2024/05/29
2024/05/28
2024/05/20
昼行燈86「神の目を憶する」
「神の目を憶する」
昨夜の仕事は曇天の中で。雨にはならない。下弦の朧月が見え隠れ。一時は天頂かと錯覚するほど高い空に。今さら天蓋なんて表現は野暮か。でも敢えてそう見なすのも一興だろう。天蓋孤独を気取るのも乙なもの。
2024/05/15
昼行燈85「虚ろな瞳」
「虚ろな瞳」
ひび割れたガラス窓越しにあの人は見つめていた。
それとも、今にも砕け散りそうなガラス窓に歪んだ自らの顔を映しているのだろうか。
窓の外は、鏡面のように静かな湖が見えるはずだけど、あの人の虚ろな瞳には何も見えはしないのかもしれない。
2024/05/07
2024/05/06
昼行燈83「夢は眼下に」
海を眺めていた。限りなく透明で懐かし気で自分を何処までも蕩かせてくれそうな海。大好きな青。青というよりアズールの青だ。ラピスラズリの青。
もっと好きなのは紺碧の青。海外の人にはアズールの青と何処が違うだろうが、俺には全く違う。紺碧には、濃い青色の『紺色』と強い青緑色の『碧色』とが混ざっているのだ。紫を帯びた濃い青色、黒みを帯びた紺色、藍がかった濃い青色…藍染の色とも云えなくもない? 俺にはどう表現すればいいのか分からない。
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