昼行燈59「パラサイト」
そんな突飛な話じゃない。ただ頭の中が薄暗闇なだけ。海底に堆積した泥が舞い上がっちゃってさ。脳味噌の中の視界ゼロ。ほとんど徘徊かもしれない。
糸の切れた凧、それとも風船。あるいは手放したのは魂なのかもしれない。誰の魂なのか。何故、そんなに大切な魂なのに追いかけなかったのか。それとも縁が切れてせいせいしてる? 億劫だった? 自分には荷が重すぎた? ただ臆病だっただけじゃないのか。何をそんなに怯えている?
…え? 怯えてるのか、俺は? 腑抜け同然になったのは己への失望落胆のせいなのだろう。この手でしっかり握れない。あの強烈な目線、眼差しを直視できない。目を逸らしてしまった。自分が幸福になることが堪え切れない。
ホントは抱きしめたいんだ。抱きしめる…違うな。縋りつきたい。ほとんど絡み付くように。パラサイトしたいほどだよ。壁面の苔か蔓か蔦になりたい。サルオガセに魅入られて気が付いたら自分の体が藻じゃないかと思えたり。サルオガセモドキになって樹上から垂れ下がって生きるか。…というかもう既になってる?
[冒頭の画像は、拙稿「バンクシーをも呑み込む現実?」より。中途の画像は、「サルオガセモドキ - Wikipedia」より。]
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 検問(2025.09.18)
- 紅蓮の闇(2025.07.07)
- 明けない夜に(2025.03.20)
- 昼行燈126「眼差しという匕首」(2025.03.16)
- 孤独を託つ宇宙(2025.02.02)
「創作(断片)」カテゴリの記事
- 紅蓮の闇(2025.07.07)
- 昼行燈126「眼差しという匕首」(2025.03.16)
- 孤独を託つ宇宙(2025.02.02)
- 昼行燈123「家の中まで真っ暗」(2024.10.16)
- 昼行燈122「夢…それとも蝋燭の焔」(2024.10.07)
「ナンセンス」カテゴリの記事
「ジェネシス」カテゴリの記事
- 紅蓮の闇(2025.07.07)
- 孤独を託つ宇宙(2025.02.02)
- 昼行燈124「物質のすべては光」(2024.11.18)
- 昼行燈118「夢魔との戯れ」(2024.09.05)
- 昼行燈115「ピエロなんだもの」(2024.08.26)
「あの日から始まっていた」カテゴリの記事
- 紅蓮の闇(2025.07.07)
- 明けない夜に(2025.03.20)
- 昼行燈126「眼差しという匕首」(2025.03.16)
- 昼行燈125「夢の中で小旅行」(2024.11.26)
- 昼行燈124「物質のすべては光」(2024.11.18)
「昼行燈」カテゴリの記事
- 紅蓮の闇(2025.07.07)
- 明けない夜に(2025.03.20)
- 昼行燈126「眼差しという匕首」(2025.03.16)
- 昼行燈125「夢の中で小旅行」(2024.11.26)
- 昼行燈124「物質のすべては光」(2024.11.18)



コメント