タクシーエッセイ・レポート
2024/02/12
2024/02/11
2019/02/14
謎の追突事故
← スティーヴン・キング【著】『書くことについて』(田村 義進【訳】 小学館文庫) 「われわれ三文文士の多くもまた、及ばずながら言葉に意を注ぎ、物語を紙の上に紡ぎだす技と術に心を砕いている。本書のなかで、私はいかにして『書くことについて』の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、できるだけ簡潔に語ろうと思っている。テーマは私の本業であり、言葉である」(本文より)
スティーブン・キングは、1999年、死に瀕する事故に遭った。脇見運転のヴァンに撥ねられ、14フィートほど宙を舞い、岩の少し手前に落ちたのだ。ふと、学生時代に体験した事故を思い出した。
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2018/07/12
首を振って悪夢を振り切る
奇妙な夢で、たった今(正午の10分過ぎ)、目覚めた:
富山なのか東京(新宿)なのか。ある場所で老婦人に声を掛けられる。私はタクシードライバー? 何処かへ連れていってと。ご婦人の言うままに着いていくと、未開発、手付かずの、広い、見知らぬ場所へ。
そこでようやく、婦人は行く先を告げる。済生会病院。正午までに。まだ時間はあるけど、ギリギリ。最初に言ってくれれば楽勝で間に合っていたのに。文句を言っても仕方がない。おおよその方角は分かるが、茫漠とした土地には道がない。彼女を連れ、道を探す。
私には(なぜか車じゃなく)自転車がある。確かナビが付いている。
おおよその方角は分からないことはないが、勘でこっちだという方向へ導く道はない。まずは今いるこの場所から脱出しないと。
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2018/02/21
立ち往生
→ ルネ・マグリット「ピレネーの城」 (画像は、「【作品解説】ルネ・マグリット「ピレネーの城」 - 山田視覚芸術研究室 - 近代美術と現代美術の大事典」より) 夢の浮遊感を一番近似させる絵だと感じる。
また妙な夢。私は東京でタクシーを運転している。乗ってきた客がT町の某所を指示した。ベテランの私は、T町はともかく、某所は分からない。だが、東京のタクシーはスピード(判断)が命。某所は分からずとも、とにかくT町へ車を向ける。ほとんど反射神経で車を目指す方向へ向けることができるのだ。詳しい場所は、信号待ちの際などに調べればいいのだ。
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2017/10/13
百鬼夜行:クラクションが発端でした事件
東京在住時代のことだから、もう十年前のこと。
場所は早朝の環七。
私は帰庫(営業を終え、会社に戻ること)しようと片側二車線の外側(歩道側)を会社に向かって走っていた。
あと数分で会社という時、私の運転する車の前に暴走族風のガキがバイクで車線を跨るように蛇行運転していて、仕方なく自分もその後を付いて走ることに。
後続の車が渋滞。
そこへ、追い越し車線(真ん中の分離帯に近いほうの車線)を走ってきた茶色のジャガーに乗った奴が、クラクションを鳴らし、渋滞していた真ん中側の車線の車をどかせ、さらにそのバイク野郎をも蹴散らして、走り去った。
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2017/01/03
首都高速に迷い込む
[これはなぜかよく見る夢のヴァリエーション。舞台は首都高速のインターチェンジ]
私は、パワーのない車、電動の車椅子のような小さな車に乗っている。あるいは中古のバイクかもしれない。
目の前にコンクリートの斜面が迫ってきた。その斜面を登るしかない。
私の車のパワーでは登るのはギリギリか、もしかしたら、登りかけても、途中からズルズル滑り落ちてしまうかもしれない。
内心、無理に決まってると思っている。後ろには、友人の車が。彼も私のあとを追うはずだ。だから、私の様子を見守っているのだ。
けれど、えいやっと登ってみると、辛うじてだけど、斜面を登り切ることができた。冷や汗タラタラであったけれど。
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2011/11/11
2011/09/17
初秋の月影を追う
9月ともなると、季語に月にちなむものが増えてくる。たとえば、「月、名月、月見、無月、雨月」であり、ここにさらに「二日月、三日月(新月)、 夕月夜」が加わる(「立ち待ち月 居待ち月 寝待ち月」の類いは、今はさておく)。
湿度が8月までに比して低くなるから、空気の透明度が高まり、勢い、月影が清かになるということか。同時に秋の夜長も関係するのだろう。夕方かな、と思わせる時間も日々、早まる。或いは、明け方の時間も徐々に遅くなっていく。
仕事柄、ほぼ終日、外にいる。午前中の11時前から仕事が始まって、昼を迎え、午後となり(この午後が夏はやたらと長い!)、6時を回って7時頃にようやく宵闇が迫り、一晩中、外を這いずり回り、4時過ぎか5時前に明け方を迎える。
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2009/12/16
クリスマス小風景
クリスマスの飾り付けで色めく街中を人々が忙しげに、あるいは賑やかに歩きすぎていく。冷たい空気の中だけれど、そうした人たちには熱気が漂っているようで、寒ささえ、心の温みへの郷愁を誘う小道具のようだ。
が、そうした活気に満ちた町の片隅を、時折、どこか寂しげな影が過ぎていくこともある。
車の中で信号待ちをしていると、闊歩する連中より、何故かそうした影に小生は注意が向いてしまう。きっと、自分もそうした仲間だと感じているからだろう。
そう、今年も小生は一人っきりのクリスマスを迎える。バレンタインデーも誕生日も、そうだったように。
小生はもう、既にいい年齢を迎えている。今更、そんな賑やかなざわめきが自分を取り巻いてくれなくても、別段、寂しいとは思わない。
でも、そのポツン、ポツンと見える影は、どこまでも寂しそうに見えてならないのだ。あの子達が、体を常に街灯やショーウインドーに背を向けるように努めているのが、痛いほど分かる。
顔の表情を曝したくないのだ。
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より以前の記事一覧
- 我がタクシードライバー時代の事件簿(番外編:夜間飛行) 2009.12.13
- 葉桜の散り残っての落ち零れ 2008.10.03
- 木枯しも終わりよければ全てよし 2008.09.26
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