昼行燈78「貝の殻」
海月なす漂える島国。遠い昔に母なる大陸から別れてしまった。大地と思いたいのに頻発する巨大な亀の身震いに怯える日々。
中空を漂っている。何処の宇宙なのか。ひたすら堕ちていくいく夢。身を捩って捻ってこの世を拒否しようとした。縮こまった両腕を懸命に伸ばそうとした。まるで赤ちゃんの手足だ。
このままではなすすべもなく丸め込まれていく。ぬめっとした体液…これは羊水じゃないのか。
何かの物音が聞こえる。煩い。ホワイトノイズ? 無音のはずの子宮なのに。夢だ、夢に違いない。目覚めよ!
脂の海。血の咆哮。結びつかない。開いたまま。予定調和は叶わない。裂けたままに歪につながっていく。涎が癒してくれるのか。それとも血の涙が何事かを語ってくれる?
氷山の一角に縋りつく。大海の孤島だ。漂流する島だ。ゴボゴボッと泡音が鳴り響く。響きは遠い耳鳴り。海中の藻掻き。そうだ、あの歌だ。あの歌を聞きたかったのだ!
私の耳は貝の殻海の響きを懐かしむ
[画像は、「神秘 小島 恐竜 - Pixabayの無料写真 - Pixabay」より] (03/11 04:47)
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