祈りのエッセイ
2022/03/11
2022/02/25
あの日から始まっていた (38 孤独な配達人の独り言)
昨夜(の延長)というべきか、今朝未明、久しぶりに月影を見た。
何日ぶりに出合ったのか、定かではないが、気分的には実に久しぶり、と表現したくなる。
観たのは、朝方4時半頃。
日の出は七時前後のはずだから、まだ、真暗である。
小雪がちらついていて、空は曇っている。
雨が雪になって、外での仕事は大変だろうなと覚悟していたので、小雪程度の空模様で助かった。
2022/01/29
2022/01/21
2022/01/20
2022/01/19
あの日から始まっていた (32 雪に埋もれていく)
ラジオ体操。テレビで日に何度も。ガキの頃は、夏休みとか近所でやってて(今も近くのお寺さんが夏休み、境内を提供しやってる)、カードに参加したら判子 押してくれた。判子が埋まったら……何かご褒美をもらった?
体操自体は、ガキにはかったるかった。運動のうちに入らない。缶蹴りや野球や縄飛び、押しくらまんじゅう、だるまさん転んだ、パッチン、木登り、ジャングルジム、ブランコ……。一番好きだったのは、かくれんぼ。
2022/01/18
2021/11/26
あの日から始まっていた (30 美は醜の滾りより)
← 小林たかゆき作品 (「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」参照。「君はピエロ 僕もピエロ」より)
「美は醜の滾りより」
美は常に一旦、描かれ示されると、その瞬間から古典になる。昇格されるのか棚上げなのか分からないが、人間はどんな美であっても満足ができないのが宿命らしい。
この世は美を嘲笑うかのような醜に満ち満ちている。醜の海に美は島として浮んでいるともいえるのかもしれない(決して大陸ではない!)。
且つ、人間は美に惹かれ美を是としながらも醜に一層、惹かれて行く。醜の海の波は美という島の海岸線を容赦なく波打っている。津波さえ折に触れ襲い来る。
美の島で安閑としていたいと思っていても、気がついたなら足元まで醜の誘惑の手が、波がひたひたと押し寄せている。
2021/11/07
あの日から始まっていた (28 ディープブルー)
「ディープブルー」
夢の中にいる。夢だと分かっている。間違いなく夢に違いないのだ。そんな世界がありえるはずがないし。
でも、この世界から抜け出せない。上も下も右も左も、どっちを向いても、水である。水に浸されている。口を固く閉じているつもりだけど、つい油断して口を開けてしまう。すると、口の中に水が浸入してくる。水が口中だけじゃなく、喉にまで入り込み、内臓をも水浸しにしてしまう。
喉に入った水は、容赦なく気管支に流れ込み、肺にも入り込んで、肺胞を水攻撃し、水鉄砲で突っつき始め、ついには、無数に分枝したその末端にある肺胞の一個一個が肺の本体から剥がれ落ち、気が付けば、ブクブク上がる水の泡どもと紛れてしまって、もう、水の泡なのか肺胞だったのかの区別も付かない。
2021/11/05
あの日から始まっていた (26 古ぼけた障子紙)
「古ぼけた障子紙」
頭の中の何処かに異常があったからといって、ひたすら精神的に打ちのめされ、打ちひしがれ、圧倒され、精神的な闘争に疲労困憊し、困窮し、心が枯渇し、それこそ、草木の一本も生えない荒涼たる、寒々とした光景ばかりがあからさまとなるケースもある。
癲癇(などの精神的な病)を抱えることと、精神的な荒廃、あるいはその位相的には逆にあるかのような創造性とは、決して直結しない。心の病を抱えている、だから、心が荒廃した、とも説明できるし、心の病を抱えている、だから、彼はその病を活かして彼特有の世界を探究し表現したとも、そのどちらとも、言える。
より以前の記事一覧
- あの日から始まっていた (25 伽藍堂) 2021.10.31
- あの日から始まっていた (24 音という奇跡) 2021.10.26
- あの日から始まっていた (21 孤独ではなく孤立) 2021.10.15
- あの日から始まっていた (19 球体関節人形) 2021.10.12
- あの日から始まっていた (18 ベルメール!) 2021.10.11
- あの日から始まっていた (17 夢を憶する) 2021.10.09
- あの日から始まっていた (15 窒息した美) 2021.09.30
- あの日から始まっていた (14 土中の恩寵) 2021.09.29
- あの日から始まっていた (13 夢は嘘をつかない) 2021.09.27
- あの日から始まっていた (10 明けない夜に) 2021.09.13
- 美は醜の滾りより 2018.01.28
- 形と睡眠を無くした人生 2017.08.16
- 雨っ垂れ 2016.03.28
- サボテンの心 2015.09.25
- Yosikiのギャラリー ざらざらした大地へ 2015.06.28
- アガパンサスは愛の花 2015.06.04
- 鈍麻なる闇 2015.03.13
- ユートピアの祈り 2015.02.28
- オレはロマンチスト 2015.02.09
- 私は歩く人 2015.01.12
- ピエロなんだもの 2014.12.26
- 壁際の花たち 2014.10.11
- 私はここにいる 2014.04.30
- 蒼白の闇 2013.12.23
- 古ぼけた障子紙 2013.09.09
- 沈黙の宇宙で音の欠片を掻き削る 2013.08.03
- 居場所がない 2013.04.28
- 雪明りに魅せられた頃 2013.02.23
- あの日から… 2013.01.24
- 夜目遠目笠の内 2013.01.22
- 落ち葉のコンチェルト 2012.10.24
- 秋宵一刻値千金 2012.10.11
- 犬の目 猫の目 2012.09.11
- ダイヤモンドダストの心 2012.04.29
- あの月影は夢か幻か 2012.01.04
- 回り道 2011.11.11
- 祈りの果てにあるものは… 2011.10.10
- 初秋の月影を追う 2011.09.17
- 祈りの果てにあるものは 2011.04.10
- 祈りについて 2011.04.08
- 月影と眺める我とそれぞれに 2011.02.19
- 蝋燭の焔に浮かぶもの 2011.02.13
- 叡智の芽吹き 2011.01.29
- 「月」というと秋 2011.01.02
- バタイユという名の祝祭 2010.12.28
- 沈黙の音に聞き入る 2010.12.20
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- 身内の前でタバコは止めて 2010.09.25
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- 浮かび上がらせてやりたい 2010.04.13
- クリスマス小風景 2009.12.16
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