合鴨の和みの時に和みけり
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桜の季節が終わり、葉っぱだけとなって緑豊かな街路樹や公園を縁取る木々としてわれわれの目を和ませてくれていた葉桜も、その葉っぱが、16日木曜日から金曜日の朝にかけての木枯らしに、すっかり吹き飛ばされ、いよいよ裸木となってしまっている。
が、よくみると、木の立つ位置も関係するのだろうが、葉っぱの落ち残っている木もある。
そのほとんど裸木同然の枝などに散り残っている葉っぱというのは、散らないで頑張っていると見なすべきなのか、それとも、未練がましくしつこく枝や梢に付き纏ったまま離れないとみなすべきなのか、つまりは、本来ならあの木枯らしに、そう、満開となった桜の花びらたちが時が来ると呆気なく、そして潔く散っていくように、ちょうどそのように散ってしまうべきなのであり、ああ、それなのに残っているというのは、見苦しい、下手すると見苦しい以上に滑稽ですらある…のか、そんな感覚がふと小生の脳裏に過(よぎ)ったのである。
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[ 本稿は「03/06/05」付のメルマガにて公表したレポート(?)。一昨日アップした拙稿「「千木のこと」「竹樋・懸樋」追記」にて、小生が泊った「伊香保温泉 千明仁泉亭」のことを話題にしたので、ブログに載せることにした。リンク以外、本文は公表当時のまま。…が、肝心の温泉に着いてからの記事が書かれていないままだと今日、気づいた! (08/10/01 記)]
「伊香保へいかほ」
この数年、友人達と会うというと、その場所は温泉となっている。やはり、年のせいなのだろうか。日本人の遺伝子に刻まれた温泉嗜好が熱を帯びてきたというべきなのだろうか。
ただ、小生自身は温泉が好きとか嫌いとかではなく、ただただ怠け者というか腰が重くて、誘われない限りは、温泉に限らず、何処へも出かけない。温泉どころか近所の銭湯にさえ、足が向かない。困ったものだ。
何処かへ出かけるくらいなら、自室でロッキングチェアーに腰を埋めて、気の向くままに読書したり居眠りしたりしているだけで、なんとなく時間が経っていく。満足してるわけではないが、それほど不満というわけでもない。こうして緩慢に老化していくのかな、これでは拙いと、ふと思うこともないではないが、だからといって何をどうするわけでもない。ほんの瞬間、チクッという痛みらしきものを覚えるのだが、それも眠気や怠惰や不快に至らない程度の気鬱などの中に紛れていく。
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師走である。年末なのだ。
午前の天気予報では夜にも降るはずと。
でも、とうとう、傘を差す必要も感じないような細かな雨滴がちょっと降っただけ。
寒い。曇天。イルミネーションもなんとなく寂しげ。
無論、月影はない。
タクシーの営業は、週末である金曜日は大抵、他の曜日より忙しいと相場が決まっている。なので、タクシードライバーも、可能な限りは所定の営業予定日を変更してでも金曜日に振り替え、営業に出ようとする。
小生は変更するのが面倒なので、会社で決められた日程どおりに出社し営業。
昨日は営業の日になっていた。日中はまあまあ金曜日らしいかなという程度。夜も、確かに忘年会の会場などへ向うお客さんが増えている。駅へ、あるいは駅から店へ。
凄みを増してきたのは、やはり夜も夜半に近づいてから。
小生は、忙しさを予見して、郊外へと逃げようとしていた。できるだけ人のいないところへ。小生、人が多いところは苦手なので、普段もあまりお客さんのいないところを走っている?!
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[下記の小文は、7月2日に書いたモノローグを元に、説明のための加筆、さらには若干、フィクション的要素を加味した、<日記>かな。]
「蛍を見た!」
夜の八時過ぎだったろうか、ホタルを見た。
もう時期外れもいいところ。
一昨日、富山市のはずれの地域へ車で。
富山市は、3年前の平成の大合併でそれまでの旧富山市と比べ、住民の数も増えたが面積がべらぼうに増えた。
婦中町や大山町、大沢野町、八尾町に山田村さらには細入村などと、従来の観念では考えられない地域までが富山市に編入(あるいは合体)。
ほんの数年前までの感覚だと、山田村って、ホントの山間の村というイメージだった(但し、行政は斬新なものを打ち出していた)。
例えば隣の岐阜県へ行くには、ルートにもよるが、(旧)富山市を過ぎても、さらには大沢野町や細入村、大山町を抜けてようやく県境に到ったものなのだ。
今回、その山田村の入口近くへ行ったのである。
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