昼行燈85「虚ろな瞳」
「虚ろな瞳」
ひび割れたガラス窓越しにあの人は見つめていた。
それとも、今にも砕け散りそうなガラス窓に歪んだ自らの顔を映しているのだろうか。
窓の外は、鏡面のように静かな湖が見えるはずだけど、あの人の虚ろな瞳には何も見えはしないのかもしれない。
「虚ろな瞳」
ひび割れたガラス窓越しにあの人は見つめていた。
それとも、今にも砕け散りそうなガラス窓に歪んだ自らの顔を映しているのだろうか。
窓の外は、鏡面のように静かな湖が見えるはずだけど、あの人の虚ろな瞳には何も見えはしないのかもしれない。
「誕生日に寄せて」
私は今、何を書く当てもなく、こうして画面に向かっている。
が、画面に向かっていると言いつつ、私の気持ちとしては今日、生まれた人のことを思って心を整えようとしている。
その人の気持ちになって、生きることを考えてみたいと思っている。
人が生まれるというのは、どういうことなのだろう。それこそ、動物などが生まれるというのとは、明らかに違うような気がする。別に人間様が動物より上だとか、優れているということではなく、暦の中に自分の生まれた日を見出す時、誰しも一入の感慨を抱くということ、ただ、そのことを思うのである。
できたもんはしょうがねえじゃねえか。
しょうがないってねー、そんな気楽に言わないでよ。他人事だと思ってんじゃない?
他人事だなんて、思ってねえよ。気にすんなって言ってるだけじゃん。
気にするなって、そんなー! 女にとって、命がけのことなのよ!
命懸けって、そんな、大袈裟な。たかが、そんな、ちょっとできたくらいで…。
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