膀胱結石手術裏話
今年3月、膀胱結石で日赤に入院し手術した。この事実だけは大雑把にだが、読書メーターでの呟きの数々を元に、本ブログにアップしている。
読書メーターを利用してのブログ日記方式が定着してしまった。いきなりブログに記事を書く習慣が消滅したかのようだ。大概のことならそれでも構わないが、やはりもう少し突っ込んだ気持ちなどは書けない。
膀胱結石の最初の症状が出たのはいつだったのか。
もう、三年前になるのでは。内科医院に通い出して三年になる。時期的に符合している。内科医院に通い出したのは、会社の検診でいろいろ健康不良を示す数値や要精密検査という診断結果が出たからだ。
その頃、自分の顔が浮腫みだしていた。顔というより体全体だったのだろう。当時、靴下が窮屈に感じられていた。靴下を取ると、ゴムの当たる辺りが腫れる。蚯蚓腫れまではいかないが、トランクスの腰の部分も腫れる。靴下などは、ゴムをハサミでカットしないと履けないくらいだった。
ちょうどその頃、同僚からも直接じゃないが、顔の浮腫みに気づかれていた。乗務員証の書き換えで写真を撮ったが、明らかに浮腫んでいた。もう、病院へ行くしかない。
何故、浮腫みだしたのか。自分としては、ABCの仕事で長時間、尿意を我慢し、辛かった体験が繰り返されたことが直接の原因ではないかと思っている。トイレへ駆け込む場所が周囲にない…どころか住宅街で人の目がある。我慢するしかなかったのだ。
我慢のし過ぎで膀胱がおかしくなったと感じた。
その頃からトイレが近くなった。トイレを済ませてから二時間どころか一時間も経たないうちに尿意を覚える。尿漏れが頻繁になったし、仕事していてとにかくトイレが気になる。
初の尿鮮血があったのは2年前か。自宅でトイレしていたら、赤いものが。鮮血が尿に混じっている。
だが、実際には、その前に昨年2月、便鮮血が検診で指摘された。これでは病院へ行くしかないと、昨年、内科医院へ行った際、その結果を告げ、紹介状を書いてもらい日赤へ。検査の結果、大腸ポリープ。6月に大きめのを、11月に小さめのを取ってもらった。
便鮮血は、どうやら便秘が原因のようだ。ずっと固い便が当たり前だった。長さにして30センチ。太さも立派なバナナほどのウンチをかなりいきみながらやっとのことで出す。トイレでは一回ではまるで流れない。ウンチが固いしでっかいので放水流が蒔けてしまうのだ。
さて、昨年も尿鮮血があった。検診で引っかかった。だが、知らん顔。自分に尿鮮血なんて信じられない。時折、血の塊がポロッと出てくるのに……。
本年最初の検診でやはり尿鮮血。その結果票を手に内科医院へ。診断はすんなり終わりそうだったが、尿鮮血の結果が出たのでと訴えたら、尿の検査をしてくれると。
紙コップを手にトイレへ。そこで驚くべきことが。なんと、まさに検査のために尿を取ろうとしたら、真っ赤な小水が出たのだ。内科医院で検査しようとしたまさにそのタイミングで、これまでなかったほどに濃い赤色の小水が出たのだ。
紙コップを渡すと、ナース(?)さんが自制しつつも慌てて先生のところへ。
急遽、紹介状を書いてもらい、日赤へ。
内科医院を出て、自宅へ帰る道で、M家の前辺りで、例の謎の女性らしき方とすれ違う。マスクしていた。目がしっかりあった。 鋭いまなざし。不安でたまらない自分は思わず彼女に縋りつきたくなった。無論、自分にできるはずもないが。
検査の結果、膀胱結石と判明。
検査は、赤ちゃんがオムツを交換されるあの格好で、先生とナースに。結構、印象的。
姉と一緒に検査結果を訊いたのだが、悪性ではなく、良性だろうと。
3月8日(日)に入院。翌9日手術。
ストレッチャーで手術室へ。昨年、大腸ポリープを内視鏡的手術で摘出した際にも、ストレッチャーで運ばれたなと。
手術。まず手術の台に横たわるのがつらかった。長年、リクライニングチェアで読書する習慣、それどころか寝るのもリクライニングチェアなので、体が縮こまった状態、つまり腰が迫り出すような、引き伸ばされるような体制で寝てきた。
体を水平なベッドに横たえるのがつらくて痛くてならなかったのだ。腰のあたりが痛いので、体制を右へ左へと言われて変えるのがただただ痛い。
さて、いよいよ手術開始、手術は膀胱結石を内視鏡的手術。
最初に体勢を横向きにする際、我輩分からなくて、どっちに向けばいいんですかと聞いた。
こっちですよと、ナースが。またあの人なのかなと思わせる謎の女性?!
手術そのものの痛みより、向きを転換する際の腰の辺りの痛みが苦しくて、何を堪えているのか分からないでいるうちに終了した。最後に若手医師に立ち会わせても構わないかと聞かれても、上の空でいいですよと。
手術の前後のことは読書メーターで呟き、本ブログにアップしてあるので略す。
手術後、部屋で小さ目な試験管のようなケースに入った、膀胱結石をもらった。無論、粉々に砕かれている。さすがに写真はアップできない。
とにもかくにも膀胱結石であり、悪性でなかったことは幸いだ。検査結果を告げられた際、もっと嬉しい顔をしてもよかった。だが、喜びの表情はあまり浮かばなかった。感情が表に出るタイプじゃないこともあるが、自分にまさか悪性腫瘍だなんて、信じられなかったからだ。
認識が甘いのだろう。世の中、どんなことでも起きる。ホント、自分だって例外じゃないのだ。
関連拙稿:
「入院準備に大わらわ?」
「入院中の呟きあれこれ」
「入院中の呟きあれこれ(続き)」
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