜の妖しさゆえにあくがれて

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2009/04/29

たんぽぽの句? 苦?

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蒲公英の雲に紛れて山越えん

蒲公英の綿毛のごとく君に添う

老いし人鼻毛も髪も蒲公英だ

たんぽぽの綿毛のごとし我の恋

たんぽぽにくちびる寄せてクシャミする

たんぽぽや風に任せる青き空

さて、この中には俳句があるでしょうか?


遠い日の空に飛ばし蒲公英の行方を今も追いし我かも

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2009/01/14

寒梅の雪を払いし鳥の声

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寒梅の雪を払いし鳥の声

煩悩を数えしうちに夢の中

寒雀身を寄せ合って春待つか

白き家主決まるも波高し

減税より給料欲しい年の瀬だ

肩たたき望むところだ肩こりだ

肩たたきされてみたいよ仕事くれ

ツワブキの萎れし花に小雪舞う

梅の枝の止まりし鳥の声も濡れ

雪掻きの音に紛れて屁せし朝

雪解けの雫の行方君と見し

障子戸や影もおぼろに雪明り

 === === (以下、09年作) === ===

門松の歌声聴くも姿なく

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2007/12/25

汗駄句・駄目駄句・楽駄句・辛句

昼顔も夕顔も捨て朝の顔
                 (2007年11月07日作


行く末を我の如くと枯れ葉散る

終(つい)の日は風に任せん落ち葉道

夕焼けをビルの谷間に今も追う
             (以上は、2007年11月09日作

  
鴛鴦を一人見つめて秋の暮

雪虫の舞い飛ぶ如くフケも散る

彼岸花オレの耳には悲観かな

暖冬も懐までは届かざる

極東は何処にあっても極東だ
             (以上は、2007年11月14日作


人に馴れそれで忍ばず変だよね

そうなのよ胡麻塩頭今我も 

絵の餅に落胆しきり笑うなよ

懐を懐炉で温め火傷せし
  
極東やファー言う人はゴルフ好き  

徹夜してブログを書いて読まれざる
             (以上は、2007年11月15日作


故郷は遠くにありて見えないよ

木枯しや自転車の手の温み消え

かさこそと落ち葉の道を影一つ

行き交いし人々の群れ我一人

落ち葉道踏み締める日の少なかる
               (以上、2007年11月19日作


髪の毛はヒトの証し長き友
               (2007/12/23作


絵の餅も手が伸びるのは誰〈た〉がためぞ

この道は行く人もなくためらいし
                (2007/12/25作)

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2007/01/13

落句拾遺 12-1(7)

 お待たせしました! 月に一度のお楽しみ。
 先月一か月分の俳句、川柳、警句、標語、雅句、楽句、駄句、苦句、語句の数々をご笑覧あれ!
(句の数々を詠むに際しては、「無精庵方丈記 落句拾遺 10-1」に記した注釈(弁明?)を参照願えればと…。)

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← 1月9日の夜半頃、都内某所の公園にて。

  月影の凛と冴えるを畏れ見る


 なんて、正月ボケしていたわけじゃないけど、アップ、遅れてしまって情けない。
 別に句作をサボっているわけじゃない。アップの作業のための時間が取れない。
 じゃないね。書くのや作るのは好きだけど、細かな作業が面倒な、無精な奴なのです。だから、無精庵。
 困るのは、あちこちで即興で書き置いてくるので、全部を拾うのが難しいこと。


 紅葉散る寝そべる我を埋めよとて    06/12/04
 兜ならせめて真鯛の兜煮を

 遠方の来訪者こそ朋なるか    06/12/05
 冬の夜や清かに見しは星屑か
 月影や心照らして温もれし
 魂の水浴びせんと月に立つ

 月の夜や孤影温め照れている    06/12/7
 雲間なる月影追いし迷い道

 エジソンの発明嬉し日々豊か    06/12/08
 手動の蓄音機ならエコかもね
 メロディの起伏に乗って夢心地
 三人で句会を持てば文殊会
 朝焼けや今日も心の灯とならん

 団子食む心も弾む夕べかな    06/12/09

 年の瀬の世間の風を背に受けて
       木枯しさえも懐かしかりき    06/12/10

 有明の月に叶わぬ恋写し    06/12/15


 空の青眺める心澄み切って    06/12/17
 木枯しや吹き溜まる葉と戯れる

 幽霊も裸足で逃げる屋敷かも    06/12/18
 冬めくや枯れ葉一枚揺れており
 風吹くも裸木を透かして空のあり
 マフラーの色とりどりに子らの行く

 我が家では食事いつもエコだって     06/12/25
 我輩は酒でエコする下戸だもの
 エコな夜娯楽はあれと妻迫る
 エコライフ先の見えない師走かな
 風呂敷は口先だけのあなたよね
 冷蔵庫中身が無くてエコライフ!
 財布には請求書満ちる師走かな
 缶拾う姿に明日の我を見し
 落ち葉焚き許されぬのはエコならず

近頃は 娘のほうこそ 飛んでます     06/12/26
寒い時期 厚着で暮らす エコライフ……グシュン!
寒い時期 重なり合うのが エコライフ?!

うらやまし キミには友が いるじゃない     06/12/28
重なって 離れられない 時が来る
隙間風 あちこち抜ける 我が家です

隙間風 吹かぬものなど いるものか     06/12/28
欲多い それを羨(うらや)む 時が来る
一つこと 全てを賭ける 凄みかな

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→ 1月11日の夜、芝公園にて。

  聳え立つタワー遥かに孤影あり

絵の奥に息衝く真(まこと)美か醜か
夢の中大河を見しも枯れ葉道
デュモンさんライトな空の旅ならず
遥かなる島より子恋う敦かも
誰彼と知る人多き年の瀬か
木枯しや散らす葉もなく闇に消え
音の日は沈黙の声耳にせん
ウタリなる名前の担う意味豊か

オートバイ我が唯一のパートナー
ラディゲにはのらくろ生きる我遠し
マンディアルグ形而上下の愛に生き
サンタさん担ぐ荷物は本がいい?!
ひたむきに秋海棠を愛しけり
花筏…紅筏などいかがかと
クレーさん創造の神の贈り物
古今なる異形の人とトークせん
思い出は淡き夢かと雪の降る

貫之の渡りし川を空に見ん
忙中閑あり…あり過ぎか?!
地と海とグランブルーに繋がれる
すべてよし終わりダメでもすべてよし
蕪村忌や語る人なき苫(とま)のあり
蕪村忌に我が身の末を重ねつつ
蕪村忌に即席麺を食べてみん
蕪村忌や膝に落ちるは露の玉
蕪村忌やクリスマスには影薄し
エッシャーの迷宮に今目覚めけり
銀の匙掬ってれば苦き恋
色のことまさぐるほどに奥深し
石の道辿ってみれば前史より
玉の道遠路はるばる越までも
海月(くらげ)なす湯殿の髪の忘れえず

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