心と体

2024/11/26

昼行燈125「夢の中で小旅行」

  「夢の中で小旅行

 夢から目覚めた。多分ドローンに乗ってた。いや、プロベラも何もなくて、ただのお立ち台だ。むしろ踏み台と呼ぶべきか。ただ、腰に届くかどうかという高さの背凭れらしき柵があって、移動して振り落とされそうなのを辛うじて、下半身で耐えていた。上半身は風圧に耐えているだけ。無論、青天井である。何の力で駆動してるのか、分からない。

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2024/11/18

昼行燈124「物質のすべては光」

90384  「物質のすべては光

 月の光が、胸の奥底をも照らし出す。体一杯に光のシャワーを浴びる。青く透明な光の洪水が地上世界を満たす。決して溺れることはない。光は溢れ返ることなどないのだ、瞳の奥の湖以外では。月の光は、世界の万物の姿形を露わにしたなら、あとは深く静かに時が流れるだけである。光と時との不思議な饗宴。

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2024/10/31

雨の中をひた走る

Ame_20241031124201  雨の中をひた走る夢:

 激しい雨の中のライディングだった。好きなナナハン。ひたすら走らせていた。なのにある宿で休憩を取ってしまった。雨にめげたわけじゃなかった。分厚い雨雲のため昼間のはずなのに暗い。暗さに負けた? 宿の食堂には何人もの人影。店の人やら馴染みの客やら。私は何処かでカメラの被写体になった。いいモデルだと云われていた。何故か不思議な翳りがあって魅力的なんだとか。 (10/30 09:49)

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2024/10/16

昼行燈123「家の中まで真っ暗」

  「家の中まで真っ暗

 

 夢: 静かすぎる夜。真夜中だから? 丑三つ時だから? 窓が頑なに閉まっていて雨の気配を消し去っているから? 昨夜は朧な月が南の空に見えていた。曇天になりかけていたのかな。 

 周り中を家々が取り囲んでいる。なのに茶の間のカーテンを開けても町灯り一つ見当たらない。家は北に向いて建っている。南側は一面トタン葺きの壁。仏間の仏壇の脇に出窓があって車道の街灯からの光が漏れ込む。ただ、仏間は襖で閉ざされたまま。縁側が北にも南側にもある。外光はほんの僅かだろうと招き入れようと虎視眈々。だけど締め切られた襖や障子がこそとも柔らかなはずの気配を断ち切っている。

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2024/10/07

昼行燈122「夢…それとも蝋燭の焔」

Rousoku  「夢…それとも蝋燭の焔

 夢……いつも観る夢は同じようなテーマを繰り返し……何処とは分からない茫漠たる空間。白いというより白けた空っぽの視界。何もかもか見えるのだが、その実何も眼中にない。虚ろ。ガラーン。

 廃墟と化した伽藍堂に一人迷い混んだ。真昼の小学校の校庭。コンクリートブロックのプールの壁で一人ボールを投げて遊ぶ。弾ける音が土の校庭に白々しく響き渡る。跳ね返って来るボール。そうだ、相手をしてくれるのは壁とボール。

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2024/10/02

ローンライダー

Genbu_20241002131001  「ローンライダー

 いつしか寝落ち…転た寝してた。それだけならまだしも、夢…とても淋しい夢で目覚めた。会社で働いてて、そろそろ帰ろうかという頃合い。自分以外で唯一最後まで残っていた同僚も帰り支度し、しかも彼はさっさと会社を出ていったのだ、挨拶もせずに。

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2024/10/01

断末魔

Yane_20241001122201  「断末魔

 女は堪えていた。もうパンパンだった。はち切れそう。なのに男は容赦なく押し倒し覆い被さり両手両足を絡め羽交い締めにし口を口で封じ全てをモノにせんとしていた。女はこのままでは本気でヤバいと感じていた。切羽詰まっていた。今はまずい。一週間ぶりに出そうだ。よりによって今とは。

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葬儀…痛恨の思い出

Gaiken  「葬儀…痛恨の思い出」

 父母が亡くなった…親戚一同が介した機会となった。中に部落筋の人もいた。お袋の親戚。ある人物(我輩の近い筋)が彼が部落の人間であること、価値ある鉱石を山などで探して歩くのが趣味(仕事)なのだとも。我輩に教えたいと思っている、家に招きたいという意向だと伝えてきた。時期が悪かったし連絡人も人物として最低だった。(09/27 02:42)

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2024/09/20

昼行燈121「お萩の乱」

Hagi_20240920120201  「萩の乱」

 帰宅したら何だか庭先が賑やかだった。近所の人たちがワイワイやってる。見ると庭の隅っこに立派に育ってる萩の木を前に談義してるような。萩の木は優に人の背丈以上に広がって、しかも今年は花も立派に咲き誇ってる。萩は薬草なんだとか、昔は屋根の葺き替えに重宝したとか。

 すぐ近くには棕櫚の木も2本。いや、庭のあちこちに散在してるから数本か。それらを指差して縄にしたもんだなんて。棕櫚の葉で箒だって作れるさ。いや、実際に作ったぞ。

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2024/09/17

昼行燈120「小望月(こもちづき)」

14tuki  「小望月(こもちづき)

 月がぽっかり浮かんでる。満月…いや違う。少し欠けてる。十三夜? でもないようだ。何だっけ? 遠い昔 聞いたことがある。というか、オレには違和感を覚えさせる呼び方。滅多に誰からも聞いたことのない無理矢理な名前。

 そうだ! 確か小望月(こもちづき)だ。 何だって子持ち月なんだ? もっと他に呼び方があったろうに。それこそ満月のほうが似合いそうだ。

 

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