あてどなく
何処かの倉庫か会社の敷地。俺は何をすればいいのか分からないまま、敷地内をウロウロしている。役目が分からない。うろついていたら、食事を供する場に遭遇した。空き地にテーブルがあって、だれか俺の知り合い(たち)が食事を提供している。
そういえば俺は朝から何も食べてない。誰に呼ばれたのか、自分がここの一員なのかも分からない。とにかく腹が減っている。だけど、テーブルの前に立つ俺には誰も声を掛けない。為す術もなくテーブルを離れた。
晴れた空…のはずなのに、ヤケに暗い。気のせいだろうか。俺はまたあてどなく彷徨った。行き場がないのだ。隠れる場所もない。時間は昼をとっくに回り、あるいは三時を過ぎている気がする。
俺はまたテーブルへ。何か食べたい。餓えてるんだ。が、誰もがそっぽを向いている。目の前にいるのに知らん顔なのだ。
とうとう飯を食いそこなってまたどこへともなく歩き出した。
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