昼行燈125「夢の中で小旅行」
気が付いたらお立ち台に乗って富山市内を空中旅行。かなりのスピード。オートバイなみ。背凭れ付き踏み台の上に立って。まずは我が家の上から出発。近所の上空から遡上する。普段巡らない住宅街はこんな風だったのか。
やや高台に向かうと、そこは高級住宅街。住宅街というより、ほんの数件で大きな町を占有してる。更に高台に行くと、一軒だけで敷地がいっぱい。城のような豪邸。何処かあと数年で完成するというサグラダ・ファミリア風…それともバベルの塔を想わせるか。但し、そこまでは大きくない。三層か四層程度か。窓明かりが。人の影も見え隠れしてる。全く踏み込んだことのないエリア。
更に空中浮遊は続く。やたらと速い! 高さは数十メートルか。しかも背後に向かって飛ぶ。身体を捩ると方向転換できるのだが、自在にとは云えない。高さ調整も僅かに可能。後ろに向かって真っすぐ。眼下は眺められるから見張らしはいいのだが、背後から襲い来る建物や電線、高層マンションの上層階に接触しそうだ。速過ぎて目を凝らすこともできない。
脇を駆け抜けるベランダや巨大な立木の枝葉。ケーブルの数々。ほとんど接触してる。時間帯は夕方か。地上から眺め上げたらこの飛行体に気付きそう。暗闇に紛れてる? 町並みが次第に見知らぬ光景に。自分の居場所…現在地を見失いそうだ。いやとっくに迷子だ。勘だけが頼り。大体あの辺りが我が家か。衝突や接触の危機をギリギリ躱しながら猛スピードで家路を辿ろうとした。
すると、おお! なんと我が家の上空じゃないか! 自分の勘の鋭さにちょっと感激。
見下ろすと、敷地の隅っこに男の影。地面の上を滑ってる? どうやら板切れに乗って屋敷林の隙間を滑って遊んでる。近付き過ぎて奴に気付かれた。奴は姿を消した。と同時に俺は家の前…裏側。茶の間の脇…台所の木戸の前。母が台所にいる気配。気付かれないよう上がり框をそっと登り入る。中には憂鬱の種が待ってる(どういった憂鬱の種なのか、目覚めた瞬間忘れた)。
(11/24 15:06メモ書き 11/26 18:31手直し 拙稿「昼行燈99「迷子」」は参照しないほうがいい?)
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