音楽

2023/11/13

昼行燈33「沈黙の宇宙に鳴る音楽」

Blacksmoker_20231114063001沈黙の宇宙に鳴る音楽

 

(略)途切れ途切れの音の連なり。でも、一旦、曲を聴き始めたなら、たとえ中途からであっても、一気に音の宇宙の深みに誘い込んでくれる。
 たとえば、何処かの人里離れた地を彷徨っていて、歩き疲れ、へとへとになって、喉が渇いたとき、不意に森の奥から清流の清々しい音が聞こえてくる。決して砂漠ではないはずの地に自分がいるのは分かっている。木々の緑や土の色に命の元である水の面影を嗅ぎ取らないわけにいかないのだから。
 でも、やはり、水そのものの流れを見たい。体に浴びたい。奔流を体の中に感じたい時がある。

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2023/11/06

昼行燈30「瑠璃色の光」

Ruri 昼行燈30「瑠璃色の光」

 窓は締め切っている。なのに、風が唸るように鳴っている。
 窓外の葉っぱの散り果てんとしている木々が悲鳴をあげてるのか。木立の間を駆け抜ける風が快哉をあげてるのか。
 木々や荒れ地の草を行方を阻む邪魔者とばかりに薙ぎ倒さんとしているのか。舞い上がる枯れ葉は衣擦れの音符となって踊り狂っている。

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2011/05/21

「安室奈美恵」さんに絡んでみました!(前篇)

安室奈美恵」さんに絡むお遊びです。
 最近の元気ぶりが嬉しいですね。

 以下、都合上、「安室なみえ」と表記します。

Artistp1

→ 「安室奈美恵 (あむろなみえ)(アムロナミエ) Official Website


入浴している安室ちゃんを見て          あ 風呂、なみえ
お歯黒をした安室ちゃんを見て          お歯黒 なみえ 
頭から墨を被った安室ちゃんを見て        真っ黒 なみえ
禿(はげ、かむろ、とも言う)の鬘を被った安室ちゃんを見て   かむろ なみえ
鏡に映った安室ちゃんを見て           安室 なみえ!

 あれっ? 最後の当たり前じゃん?!

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2009/10/13

カラスのことあれこれ

 小生の気のせいかと思っていたら、どうやら実際に東京ではカラスの数が減ってきているようである。なんらかの形で数えられているのかどうかは知らないが、そういう話を耳にするようになってきた。

 そういえば、いつだったか、東京都知事の石原慎太郎氏が、東京のカラスの数が減っているという話をしていたような。いつだったかの談話で、都内の白いハトは、カラスの跋扈のため駆逐され、黒っぽいカラスばかりが目立つようになったのだとか。

 そうか、小生は、東京のスモッグなどのせいでハトが薄汚れているのだとばかり思っていた。とんだ勘違いだったのだ。

 余談だが、過日、両国にある東京江戸博物館に行った際、博物館を出て、近くに止めておいたスクーターのところへ戻って、ヘルメットを被ろうとしていたら、カラスが、トコトコ歩いている。驚いたのは、背中などの模様の美しさ。虹の七色のような色が明瞭に発色している。

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2009/02/14

沈黙の宇宙に響く音

 途切れ途切れの音の連なり。でも、一旦、曲を聴き始めたなら、たとえ中途からであっても、一気に音の宇宙の深みに誘い込んでくれる。

 たとえば、何処かの人里離れた地を彷徨っていて、歩き疲れ、へとへとになって、喉が渇いたとき、不意に森の奥から清流の清々しい音が聞こえてくる。決して砂漠ではないはずの地に自分がいるのは分かっている。木々の緑や土の色に命の元である水の面影を嗅ぎ取らないわけにいかないのだから。

 でも、やはり、水そのものの流れを見たい。体に浴びたい。奔流を体の中に感じたい時がある。
 やがては大河へ、そして海へと流れていく川の、その源泉に程近い、細い清水。
 まるで、自分の中に命があったこと、命が息衝いていることを思い出させてくれるような川のせせらぎ。

 何も最初から最後まで通して曲を聴かなければならないというものではない。むしろ、渇いた心と体には、その遭遇した水辺こそが全てなのだ。その水際で戯れ、戯れているうちに気が付いたら水の深みに嵌っていく。
 そのように、闇の宇宙の中を流れ行く音の川に出会うのだ。

 誰しも、音の宇宙では中途でしか出会えないのだし、束の間の時、音の河を泳ぎ、あるいは音の洪水に流され呑み込まれ、気が付いたら闇の大河からさえも掻き消されていく。
 ふと、いつだったか、自分が書いた一文を思い出した。
 モーツァルトの曲の与えてくれる至福の音の世界とはまるで違う世界だとは重々分かっているのだけれど、連想してしまったものは仕方がない。

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