昼行燈120「小望月(こもちづき)」
誰に教えられたんだろう。学校で? 本でだった? 月影が鮮やかだ。誰が何と言おうと、月はやっぱり浮かんでるんだ。東の空…中空に星々を圧倒してデーンと漂ってる。存在感たっぷりの煌めき。
膨らんではち切れそうな小望月(こもちづき) …。
そうだ彼奴に教えられたんだ! 奴と彼女とが仲良くにこやかに夜道を歩いていた。奴は折々彼女のお腹を優しく擦っていた。もしかしたらオレこそが奴だったかもしれない。けれど還らぬ夢に終わった。オレには勇気がなかった。打ち明ける踏ん切りがつかなかった。
違う! オレの負け犬根性がそうさせたんだ。その証拠に妙に座りのいい安堵感いっぱいじゃないか。メタボっちゃって、小望月(こもちづき)はまさにお前なんだよ! (09/17 03:09)
[例によって読書メーターの呟きにぶら下げる形で即興で作った。誰も読まない呟き。 「小望月(こもちづき)・十四日月(じゅうよっかづき)。。。」によると、「満月の前夜の月で、「待宵の月(まつよいのつき)」ともいう。翌日の満月を楽しみに待つ、という意味。また、幾望(きぼう)とも言い、満月(望月)の前夜で、“機”は「近い」の意味を持つ。」]
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