ローンライダー
彼は自分が親しくしてもらっていた人物。つい最近まで目を掛けてくれていた気遣いの人。その彼までもが私を無視し、私を全く気付かないようにさっさと消え去っていった。彼はスモークガラスのドアを閉めた瞬間、私も慌てて帰宅しようと玄関まで来た、その瞬間、スモークガラス戸に消えるのが見えたのだ。
私は一人戸締まりして、真っ暗な外に立った。独りぼっち。帰宅しようとというのに、行く宛のまるでない感覚に押し潰されそうになった。長い孤独な道を辿る…するとふと、そうだ今日は(も)オートバイで出社していたことを思い出した。
オートバイにさえ乗ってしまえば。仮に孤独だったとしても、バイクにはいつも一人で股がるのだし、ローンライダー…ロンリーライダーかな…は常のことだし、帰宅の途は呆気ないほど短くて済む。マシンだけは自分を裏切らないし自分を静かに待っていてくれる……
だけどバイクを一体会社の敷地の何処に停めたやらすっかり忘れてしまっていた。俺としたことが! 何処だ、バイクは? (10/02 03:06)
[同僚の名前や顔は彼だと夢の中でも分かっていた。ここには名前は伏せておく。尚、現在、バイクは自宅前にあるが、バッテリー切れで放置状態。地震の影響で乗る意欲も萎えた。(10/02 13:05)画像は、松村外次郎作「玄武」]
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